2008年8月20日 Ai Kawashima Concert Tour 「The BEST」
@C.C.Lemonホール(東京)

・演奏曲目

ガラスの心
天使たちのメロディー(1stMaxiバージョン)
絶望と希望
compass
Just after the rain !
525ページ
Dear
マーメイド
Ark
10 シャングリラ
11 12個の季節〜4度目の春〜
12 crying
13
14 旅立ちの日に・・・
15 my way
16 見えない翼
17 福岡〜 The Rock'n Roll 〜
18 My Love
19 もっと!
20 カケラ
21 「・・・ありがとう...」

・レポート(BLUESさん)

5回目の夏が、やって来た。
2003年8月20日の、あの渋谷公会堂から、5年。
あの日のことは、今でも昨日のことのようによく覚えている。
あいちゃんと出逢った日のことも。
でも、その間のいろんなことが、だんだん記憶から薄れて来ているのは老化現象(笑)
まぁ、それだけ自分の人生に於いて、特別な出来事だった。
…ということなんだな、きっと。
毎年8月20日のレポートに書いているように、この日は
特別な意味を持つ日。
6回目の8月20日も、あの『渋谷公会堂』。

昼ごろ、Century恒例の「差し入れ」をするために、
ショッピング・キャリーを引いて渋谷へ向かう。
ママさんとけむさんと待ち合わせるが、二人とも遅れるとメールが来たので
HMVに『カケラ』を買いに行く(笑)
行った時は新譜なのに置いてなくって焦ったが(^^;)
ひと回りしているうちにけむさんが来たので改めて一緒に棚を見に行ったら
ちゃんと置いてあった(笑)
そこでCenturyに入ってくれたばかりのルナちゃんや、メーテルさん、TOSHIさんに遭遇。
メーテルさんとTOSHIさんには一緒に渋谷公会堂まで行ってもらった。
楽屋入り口で荷物を受け取っていただいていると、
そこにバイオリンのまるちゃんが通りかかった(笑)
メーテルさんたちは「あー」と(笑)
私は一瞬しか見なかったですが、微笑んでいたそうです(≧∇≦)

無事に差し入れを済ませて公会堂入り口にあがっていくと、なんかすでに長い列(笑)
新譜『カケラ』に入っているパズルの「カケラ」にメッセージを書いて持って行くと
ポストカードをもらえるという。。。
ものぐさなのでしませんでした(汗) ごめんなさいm(_ _)m

その後、一旦美術館に行くため渋谷から上野へ。
開場10分前に渋谷に戻ってきた(笑)
Hiroさんからお土産いただいたりして…
いつも気にしていただいて、本当に本当にありがとうございます。

何年経っても、川嶋ファンが一堂に会するこの日は、やっぱりちょっと違う…
(自分の中の緊張感がね・笑)
中に入って辺りを見回したけど、もう顔見知りのスタッフさんはおらず…
福原さんや、ヤスさんを見かけたけど、
「関係者受付」で忙しそうだったので声はかけず自分の席へ。
…行ってみると、2003年のコンサートの時と同じような位置。
「はぁ こういうものなのかしらね」と一人納得。
ちょっと離れたところにひとろもお父さん、ビビさん、まっちゃまさん、
二人向こうにtrash氏…
と言った具合に、Centuryの人も結構いる(笑)
自分の席に着く前に、今年もあいちゃんのお母さん・お父さんの遺影に御挨拶…
真後ろにメーテルさんたちがいたが(笑)、
前にビデオ撮影用のレーンがあるので正面に回れず横からで失礼だけど、
キャップを取って、軽く挨拶。
「今年も観に来れました。一緒にあいちゃんの歌を聴きましょう」と。

