2006年1月15日 「がんばろう神戸」を今、世界の被災地へ
〜第2回 川嶋あい フリーライブ IN長田〜
@神戸市長田区久保町大正筋商店街

・演奏曲目

どんなときも
絶望と希望
もっと!
525ページ
Dear
旅立ちの日に…
12個の季節〜4度目の春〜
大切な約束
しあわせ運べるように

・レポート(良樹さん)

夕方からは神戸長田の大正筋商店街で震災ライブが行われる。
去年、阪神大震災から丸10年を迎えた年に神戸長田であいちゃんのライブが行われた。
そして、震災から11年目の今年もあいちゃんは神戸長田でライブを行います。
僕は去年も参加して、本当にジーンときてしまいました…
勿論、今年も参加します。

13:00前に「エコールマリン」での公開生放送&スタジオライブが終わった後に、
JR線で最寄り駅の新長田駅へ移動する。
そして昼食は、神戸の名物である「そばめし」を食べました。これが美味い♪

その後、14:00過ぎに会場となる大正筋商店街へ。
まだ人は殆ど居ませんでしたし、時間もあるので、さらに喫茶店で時間を潰します。
それから、再び会場に戻ると、徐々に人が集まってきました。

それでも開演まで時間はありますし、と言って席を外すと、
人が集まってきているので戻れなくなってしまう(汗)。
というわけで結局、なんと携帯で、午前に参加した
「エコールマリン(ラジオ関西公開生放送)」のライブマニアを書いてしまう(笑)。
だって、メモは1ページ以内で収まってしまうほど短かったので、
すぐに書けそうだったもん(笑)。
そして、現に15分ちょっとで完成してしまった(笑)。
隣に居たジラルデリさんは爆笑していました(爆)。

そうこうしている内に、後ろを見るといつのまにか、かなりのお客さんが!
去年と同じく、ステージには手作りで作られた神戸の街の絵がバックに飾っていました。
これを見て、去年の震災ライブを思い出し、ジーンときてしまう。

なお、会場ではあいちゃんの歌が流れていましたが、『Dear』とかも流していましたが、
メインで流れていたのは、なにゆえかI WiSHの1stアルバム『伝えたい言葉』でした(笑)。
でも、このアルバムは最近はあまり聴いていなかったので(失礼)、
思わず聴き入ってしまいました〜
そしてみんなでI WiSHの曲が流れる度に、
イントロで曲名を当てるクイズ大会(?)をやっていました(爆)。
でも、何故か僕を含めて正答率は良くなかったです(aiちゃん、ゴメンナサイ 滝汗)。

前列は子供達の招待席となっていて、パイプ椅子が置かれていました。
僕たち一般客は、全立見です。
しかし、後ろの列が見えない程の沢山のお客さんで、
それも全立見だから、満員電車並みの物凄い混雑で身動きが取れません(汗)。

ともあれ、17:15にリハであいちゃんが登場です。
まずはカラオケ伴奏で『どんなときも』を、しかもフルコーラスで歌います。
この曲をライブで聴くのは久しぶりだ。
次に、同じくオケで『Dear』。これは出だしのみでした。

そして退場前に
「こんにちは、川嶋あいです」
「本番まで、もうちょいですので、そのままで居てください。
 宜しくお願いします。」

そして17:46、黙祷…

その後に主催者の挨拶、あいちゃんのプロフィール
(1月14日の読売新聞より)の紹介、拍手の練習をします。

なお、神戸の大正筋商店街には、そこへ訪れた方々の手形とサインが敷石にあります。
勿論、あいちゃんの手形サインもあって、ライブ前に見てきました。
そして主催者が、17日にさらに長田へ訪れた方々の手形サインを
敷石に詰めていくことをお知らせしていました。
その時、「Mi(エムアイ)」の名前も挙がり、僕は条件反射してしまいました(爆)。

