2005年12月11日 X'mas コンサートツアー2005 ”long and deep X'mas"
@棚倉町文化センター

・演奏曲目

long and deep X'mas
冬物語〜winter story〜
南十字星
絶望と希望
僕たちは...
空、風、波、夢
クリスマスソングメドレー
 ・サンタが町にやってくる
 ・赤鼻のトナカイ
 ・Winter Wonderland(カバー)
 ・恋人がサンタクロース(カバー)
 ・サイレント・イブ(カバー)
The Rose(カバー)
あなた(カバー)
10 雪に咲く花
11 12個の季節〜4度目の春〜
12 きよしこの夜
13 Dear
14 大切な約束
15 Amazing Grace
16 「…ありがとう...」

・レポート(良樹さん)

とうとうやってきました〜♪
川嶋あいファンにとっては毎年恒例のクリスマスコンサート!
しかも今年は4箇所も行われる。
今年はどんな感じのライブになるのだろう…

僕は24日の東京三鷹には参加できないので、
その代わりに福島に参加することにしました。
あいちゃんライブで、福島(東京より北東)に遠征するのは初めて。
さらに東北地方はプライベート旅行を含めて、唯一足を運んだことの無い地方。
自慢ではないが、これで僕は、(プライベートを含めて)
全地方に足を運ぶことになります。

さて、前日の夜中に出発して福島・棚倉町に着いたのは15:00過ぎ。
例によって、冬の東北地方なので当然すさまじい寒さだ。
と言っても、雪が積もっているほどではない(少し雪は降りましたが)。
しかも会場の棚倉町文化センターで時間を潰すことができたので、
外に出ないで済みます。

やがて開場の17:00に。
物販も行っていたが、僕は予算が少ないのと、
次の大阪で買ったらいいか…との思いもあり、スルーしてホール内へ。
僕の席は5列目の一番右端。とは言っても、結構見やすくなかなか良い席だ。
それにしても、今回はどんなクリスマスライブを見せてくれるのだろうか?

そして開演予定時間より5分遅れの17:35、会場が暗転。
バンドメンバーの登場。
しかし、バンドメンバーの数が異様に多い。
客席から左手にオーケストラ、
中央やや左にキーボードとピアノ(曲によってキーボードとピアノは使い分けられる)、
右手にコーラス、パーカーション、アコースティックギター、
ベース、フルート&サックスという配置だった。
それにしても、右側に偏り過ぎなんじゃないの(笑)。
一見、右手に居たバンドメンバー(特にベース)は狭苦しそう(笑)。

ともあれ、今回はフルバンド+オーケストラの
アコースティック形式とかなり豪華な形式だ。
そして、KOUHEIさんのピアノと演奏に合わせて
青白いワンピースに白ブーツの衣装をしたあいちゃんが登場。

すぐに『long & deep X’mas』を歌いだす。
*(曲によってKOUHEIさんはキーボード演奏かピアノ演奏か変わります、
 この曲はキーボードで、以下の曲の後の()はキーボードかピアノかを表します)
また、コーラスのユッキーは鈴も鳴らす。
今日はユッキーはコーラスだけでなく、パーカーションも担当しています。
いきなりこの曲を歌うとは!やばい…初っ端から目がうるうるしてきた…
あいちゃん、1曲目から泣かすとは…

続いて
『冬物語〜Winter Story〜』(ピアノ)
『南十字星』(ピアノ)
を熱唱する。

そしてようやく最初のMC。
「みなさんこんばんは〜、川嶋あいです。」
「さあ、今年もやってきました。クリスマスライブ!」
「毎年恒例の行事です。」
「その1発目はここ福島です!」
「去年はいわきの「スパリゾットハワイアン」でやりました。」
「因みに、聞きたいことがあるんですけど。」
「私のライブを初めて見るという人?」
(結構、手が挙がる)
「これからも棚倉町にも進出予定ですので。」
「クリスマスライブには、まだちょっと早いんですけど、」
「でも今日はタイムスリップして、クリスマスイヴの雰囲気を味わいましょう〜」
「本日はよろしくお願いします。」
僕はクリスマスイヴはバイトなので、
まさしくイヴの雰囲気を味わうのは今日です(笑)。
もっとも、19日(大阪)や22日(名古屋)
でもイヴの雰囲気を味わいますけど(笑)。

次の曲より、ストリングスは姿を消す。また、ユッキーはタンバリンを用意。
『絶望と希望』(ピアノ)
『僕たちは』(ピアノ)

続いて『空、風、波、夢』(キーボード)
なんと、今までのような高速ヴァージョンではなく、
ミニアルバムに収録されているようなスローヴァージョン!
僕がライブでスロー(ノーマル)ヴァージョンでこの曲を聴くのは初めて。
スローで聴くのも、かなり良いなぁ〜♪
それでも、例の掛け声
(あいちゃん「空〜、空〜、空〜!」→観客「空〜、空〜、空〜!」)
はありましたが(笑)。
正直、ノーマルヴァージョンで掛け声は合わない(爆)。

