2012年12月26日 Christmas Concert 2012
@目黒区民センターホール(東京)

・演奏曲目

blessing-祈り-
lover
冬物語〜winter story〜
snow dream
雪に咲く花
恋人よ(カバー)
冬のファンタジー(カバー)
やさしさに包まれたなら(カバー)
10 どんなときも
11 もうすぐX’mas
12 見えない翼
13 Oh my snow
14 飛べない鳥
15 ゴール
16 long and deep X'mas
17 きよしこの夜

・レポートその1(BLUESさん)

「川嶋あい」という路上で弾き語りしてたアーティスト、
…当時は「女子高生」だった彼女と出逢って早、10年。
その締めくくりは…
10年前と同じ日に同じ会場で、のクリスマスコンサート。
8月20日の渋谷公会堂10回目の「再現」を経て、
徹底したこの「原点回帰」ぶりに、ロートルとしては
「ありがとう」と申し上げたい(^^)


10年前は、路上で歌ってた女子高生の公式BBSが盛り上がっていて、
「クリスマスにコンサートします! もう決めました!」
とご本人がノリと勢いで決めた、400席越えのワンマンコンサート。
開催1週間くらい前になっても
「残りわずかですよ!!あと300枚くらいですよ(笑)!!」
とか自虐的にBBSに書き込んでたのが懐かしい(「DICTIONARY」参照)
自分は自分で仕事が忙しく「絶対行けない…」と言いつつ
コンサート行くために結構キツイ夜勤を引き受け、代休を取って行った、
実に想い出深いクリスマス・コンサートなんですよね。


訓練校を終えて、一度荷物を置いてJRに乗る。
そして目黒駅で、久しぶりにわんちゃんと会う。
あいちゃんから名前をもらった、あいタンと一緒で…
震災直後に会って以来で、再会が嬉しかったね。
会場に着いたのは6時ちょっと前で、けむさんが待っていてくれた。
「ビレッジさんがしろひげさんと一緒に来てるよ」
という一言に驚き〜
ビレッジさんとも約2年近くお目にかかってなく…
入場して、しろひげさんと一緒に座ってるビレッジさんを見つけ
挨拶するも、なんか涙が出てきてね(^^;)


いや〜 あいちゃんのコンサートって、
開演前、終演後に再会をして… 
ってこういうんだったよ(笑)


そんな10年目のクリスマスコンサート、
開演前に、当時のリストをけむさんとスマホから覗いて
「(最初の2曲はカバーだから)『祈り』とかで始まってもいいよね」
なんて言ってたら…
オープニング・ナンバーは『blessing−祈り−』だった(^^)


ちなみに、10年前のセット。


01.きよしこの夜
02.サイレント・イブ(カバー)
03.blessing−祈り−
04.最後の夕日
05.そこから始めよう
06.天使たちのメロディー
07.やさしさに包まれたなら(カバー)
08.恋人よ(カバー)
09.VALENTI(カバー)
10.亜麻色の髪の乙女(カバー)
11.飛べない鳥
≪アンコール≫
01.冬のファンタジー(カバー)
02.恋人がサンタクロース(カバー)
03.ラスト・クリスマス(カバー)
04.SKY
05.どんなときも
06.long and deep X'mas


自分の曲が少なかったせいか、半分くらいカバーね。
まぁBoAの「VALENTI」を振り付けつきで歌ったり(笑)、
涙のMCがあったり… まぁ楽しい夜でしたよ(^^)
あいちゃんも「人生でイチバン楽しかったクリスマス」と
いつぞやのコンサートで言ってたっけね。


そんな10年前は「結構広いよね」と思っていた会場も、
今見渡すにつけ「こんな狭かったっけ?」という…
人の感覚なんていい加減なものですね。




そして、18:20、10年を経た夜が始まる。
バンドのメンバーが登場し、ブルージーなインストを演奏。
本日はギター、パーカッション、ピアノ、バイオリン、チェロ
というアコースティックな編成。
そして演奏は1曲目の「blessing−祈り−」へつながって行く…
サンタのコスプレっぽい赤いワンピースに、白のファー
というイデタチの今夜のあいちゃん。
出だしの「ああ 青い月の夜に…」の声を聴いて
ちょっと違和感を感じる。
私は入場がギリギリだったのでまったく知らなかったけど
どうやらあいちゃんはリハ中に体調を崩し、
自分で救急車を呼んで病院に運ばれた、とMCで知った(汗)
しかも、ヘタしたら開催中止という事態だったという…
そんなこととは知らないで聴いてたので
「ノドが張り付いてるのかな?」などと検討違いの思いだったが…
それでも。
ワンコーラスを歌い終わる頃には、突き抜けるような、
感情の迸りが伝わって来た。
これ以上ない、オープニング・ナンバーだと思った。
「祈り」を路上で歌っていた時期は短かったかもしれない。
しかし、「ガラスの中の私」の延長にある「川嶋ブルース」は
10年前のあいちゃんの姿を思い起こさせ、私の涙腺を緩めた。
…なんとかこらえたけど(笑)