そして18:05にあいちゃんが登場しました。
衣装は上はクリーム系の皮コート、下は黒のズボンでした。

なお、特筆しているもの以外は、カラオケ伴奏です。
1曲目は『どんなときも』。

僕がライブでこの曲を聴くのは、8月20日以来です。
本当に久しぶりに聴いたなぁ…
一昨年くらいは、ライブでもよく歌っていましたが、
最近はあまり歌っていなかったので、何か懐かしさも感じました。

思えば、去年の震災ライブでも、最初はこの曲でした。
だから、今年もそれに合わせたのだろうか?
なので、久しぶりに聴いた懐かしさと共に、
去年の震災ライブも思い出してしまいました。

2曲目は『絶望と希望』でした。

「こんばんは〜、川嶋あいです」
「今日は1年ぶりに、神戸長田に戻ってきました」
「昨年、今年もライブをやらせてもらい、とてもありがたく思います」
「「がんばろう神戸を今、世界の被災地へ」の言葉を掲げていきます」
「震災から11年経ちましたが、愛と勇気が与えられますように」
「この日が一生忘れられない日になりますように、一生懸命がんばります」
「では、みなさん元気にいきましょう!」

『もっと!』
『525ページ』
この2曲は会場は手拍子をします。

「私は何度も長田を訪れています」
「みなさん、長田名物の「ぼっかけ」は知っていますか?」
反応、やや薄し…僕は知っていますよ♪
「「ぼっかけ」は牛すじをこんにゃくを煮たんですが、本当に美味しくて」
「震災で元気を失った街を活気付けるためにできたそうです」
「他に「ぼっかけちらし寿司」もあって、明太子マヨネーズも入ってるけど、
 すごくマッチしていて美味しかったです♪」
「それと余談になるんですけど、その「ぼっかけちらし寿司」を発案したのは、
 うちのスタッフさんなんです」
「去年、上京してきた長田出身のスタッフさん、田中さんです」
「田中さんは去年のイベントを行ってくれて、
 長田と私を繋げてくれたのも、田中さんのおかげです」
「ですので、みんなで田中さんにお礼を言いましょう」
「私が「せーの」と言ったら、みなさんガツン!と言ってくださいね」
「せーの」
あいちゃん&会場「田中さん、ありがとう!」

クリコンに続いて、再び田中さんがライブ中に登場しました(笑)。
いや、でも冗談では無しに、本当に感謝しています。
田中さんのおかげで、
去年・そして今日と素晴らしいライブを見ることができたのだから…
ありがとうございます。
それに「ぼっかけちらし寿司」を発案されたのも、ビックリです!
僕も一度食べてみたいものです。

「次は新曲を歌います」
ここで会場から拍手が!
「あっ、ありがとうございます」
「2月1日にリリースします」
「ダブルA面の曲で、まずはこの曲を歌います」
「田中さんがもし私を呼んでくれなかったら、この出逢いもありませんでした」
「ですので、生きている間に…ありがとう…と言いたいです」
「誰にでも、大切な時に…ありがとう…と言う時があります」
「今日は、この商店街の皆さんに、そして田中さんにお礼を言います」

『Dear』

「それでは、ダブルA面シングルのもう一曲を歌います。」
「私はもう一つの顔があって、I WiSHのユニットを組んでいましたけど」
「そのデビューシングルの『明日への扉』の原曲なので、
 メロディーは知っていると思いますが」
「「卒業」をテーマとした曲となっています」
「この曲は弾き語りしますので、今から準備をします」
そしてキーボードがセットされ、準備します。
そのキーボードの前面には…
『Dear長田の街 みんなの願いが叶いますように I wish 2005.1.15』
と書かれた紙が掲げられていました。
この紙が、とても印象に残ります…

「それでは卒業songを贈ります」

弾き語りで『旅立ちの日に…』を歌いました。
午前の公開生放送でもそうでしたが、
勿論、聴き入ってしまったのは言うまでもありません。
去年までは基本的には「8月20日」しか聴くことのできなかったこの曲が、
2月1日にリリースすることになり、
それに伴って「8月20日限定」が解除されました。