「それでは、折角のクリスマスライブなので、クリスマスソングを歌います。」
「ここからは知っているクリスマスソングをいっぱい歌います。」
「明るくいきますので、準備OKですか?」

クリスマスメドレーを歌いました。
内訳は、あいちゃんが椅子に座って…
『サンタが町にやってくる』
『赤鼻のトナカイ』
『Winter Wonder land』
『恋人がサンタクロース』(松任谷由美さんのカバー)
…ここから再びあいちゃんは椅子から立って
『サイレント・イヴ』(辛島美登里さんのカバー)
をそれぞれワンコーラスずつをメドレーで繋げて歌いました。

「次は弾き語りをやります。」
「グランドピアノに移ります。」
ここで、バンドメンバーも姿を消します。

「2曲弾き語りしますけど」
「1曲目は洋楽ですが、」
「『ザ・ローズ』という曲ですが、
 すごく引き込まれる曲で、歌詞がすごく切ないです。」
「愛はやがて美しいメッセージになります。」

「もう1曲は『あなた』という曲で、」
「この曲もすごく切ないので、目を閉じて聴いてください」

『ザ・ローズ』(カバー)(グランドピアノによる弾き語り)
僕はこの曲は知らない。
しかし、あいちゃんがグランドピアノで弾き語りしている姿を見るのは僕は初めてです。
正直、カバー曲というのもありますし、
グランドピアノ弾き語りそのものは上手いとは言い難い。
しかし、あいちゃんがグランドピアノで弾き語りしているのを見るだけでも充分すぎる。
完全に見とれてしまいましたね。

『あなた』(小坂明子さんのカバー)(グランドピアノによる弾き語り)
えぇ〜、この曲も歌ってくれるの??
僕が生きている年代の曲とは全然違うんですけど、この曲、実は僕はすごく好きなんです。

少し、ソングレビューになってしまうんですけど、
『あなた』という曲は最初は(歌詞の主人公が)理想の夫婦・家族を歌っているので、
新婚さんのような歌に思えますが、
最後のフレーズの「愛しいあなたは、今どこへ」で分かるように、
いくらでも理想の夫婦・家族を想像できるのに、
一緒に暮らすはずの好きな人はどこかへ行ってしまった…という、
胸に来るほど本当に切ない歌となっています。
それなのに最後以外のフレーズのために、結婚式でよく歌われるそうなんですが、
前述のために実際は結婚式で歌うのは不味いんですよね…

それにしても、それくらい大好きな歌をあいちゃんが、
それもグランドピアノでの弾き語りで歌ってくれているのだから、
もう目がうるうるしないはずがありません…
もっとも、個人的に好きなので、この曲でうるうるしたのは僕だけかもしれませんが…
でも、もう言葉で表せないほど感動しましたね。

あっという間にあいちゃんは歌い上げ、バンドメンバーとオーケストラが戻ります。

「いやぁ〜、ちょっとあれなんですけど、」
「棚倉という町は、初めて来たんですけど、」
「スタッフさんの一人が福島の、しかも棚倉出身なんですよ。」
(へぇ〜×15)
「家から車で5分くらいらしいんですけど、」
「すごくそのスタッフさんははりきっていて、」
「「オレの実家は都会だよ!」と言ってたんですが…」
「…来てみて分かりました(笑)」
(実際は棚倉町は、とても都会には程遠いです 笑。
 棚倉町民さん自身も田舎をウリにしていましたから 爆)
「新白河という駅で降りたんですけど、とにかく雪だったんですね。」
「でも、車で来ると暖かいんですよね。」
「でも、雪があると白い景色が観照的なんです。」

「ここでお知らせをします。」
「現在、『最後の言葉』という自伝が発売されています。」
「また12月21日に初のPV集のDVD『PV Collection +α』が発売されます。」
「みなさん、ぜひご覧になってください。」

「バンドのみなさん大丈夫ですか〜?」
「次の曲は、この雪の季節にピッタリの曲です。」

『雪に咲く花』(ピアノ)

それでは次の曲は、みなさんも知っていたら一緒に歌ってください。
新たな旅立ちを込めて…

『12個の季節〜4度目の春〜』(ピアノ)
最後のサビでは、あいちゃんが「みなさん、ご一緒に!」とマイクを観客に振りました。

「それでは、座りっぱなしでは腰も痛いだろうと思うので…」
「クリスマスの定番曲です。」
「みなさんと合唱しましょう。」
「早速、立ち上がりましょう〜」

『きよしこの夜』
2番では、「みなさん、ご一緒に。」
3番では、「次はハミングで。」
3番が終わった後の間奏の間に…
「この曲は、もともと5番まで歌詞があるのですが…」
「戦争によって1番しかかしがなくなりました。」
「2〜5番の歌詞は誰も知らないのです…」
「だから、すごく大切な1番です。」
「世界中の人々が幸せになれますように…」
「もう一度、1番を歌いましょう。」
4番(歌詞は全て1番)を歌い、終わりました。