続く2曲目…
うーむ(笑)
メロディーはわかるし、なんとなく歌えるのだが…
この曲のタイトルなんだっけ?(^^;)
隣のけむさんに聞いてみるも、けむさんも「なんだっけ?」(笑)
終演後、いろんな人に聞いたところようやく
「lover」だと判明。
「『Simple Tresure』の曲か… 
わかんねーわけだ、あんまり聴かないもんw」
…と失礼なこと言っちゃったけど( ´_ゝ`;)
と、言うか、ライブでは初めて聴いたのか?
10年前にはおそらくこういう楽曲は書かなかったんぢゃないかな。
1曲目と2曲目の対比が面白かったかな。


MCが入る。
「こんばんは 川嶋あいです!
今夜はね、私の体調不良で開演が遅くなって、本当に
ご心配をおかけして申し訳ありませんでした!」
そういうことで開演が遅れてたのか(汗)
…とここで初めて知った次第。
マラソンやって健康体なのかとばかり思ってたが…
風邪ですかねー?
と、余計なこと考えてたら、3曲目が始まった。


「冬物語」か…
これも一時ライブのハイライト・ナンバーだったよね。
クリスマス・コンサートに演るにはちょうどいい。
…というよりも、ロートルとしては
10年前に「わたしからのクリスマス・プレゼントです!」
と同じステージから、終演後に3rdミニ・アルバムの発売を発表し、
その「歩みつづけるために…」に収録されている楽曲である。
…ということの方の意味合いの方が大きい。
ま、どうでもいいこだわりですけどね(笑)
バイオリンのまるちゃんと、ギターのながじぃ氏の
熱いソロがコンサバでかっこヨカッタっすね。


4曲目は「snow dream」
これも3曲目の「冬物語」との対比かのような選曲ね。
10年前にはちょっと想像出来なかった曲だと思うのよ(笑)
この曲もライブで聴くのは初めてだったかな。
まぁここ数年、お金も暇もナシであまりコンサート来てないし(^^;)
この曲も、ながじぃ先生のスパニッシュな雰囲気の
ギターソロがカッコ良かったかしら(^^)


2曲終わって、再びMC
「…立ちくらみ、めまいがありまして、リハ中にカラダの異変を感じたんです。
スタッフにナイショで救急車を呼びまして…(会場から笑い)
スタッフに言うとですね、某山口さんという人が
すぐにヤフーニュースにあげて大騒ぎになるので(会場大笑い)」
救急車で運ばれたわりには、MCをかっとばしている(笑)
「10年前は『どうやって400人集めるか?』を悩みまして
路上でチケットを手売りして、8割くらい埋まったんですかね…
嬉しい気持ちと複雑な気持ちが入り混じってました」
当時、1列目で観てたので、なんとなくその感じは、わかる。。。
「10年前から残ってるメンバーはながじぃだけですが(笑)
未だに名前で呼んでくれないんだよね!」
とまた強烈な突っ込みを(笑)
「今年のライブ納めになります。
10年前、ココロに小さな灯(ともしび)を灯してもらいました。
いつまでもいつまでも、その灯が消えないように…」


5曲目「灯」
シングル「ドアクロール」のカップリングだった曲ね。
これも… ライブでは初めて聴いたのかな。
まるちゃんの奏でるバイオリンの音色がココチよく…
腹の下の方から、なにかこみ上げてくるような感覚があったね。


演奏はほぼ切れ目なく次の曲へ流れ…
あいちゃんが歌に入るまでどの曲かわからなかったが
「雪に咲く花」だった。
シンプルなアレンジでもって、逆に楽曲の素朴さが際立つ。
やはり美しい楽曲というのは音が少なくてもしっかりと胸に来るよね。
まるちゃんのバイオリン・ソロも沁みたねぇ…


大ホールではないから、
目を奪われるようなライティングではないのだが(失礼・汗)
楽曲のアレンジに合っていて、そこはそれ。ですね(^^)