僕的には、正直「8月20日限定」の曲が、各地で歌うようになること、
『…ありがとう…』『ガラスの心(ガラスの中の私)』と共に、
この曲の「8月20日限定」解除よって、
「8月20日限定」の曲が無くなったことに、少々の戸惑いと寂しさは否めません。
それでも、矛盾してしまいますが『旅立ちの日に…』が、
8月20日以外の他のライブでも聴くことができる…と思うと、
やはり素直に嬉しいですね(笑)
それに、今年で僕は大学を卒業するので(留年すれば話は別だが 汗)、
まさしく今の僕にピッタリの卒業songです。

そして、続けてやはり弾き語りで、
同じ卒業songである『12個の季節〜4度目の春〜』。

そして、キーボードは撤去、あいちゃんは立ち、次からは再びカラオケ伴奏になります。
MCに入ろうとするが、マイクの音が入らないようで、少し調整して…

「神戸の町は、あと2日で震災から11年を迎えます」
「11年前の1月17日の冬寒いときに震災が起こり、多くの人の命を失いました」
「11年は長いと思いますが、悲しみや、心の傷は消えません」
「今朝も新聞を見て、今もお年寄りの方が孤独死しているのを知り、
 ショックを受けました」
「しかし、沢山の悲しみや苦しみを味わっているから、
 その分、沢山の希望が生まれると思います」
「絶望の中に希望がある…と思います」
「長田の商店街の方は、傷は残っているはずなのに、
 お互いに助け合っているのに圧巻でした」
「これからも、前を見て歩いてほしいし、私も前を見て歩いていこうと決意しました」

「去年言えなかったことを伝えます」
「私は大切な人を失いました、それは両親です」
「母は私と一緒に、私が歌手になることを夢見て、約束していました」
「母を失った時、とてつもなく孤独と悲しみに包まれました」
「しかし、今のスタッフさん、ファンの皆さんが支えてくれました」
「私が居ないのは両親が居ないという事実ではなく…」
「私は沢山の人に支えられて、ここに居ると言うことです」
「母との約束はずっと心の中で生き続けていくと思います」
周りに居た方達が「泣きそうだ…」との声を耳にしました…

『大切な約束』を歌いました。

「それでは、この曲を最後に贈ります」
「この町がもっと笑顔でいっぱいになりますように」
「「がんばれ!」のメッセージを込めて歌います」

震災当時に神戸の復興を願って、神戸で生まれた歌
『しあわせ運べるように』(作詩・作曲 臼井 真)をあいちゃんは歌いました。
去年の震災ライブ、そして10月の「神戸ウィングスタジアム」でも歌いました。
本当にぐっ…と来てしまう曲です。
会場全体が涙しているのも分かりました。
僕は狭い人混みの中でメモを取ることに悪戦苦闘していたので泣けませんでした。
今、涙を堪えながら、これを書いています。

「今日は本当にありがとうございました」

そして小学生、中学生のお2人の子供達により、花束があいちゃんに贈られました。
さらには田中さんにも小学生の子供さんにより、花束が贈られました。
そして、あいちゃんと会場をバックに記念撮影をしました。

最後にあいちゃんからのメッセージが…
「今日は本当にありがとうございました」
「みなさんも、この日を忘れないでくれたら嬉しいです」
「今日は本当にありがとうございました」

そして19:05に長田のライブは終わりました。

今日は色んなことを思い返してしまいました。
11年前の震災のこと、去年の長田ライブのこと…
それ以外にも久しぶりに『どんなときも』を聴いたためか、
僕が今まで参加したあいちゃんライブのこと…
『旅立ちの日に…』を聴いた時は、
8月20日のライブのことや僕の大学生活のことを考えていましたね…
普段は、あまり思い返すことは少ないので、何とも不思議な気分でしたね…
でも、それだけ感動させられた…ってことかもしれませんね?

この後は大正筋商店街を出た所に、なにゆえに沖縄料理?(笑)がありましたので、
そこで食事をしました。
(2006.01.19掲載)