「今日は本当にありがとうございました。」
あいちゃんとバンドメンバーは退場しました。
この後は勿論、アンコールです。

しばらくして、バンドメンバーと白のノースリーブ、
黒のロングスカートに衣装変えしたあいちゃんが登場。

「アンコールありがとう〜」
「さて、次に発売するシングルが決定しました!」
「『DEAR』という曲です。」
「来年2月1日に発売します。」
「大切な人、応援してくださるみなさん、
 私を支えてくださるスタッフさんを思って作りました。」
「大切な人を思いながら聴いてください。」

『DEAR』(ピアノ)

「どうでしょうか?新曲は。」
(「最高!」の声が)
「ありがとうございます。」
「来年の2月1日にリリースしますので、楽しみにしていてください。」
(買います!)
「ありがとうございます。」

「もう1曲、新曲を歌います。」
「この曲は私の大切な人を思って作りました。」
「大切な人とは私の母です。」
「もう今年はテレビや雑誌などでお知らせしましたので、
 知っている方々も多いと思いますが、」
「私の母は命をかけて私を育ててくれた、血のつながりの無い母です。」
「3年前に亡くなってしまって、」
「母はずっと私が歌手になるのを応援してくれていました。」
「「私、歌手になれたよ!」と伝えたかったです。」
「しかし、私がデビューする半年前に母は亡くなりました…」
「伝えられなかったのとが、すごく悔しかったです。」
「でも、母が遺してくれたものがありました。」
「「大切な約束」と「歌」です。」
「「大切な約束」はずっと続いています。」
「大切な人と共に」
「いつまでも「大切な約束」が続くと思います。」
「私の決意も込めて歌います。」

『大切な約束』(ピアノ)
この曲を聴くと、今でも胸に来ます。また目がうるうるしてしまいました。
今日は3回も目がうるうるしました。

「それでは、ここへ来てくれたみなさんに感謝を込めて歌います。」

『Amazing Grace』(本田美奈子.さんのカバー)(ピアノ)
この曲は最初は知らなかったのですが、
後に本田美奈子.さんのカバー曲だったことが分かった。
ご存知の通り、本田美奈子.さんは今年初めに白血病にかかり、
そして病魔と闘っておられました。
白血病にかかった当初、本田さんは「必ず帰ってきます。」とおっしゃっていました。
そして一時はかなり回復の兆しも見えていました。
だから、僕は全然心配をしていなかったんですね。
必ず快復すると思っていたから…
それだけに、ニュースで本田さんが亡くなられたことを知ったときは、
信じられない思いで、かなりショックでしたね。
それだけに、僕がこの曲が本田さんの曲だったのを
知らなかったことが残念で反省しています。

そして、メドレーで『「…ありがとう…」』(ピアノ)と続きます。
これが最後の曲でした。

「今日は本当にありがとうございました。」
メンバー全員が前へ出て一礼しました。

「最後にメンバー紹介をします」
「「フクハラ・タマキ」ストリングス」
「フルート&サックス、ワタナベハヤト」
「ギター、なはじぃ」
「ベース、オッシー」
「パーカーション、ハッシー」
「コーラス&パーカーション、ユッキー」
「キーボード&バンマス、KOUHEI」
そしてメンバーは退場しました。
最後にあいちゃんは右手に一礼、左手に一礼、中央に一礼。
そして退場、19:13にライブは終わりました。

さて、今回はほぼ全曲がしっとり系のアコースティック形式のライブでした。
それだけに、「盛り上がる曲が無かったのは残念。」という意見もあり、
好みが分かれた…というのが現状でした。

しかし、僕個人的な意見は、今回はすごく良かったです。
大袈裟に言えば、僕の最も理想に近い形式のライブでした。
勿論、ロックな曲で盛り上がるのも良いのですが、
僕はやはりホールであいちゃんの曲をじっくりと聴いて、
歌声をじっくりと聴いて癒されるのが良いんですよね。
今回はほとんどシックな演奏を堪能できましたし、
グランドピアノによるあいちゃんの弾き語りを聴くことができましたし、
3度も目がうるうるしてしまい、
まさしく「直球ストライクど真ん中」のような感じでした。
反論もあるかもしれないですが、
僕としては今後もこういった路線でライブをやってほしいかな?
今日ほどとまではいかなくても、大半はしっとりとした曲を中心に、
時にはアップテンポで盛り上がる…といった感じで♪
最近は、僕もやや薄いファンになりつつあると実感しているのですが、
この日は本当に素晴らしい気持ちに包まれました。

そして、大阪・名古屋のクリコンが非常に待ち遠しくなってしまいました。
(2005.12.26掲載)