自分の時計で18:59、波の音に吸い込まれるように、アカリがフェイド・アウト。
久しぶりに会った隼ちゃんの言葉を借りれば
「なんかステージが『常磐ハワイアンセンター』みたいなんすけど(笑)」
という具合でステージにはヤシの木があしらわれ、
ビーチハウスみたいな赴きのセットが(笑)
そんなステージのセットは夏らしく賑やかだが…
紅いワンピースを纏ったあいちゃんはステージ中央に据えられたキーボードを弾き出す。
今年も、『ガラスの中の私』。
やはり、この日だけは、この曲で始まる。この先もそうであって欲しい。
何年か前のレポに、「あいちゃん自身の弾き語りで」とか書いたが、
去年に引き続き、あいちゃんの弾き語りである。
初めて渋谷7th Floorでワンマンをした時、
「一番練習した曲」とか言ってた記憶がふと蘇った。
きっと、その時よりももっと練習したのだろう。
あの時の「大丈夫かな…?」と観ている方がドキドキすることもなく、名曲を歌い上げる。
実にいい。。。涙が溢れそうになったが、こらえた(笑)

そして、コウヘイくんと、まるちゃんが登場。
あいちゃんはドラムセットの横の階段に腰をおろし… 
まるちゃんのバイオリンに導かれながら、『天使たちのメロディー』
なるほど、ノーマルなツアーのセットでは、『天メロ』がオープニングだったのか。
試みのひとつとして、あいちゃんもキーボードを弾きながら…
コウヘイくんとは違う旋律を弾きながら歌ってみるのも面白いかな、と。
…とか至極冷静なことを妄想していたが、2番のサビで早くも
「あ… あいちゃんの声に包まれてる…」と感じる。
終演後、ツネバスさんが
「今日の歌い方は昔(路上時代)っぽくなかった?」とか言ってたが、
そういうことなのかもしれない。
波の音も静かに効果的に流れ、『天メロ』のPVを彷佛とさせ、
何だか知らないけど下の方からじわーっと込み上げて来るモノがあった。
『天使たちのメロディー』であるが故の、感動だったのかな?(笑)

その静かな流れの中で、『絶望と希望』に流れて行く。。。
歌いながらあいちゃんがゆっくり前に出て来る。
芯のある、透き通った声。今年はまだ2回しかあいちゃんを観てないが(汗)… 
やはりさすがだ。
その1回目は先日の横浜ランドマークタワーでのイベントだったが、
その時初めて聴いたまるちゃんのバイオリンの「音」が、
今日はキレがあって良く鳴っている。
もっともランドマークでのイベントは、
吹き抜けのイベントスペースで音響に難があったので比べちゃ失礼ってものだろうけど(笑)
しかし、改めてこの曲は「川嶋あい 第2章の幕開け」を告げるいい曲だと思う。
そんなことを思っているうちに曲が終わり、
「あいちゃん、サイコー!」と客席から大きな声が。
…なんか違うなぁ… そう思った(^^;)

さて、ステージでは静かな余韻のまま、コウヘイくんのピアノのメロディーから
ここ最近の曲の中では、結構お気に入りの曲『compass』へ。
職場で部署異動になってから極端にあいちゃんとか、コンサートを観る時間が減ったので、
この曲もあまり生で聴いた記憶がない。
…2007年のAXでの『路上1000回達成2周年記念』以来らしい(笑)
4曲目のこの曲からギター、ベース、ドラム、パーカッションとバンドのメンバーが揃った。
今日のギターは、誰? …自分の席からでは暗くてステージ左端が良く見えない。が…
「あ、ながじぃだ」と音を聴いてわかった(笑)

4曲終わってMC。客席から罵声ともつかぬ「歓声」が上がる中(笑)、
「5年前、初めてこのステージに立ちました。
5年経ってまたこのステージに立っていられるのは、みなさんのおかげです。
今日は感謝の気持ちを込めて歌います。
一夜限りです、思いきり歌います。」
そんなコメントに続いて
「盛り上がって行きましょう! 『Just after the rain !』」
はー こんな曲もツアーで演ってたんだねぇ(笑)
久しぶり。実に(笑)
みんな立つから、見えないので自分も立った。振り返ったらサイリュウムが揺れていた(笑)
ステージを見ると、あいちゃん以上にコウヘイくんが楽しそうだ。ノってきた(笑)