「10年前はカバーをたくさん歌わせていただいたんですけど
今日は何曲かそのときに歌った曲を歌わせていただきます」
ということで、
五輪真弓の「恋人よ」を真紅のライティングで
カズンの「冬のファンタジー」を青いライティングの中、
ながじぃとのデュエットで、
松任谷由実の「やさしさに包まれたなら」をオレンジのライティングで。
けむさんに「冬のファンタジーは、当時誰と歌ったの?」と聞かれたけど
正直全然覚えてなく…(笑)
I WiSHのNaoさんが本名でピアノ弾いてたんで、彼かな?
…とも思うけど、そうでもないような…(^^;)
現在CenturyのLIVEMANIAにあがっている当時のレポは
「簡単でいいので、レポ書いてください」と公式BBSの常連に頼まれ、
私がBBS用に書いた「簡易レポ」をコピーして掲載しているので
手抜きではないけど、細かくは書いてないのですね(笑)
今さらながら、もうちとちゃんと書いておけばよかったですね。
「やさしさに包まれたなら」は…
ママさんが、路上であいちゃんに渡した手紙に書いたリクエスト。
それが当時の「涙のMC」につながるんですなぁ…
嗚呼、懐かしい (ノ_・、)


あいちゃんも、そんな気持ちだったのかしら。
「今日、このステージに立ってみて
こんなに目黒ホールが小さかったのか、と…
路上からココへ来たので当時は大きく感じました。。。」
と私と同じようなことを語る。


「せっかくのクリスマスコンサートなので、衣装チェンジ!」
…ってサンタの帽子かぶっただけですが(笑)


そんな勢いで、当時はアンコールの盛り上げに使われた
「どんなときも」
グリーンのライティングをバックに赤い衣装が映える。
まさに「緑×赤」でクリスマス・カラー(笑)
開演前に体調不良で倒れたとは思えないくらい声が出てる(^^)
会場と「メリー」と言ったら「クリスマス!」とかけあい。
あれだね。
やっぱこのヘンの曲を聴くと安心するし、テンションあがるよね。
聴く方も、歌う方も(?笑)


11曲目の「もうすぐX'mas」ではライティングが「緑×赤」(^^)
あいちゃんが歌いながらステージの右・左に歩く。
…にしても、マイクがワイヤレスでなくってキャノンだってーのは
10年前を踏襲してんのかな(笑)
まぁステージがそんなに広くないから、ワイヤレスにする必要もないがw
ホンキートンクな雰囲気のピアノがイイっすね。


会場の手拍子はそのまま
12曲目「見えない翼」
気が付いたら会場のそこここでスティックライトが揺れてた。
10年前は、こういう曲はもちろんなかったし、
会場でペンライトすら揺れてた記憶はない(笑)


続いて13曲目「Oh my snow」
これもライブでは初めて聴くのかしら。
10年の間に、冬の楽曲も増えたものですなぁ(^^)
ながじぃのリードで、この曲でも「Lalala〜」で会場とかけあい。
会場が盛り上がりを見せる中で、メモを取っている自分。
…10年前とあんまり変わらない自分に、ちょっと笑った。


「みなさん、楽しんでますかっ! 今日最後の曲です!」
の声に、会場「えー!!」(笑)
「これまでたくさんの人に応援してもらいました。
私のファンの人ってなんでこんなに温かいんだろうと…
来年は体調に気をつけて、救急車をタクシー代わりに使わないようにします!
(会場大笑)
路上時代に作った曲をみんなで歌いたいと思います!」
のコールに引っ張られたのは10年前と同じアンコール前ナンバー
14曲目「飛べない鳥」
歌いながら、ステージを右・左。
まるちゃんのバイオリンのバッキングがフィドルっぽくて
非常に軽やか(^^)
そして、ながじぃがギターソロを決める!
曲全体がびしぃぃとしまったねー。
10年経っても、あいちゃんのステージでは重要な曲だね。


曲が終わって、バンドのメンバー紹介〜
「チェロ・あずあず、バイオリン・まるちゃん
ピアノ・たっちゃん、パーカッション・サッチン、
バンマス、ギター・ながじぃ!」
紹介が終わるとステージ袖に引っ込む。。。


時計を見ると19:47、開始から約1時間半…
などと冷静に時間を計ってたらあっと言う間に再登場した(笑)
しかもMCが
「アンコール、嬉しいんですが…
あたしさっきまで点滴打ってたんですよ、
もう少しいたわるキモチがみなさんないんですかねー!」
ハハハ、それだけ言えれば大丈夫そう?(^^)
「ツイッターを見たんですけど、
『救急車で運ばれたのは演出か?』
とかツィートしてる人がいて、誰ですか!?」
のコトバに会場また爆笑(^^)
怖い世の中ね〜ww


「新曲を歌わせてください。
この冬、教会ツアーでも歌って来たんですけど…
『結婚はゴールじゃなくってスタートだ』と思うんですね…
もがきながらも2人が歩いて行く姿を描きたかった」
というMCで歌われた「ゴール」。
「ゴールは見えないよ 走り続けてる…」
という歌詞は、「結婚」をテーマにとらえながらも、
川嶋あい、というアーティストの「本質」を描いている気がしたね。
まさしくあいちゃん自身のテーマなのではないのか、と…
歌詞が素晴らしいので、コンサートのオーラスとかで歌うといいと思う。
この曲の音源化が待ち遠しい。
つーか、頼むから早くアルバム出して!!(^^)


