マーメイド

・ジラルデリさん

この曲を初めて聴いたのは夏の富山県だった。
当たり前で一般に公開されたのは、その日が初めてだったのである。
初めて聴いたこの曲は自分の心を打った。

ご承知のようにこの曲のモチーフになっている「人魚姫」は悲しい物語だ。
完璧なアンハッピーエンドの話。
子どもの時、この話を読んだときはあまりに救いのない結末にショックを受けたものだ。

この曲の曲想はそれに反して明るい。
テンポもアップ気味だし。
ライブでこの歌が歌われると手拍子が出ることもある。
特に発表直後はあいちゃん自身も手拍子を推奨していた。
しかし、その詩はやはり悲しい純愛だ。
恋いこがれる人のことを一途に思う女性の気持ちが書かれている。
こんな風に女性に思われてみたいものだ。

(2004.12.4掲載)