引き続き『525ページ』に。
このツアー用のアレンジ、リフレインのあとの部分とかなかなか面白いですね。
スピードというか、テンポも、自分はこの曲はこれくらいのスピード感が好き。
5年前、ここ渋谷公会堂でいきなり初披露された曲も、こう変身するか(笑)

曲終わりで深いお辞儀から、そのままMCへ。
「北京オリンピックの中、あたしのコンサートに来ていただいてありがとうございます(笑)
…先日、仙台のコンサートのあと(部屋に)帰って来て、テレビつけてたんですけど、
ちょっと疲れてたのでウトウトしてたんですね。
で、時々目が醒めるんですよ。そんな中であたしの歌が流れてて、夢か現実か?と思ったら
カウントダウンTVの『恋人にしたいランキング』の7位に入っていたんですよ!(笑)
長年の夢だったんでね、嬉しくて… みなさんのおかげですね(会場から拍手と笑)
正式にコメントを出してなかったのでコメントしますけどね。
『金メダルじゃなきゃ、みんな同じ』
『ヒトケタ、チョー気持ちイイっす』
…なんてね(笑)」

そんな冗談を振りまきつつ、
「デビューして5年… たくさんの想いを込めて、みなさんの為に歌います」
とのコトバで、まるちゃんのバイオリンのメロディーが…
7曲目『Dear』
このアレンジもいいなぁ… って、まるちゃんの後ろからスモークが…
バイオリンにスモークはよくないんじゃないか?(^^;)
ま、それはおいておいて(笑)、間奏でのながじぃのソロがシブイ。
…歌い終わったあいちゃんがなんかとても「美しく」見えた。

アコギの調べに乗って、ベースもウッドベースに、
8曲目は『マーメイド』。
どうしてもこの曲聴くと、江ノ島のイベントを思い出しちゃうのよね(笑)
暑かったけど楽しかったなぁ。。。
ちょっとカントリータッチのアレンジなのだね。
に、しても、バイオリンがいるバンド・アンサンブルって面白くていいなぁ。

スタッフがイスを持って来て、MC。
最近はモバゲーとmixiで遊んでる、と。
「1日3時間くらいやってるので、創作活動に支障をきたしてるんですけど(笑)」
とか言いながら、
「コメントを読むと力をもらえます」と。
しかしながら、「友だちみたいな書き込みする人がいて」と困ってる部分も披露(笑)
「川崎の黒豹」さんも書き込みに来てるんだそうで(笑)
そんな話しで場内をなごませつつ、「目を閉じてください」と。
「想像してください。砂浜、波の音、おしゃれなカフェ、コーヒーを頼んで…
ここは高級なカフェです。」

『Cafe & Musique』のアレンジの曲を披露するのか…
実は、このCDまだ買ってなかった(汗) マズー(大汗)
しかも曲は『Ark』。こりゃまたシブイとこを突いてくるなぁ(笑)
しかし、ボサノバ、っつーか、これはもう「ジャズ」なテイストですね。
続く『シャングリラ』も、かつての『冬物語』でのラテンなフレイバーの
焼き直しかのようなアレンジ。
うーん。嫌いじゃないけど、やっぱ『シャングリラ』は元のアレンジの方が好きだな(^^;)

こんなとこで歌うんだ… と思ったのが11曲目
『12個』
数日前、家に帰ってから、なんだかわからないけどふと手に取って、
酒飲みながら観たDVD『1000回達成記念』の中で、109で弾き語りしてた『12個』とは、
もはや印象が違う…
まぁ3年前と今のあいちゃんを比べること自体無意味なことなんだけど、
聴き慣れた曲だけに、余計そう感じてしまうわけで。
その上、目の前をビデオカメラが行ったり来たり(笑)
そういえば5年前も「ビデオカメラがじゃまだなぁ」と思っていたし。