「…最後の曲になります。
今年は『路上10周年』ということで『原点回帰』して来ましたが
来年は『デビュー10周年』ということで、2月にバースデーライブがあります。
よろしければみなさん是非来てください。
クリスマスは終わったけど、来年も素晴らしい年でありますように…」
と弾き語ってくれたのは
『long & deep X'mas』


10年前のこの時期、寒さに震えながらも彼女は
泣き言一つ言わずに、もくもくと歌い続けてた…。
半日彼女の路上に付き合って、あまりの寒さに風邪をひき、
おじさんは高熱を出して寝込んだこともあった(笑)
そんな時期に、I WiSHの「明日への扉」が発売されたりしたわけで、
「そういうことも、10年も前の話か…」
と思ったら、涙が止まらなくなってしまい… (/_;)
当時は「この曲しかないの?」ってなくらい路上で歌い(笑)
そしてよーくつっかえてたけど、今は見事にピアノを弾いて
堂々とこの美しい曲を歌い上げている。
泣けちゃったね。
自分ももっとがんばらなきゃな〜 と思ったらさらに涙がね。
自分でも驚くくらい、泣いたわ(^^;)


これで終わり、と思ったら
「合唱しましょう」と「きよしこの夜」を…
感動的な流れだったのにイントロをコケる川嶋さん(笑)
…10年前、この曲でコンサートは幕を明け、
10年を経てこの曲で幕を閉じる。
10年という時の輪がきっちりと「完結」した。
…そんな印象ですかね。


10年前に歌った曲もあれば、10年前だったら考えられないような楽曲も
「現在の川嶋あい」として新旧バランスよく、
そして普段あまり歌わないであろう楽曲も並んでいてヨカッタですね。
10年一昔と言いますが、8月20日の渋谷公会堂とはまた違った意味で
「よくここで演ってくれた。ありがとう」
そんなキブンでした。
「最後の夕日」歌わなかったけどw






終演後、ビレッジさんの顔を見たら、また泣けてきて(笑)
さらにママさんに「あんた泣いてたんでしょ」と言われて(以下略・笑)
そんなに普段、涙流すこともないんだしいいぢゃないっすか(^^;)


ホールから出たら、「渋谷公会堂10回目」のDVDを買うと
「握手券」が付いてくるので、購入した方々が既に長蛇の列を作ってた。
あたしは「アマゾンで買おうかな〜」と思ってたのだが、
あいタンが、握手をしているあいちゃんの後ろ姿を見て
なんとなくもじもじしてるので
「おじさんDVD買うから握手券あげるよ?」
と言うと「いい」って首を振るのよね(^^)
まぁそうは言っても… と既に物販は片付けを始めてたのだが
「まだいいですよ!」とスタッフ氏が言うので1枚購入。
最後に並んでたママさんが
「そういうことなら、カンパしてあげる」と。
ありがとうございます(^^)
「あいちゃんと握手しておいで〜」と握手券をあいタンに渡し、
ママさんにお願いして列に並んでもらった。
あいちゃんもひさしぶりに会う、大きくなったあいタンに
結構驚いている様子(笑)
前に会ったときは、まだ幼稚園児だったんじゃないかなぁ…


会場外に出ると、「お花をお持ちくださ〜い」と言う声に
Centuryから送った花のスタンドに人が集まっていた。
「10年前、ママさんハサミで花を切って仕分けてましたねぇ」
としみじみ(笑)
当時はそこにあいちゃんが出てきてお見送りしてくれたっけね。


10年前に一緒に観てた、ななほちゃんやひろなおさんに会った。
でも、コドモが生まれたばかりのいっかそくんは仕事、
当時路上でストーブを差し入れた一九氏も仕事、
静岡からクルマで来てたNGCさんも仕事、
会長・こんちゃんも医者の仕事でいない。
当時「BBS軍団」と呼ばれたメンバーは
ママさん、かあみん氏、ななほちゃんとひろなおさんに
私を入れても5人か(^^;)
来年は自分もどうなっているかな…(汗)


それでも。
たっちゃんやしろひげさんやけむさん、
そして久しぶりに会ったわんちゃん・ビレッジさんとも
9年とか友人関係を続けさせてもらっているわけで、
川嶋あいがいてこそのつながり。
改めてそれを認識した夜だった。


2月のバースデーコンサートは、諸事情で参加出来ないけど、
この10年目の夜に


「サンキュー!」


そう申し上げておく(^^)

(2013.01.03掲載)