古い曲ほど、脳内でいろんなことがよぎるのは仕方ないです(笑)
あいちゃんはMCでステージ上で語る。
…たくさんの命が今も消えている事実。
…自分が建ててきた学校の話。
そして… 「寝る前に考えてみてください」という前置きの上で
大切な人のこと。
グッズとしてまたポスカを作ったので、その売上は100%学校建設にまわすと明言。
そんな話の流れで、そういう話を具現化した曲、『Crying』を弾き語りで披露。

「あ、これを『弾き語る』んだ…」と、一瞬の驚き。
確かに、余計な音を削いで弾き語りすることは、
よりダイレクトに言いたいことが伝わるのかもしれない。
まるちゃんのバイオリンのサポートが優しく、曲を叙情性あるものにしている。
うむ。。。こみ上げてくるものがあるねぇ…

余韻に浸っていると、ながじぃ、ミッチー、サッチンも登場。
あいちゃんは淡々と弾き語る。…曲は『光』。
この『THE BEST ツアー』をひとつも観ていないので、
初めて「生」で聴くことになったわけだが…
CDで聴くよりも、より「あいちゃんが今いいたいこと」を感じたかもしれない…。

そして曲が終わると、キーボードを離れ、
マイクスタンドを持って前にあいちゃんが出てくる。
「もうひとつの『卒業ソング』です」
とのコメントで、フルメンバーによる、『旅立ちの日に…』
この曲こそ、あいちゃんの弾き語りで聴きたかったのだが…(^^;)
6年前、路上で数回聴いただけ、でも曲にはいっぱいの想い出が詰まっている。
一瞬こみ上げてくるものがあったが、なんとかこらえた(笑)
間奏ではあいちゃんがピアニカでソロを取るシーンもあり…
まぁどんなカタチで演奏されても、特別な曲であることに変わりはないけどね。
エンディングであいちゃんが深いお辞儀と共にステージ袖に消えた。
でも、バンドはそのまま『旅立ちの日に…』をインスト演奏。
まるちゃんのバイオリンと、ながじぃのアコギがメロディーを奏でる。
…なんか哀愁漂うオルゴールを聴いているみたいだ(笑)

曲が終わり、はっし−のドラムがフィルイン。
つーか、そのまんまドラム・ソロだな、これは(笑)
そのままサッチンのパーカス・ソロに流れ、
ながじぃのギター・ソロの中、あいちゃん再登場☆
ドラムセットの横で15曲目『My way』
前が立つとなんも見えないので再び自分も立つ(^^;)
…しかし振り返ってみると、立っているのは1階席だけか…(汗)
コウヘイくんがノッて煽っている。 …が、なんかハウってるなぁ(更汗)
せっかくノリのいい曲なのに、もったいない。

あいちゃんはマイクスタンドを持ってきて、そのまま『見えない翼』へ。
しかし… さっきから気になってたんだけど、
あいちゃんは左耳に入れてるイヤフォンが外れてる(?)のか
さかんに左耳を左手で押さえる。
それとも、モニタの調子が悪いのか?
ま、それは置いておいて。。。ソロでながじぃが前に出てくる。お、いいねぇ(^^)
サビでブレイク☆ 「みんなで!」
って男子〜 女の子〜 そして、「ながじぃ!」(笑)
急に振られて焦ってたね(笑) おもろい(^^)

ベースのミッチ−がずんずんベースを弾く(笑)
あ、「福岡だ(笑)」とベースラインでわかるのもなんかね(^^;)
ステージではあいちゃんが
「変身サプリが完成した」とか訳のわからんことを言っている(大笑)
『12個ツアー』の時の“スーパーあい”の再来かっ☆
そのまんまのノリで『福岡〜The Rock'n Roll〜』
これも久しぶりに聴いたなぁ〜 8ビートじゃぁない、「川嶋流ロックン・ロール」を(笑)
この曲、『SINGLE BEST』にも『COUPLING BEST』にも入ってない曲のはずだけど、いいんだ(笑)
『12個ツアー』の時よろしく、モニタに足かけたり、ながじぃと肩くっつけたりね〜
長野で観たライブは箱が狭くて良かったなぁ…(遠い目)
「最後は1、2、3、ダー! ですよ!」とか言いながら…
「みなさん、“3”はアホにならなきゃ!」って世界のなべ●ツかよっ(^^;)

とアフォな部分もメモ取っているうちに、曲は『My Love』へ。
「ぱん☆」の音と共に、銀のテープが降ってきた。。。
メモ取ってたら頭の上から「どさーっ」と銀のテープが(笑)
やけくそでそのテープをキャップに巻きつけてメモを取り続けた(^^;)
(あとで「相当目立ってましたよ!」とKAZU-YUKA夫妻に笑われた)
最高潮のノリの中、あいちゃんは
「ありがとうございました!」とメンバーとステージから消えた。
20:44か。。。すでに1時間45分も経ってたのね。

約3分後、あいちゃんをはじめとする女性陣は白いツアーTシャツ、
コウヘイくん他男性メンバーはブルーのツアーTシャツを着て登場。
KAWASHIMA BANDのメンバーを紹介。
ドラム・ハッシー、パーカス・サッチン、ベース・ミッチ−、バイオリン・まるちゃん、
ギター・ながじぃ、そしてキーボード・コウヘイ。
もうすでに御馴染みの面々ですな。
と、言ってもバイオリンのまるちゃんは先日の横浜で初めて見たわけだが…
髪型のせいなのか、自分が見ている位置の問題なのか、
時々「中島みゆき」に見えるのよね(^^;)
まぁ、あいちゃんが
「まるちゃんはCDTVでも上位に行くんじゃない?(笑)」
って言うくらい声援が大きかったけど、確かにべっぴんさんです(^^)
間違いなく、上位に食い込むと思います(爆笑)
こう書くと失礼なんだろうけど、
まるちゃんいることでバンドの雰囲気も今までと違う気がした(笑)

「もっと真夏にしましょう!」
Tシャツにデニムが似合うあいちゃんの元気な声で、アンコール1曲目『もっと!』
例によって、サビで会場が右・左に揺れる(笑)
これはある意味、あいちゃんのコンサートの「風物詩」かもしれないね(^^)

「今日、20日に発売される曲を歌います」
そんなMCで新曲の説明を始める。。。
「大切な日に、大切な歌を出せるのは幸せです。
CDに入っているパズルの“カケラ”にメッセージを書いてみんなで埋めてください。
日本でトイレで流れる水の量を、他の国では3時間もかけて汲みに行く国もあります…
…何か考えなくちゃいけない。何かしなくちゃいけない。
…落書きみたいな歌を歌います。
みなさんで“彩(いろ)”を付けてください」(←あいちゃんは「いろ」と言っただけ・笑)

アンコールの2曲目は、2008年8月20日、この日発売の新曲『カケラ』。
実に素直なコトバとメロディーだと、横浜で聴いたときもそう思った。
『光』もそうだけど、今言いたい事、思っていることを素直に曲にした。
そんな感想である。。。
久しぶりに、ジャケットのイメージも強いしね。
ステージのバックに、空をあしらったライティングが… これも効果的だったね。

歌い終わると、いつもの様にメンバー揃って、「バンザイ!」
ステージの右・左・真ん中と、3ヵ所で(笑)
そして、ステージの袖に消える。。。
が。

今日は、『8月20日』である。

またしても約3分後、あいちゃんはコウヘイくんだけを伴なってステージに戻ってきた。
「今日は来てくれて、ありがとうございます」
というMCのあとは、…泣いてたので、あんまりメモが取れていない。
「8月20日という日は、自分にとって4年に1回のオリンピックみたいなもの。
みなさんがあたしにとって金メダルです。
このステージに帰ってくると、思い出すんです。
母が亡くなって6年、一度も忘れたことはありません。
4年前のアテネオリンピックの時、テレビの中で親と抱き合って喜んでいるメダリストを見て、
正直『おめでとう』と言えなかった。『親がいて、いいね』と。
それが、今北京オリンピックを見てて『よかったね』とようやく思える自分がいるんです。
みなさんがいるから、ここまでこれた。
…母の代わりに、みなさんが聴いてください」
こんな様なことを言ってたような気がする。。。
人間は、自分が体験していないことは、真に理解なぞ出来ない。
自分が、その立場になってみないとその人の気持ちなんてわからないことの方が多い。
肉親がこの世にいない、その辛さ、寂しさ、虚しさ。
それに負けないで歌ってきた強さが、今のあいちゃんには感じられる。
昼間の差入に、Century恒例の「カロリーメイト」を入れたせいか、未だにステージ上で
「…寒い時、ホッカイロやカロリーメイトを差入してくださった人たち…」
と言ってくれるそのココロ。
なかなかコンサートにも来れない、
某有名なおっかけファンの人に「薄情な古いファン」とか
そう言われて反論も出来ないくらい何もしてあげられない、ただのファンだけど…
あなたが歌うなら、それを見たい。聴きたい。
歌ってください。

21曲目、8月20日の最後は、やはり『…ありがとう...』。
年を重ねるごとに、気持ちの入った、何も言うことのない『…ありがとう...』
自分の稚拙な文章では、もう到底それを書いて表現など出来ない。
まさに「魂込めて」歌っているとしか書けない。
…今年も、ありがとう。そしてお疲れ様。

…曲を聴き終わって、そう思って涙を拭いた。
うしろの方で「ブラボー!」という大きな声が聞こえた。
「…? ブラボー?」
…やっぱり、何か違うなぁ…(-_-;)
他の日のコンサートならなんでもいいけど、今日は『8月20日』なんだけどな…
といぶかしんでたら、後の人が
「ああいうのって、恥かしいよね。勘違いもはなはだしい」
と言ってるのが聞こえた(^^;)
まぁ、そこまで言う気はないですが、違うなぁ。とは思いますね(笑)

21:16。あいちゃんが深々とお辞儀をし、そして手を振ってステージを去って行った。
今年の8月20日のコンサートは、終わった…。

終演後、あいちゃんのご両親の遺影の前にすごい人だかりが出来ていた。
ご挨拶したい気持ちはわかるが、
そういうことをイベント化されるのは、やはり「何か違う。」
そう感じてしまう。
自分だって開演前にしてんじゃん。って言われるだろうけどね…。。。

遺影の前に集まっている人々を横目に会場を出ようとしたら、
KAZU-YUKA夫妻に声をかけられた。
ちょっと談笑してるうち、係の人に追い出され、trash氏とロビーへ。
Centuryからの花を観に行くところで、ふと目線が合った。
…吉永社長だ。。。
脱帽し、「初めてご挨拶します。CenturyのBLUESです」とアタマを下げた。
社長は「ん?」って顔のあと、
「ああ、いつもどうも。ありがとうございます」と会釈をしてくれた。
お顔はずっと以前から知っていたのだが、なかなか挨拶するきっかけがなかった。
おそらく、2003年の高田馬場のEPSでのイベントの時にお目にかかって話しもしているはず。
ただ、…当時は誰もそれが社長だとは知らなかった(^^;)
申し訳ありません(汗)
そういうわけで、カンボジアに行けなかった私は、社長とご挨拶出来て正直嬉しかったです。

その後、会場を後にして、Century30人くらいで飲みに行った(笑)
みんな携帯でmixiやって、あいちゃんのところに書き込みに行ってたようだ。
あたしはmixiに「まったく関心がない」し「やる気もない」ので(以下略・笑)
終電まで良く飲んだ。電車にはマジで「飛び乗った」という感じだった。
6年前、ハチ公前で、声も気にせず、足も止めず、CDも買わなかったら、
…きっと何にもない8月20日だったんだろうね。
それを想うと、一緒に飲める仲間を作ってくれた「川嶋あい」というアーティストには
どれだけ感謝してもしきれない(笑)

「ありがとう」
今年は、このコトバに限る。

(2008.08.24掲載)