2005年9月17日 基町クレド FALL IN LIVE 2005
@基町クレド・パセーラ 1F「ふれあい広場」(広島)

・演奏曲目

一回目
絶望と希望
525ページ
もっと!
12個の季節〜4度目の春〜
「…ありがとう...」
二回目
「さよなら」「ありがとう」〜たった一つの場所〜
12個の季節〜4度目の春〜
絶望と希望
僕たちは...
「…ありがとう...」

・レポート(那珂川のラテフリークさん)

広島。
あいちゃんのステージをこの地で見るのは
つい1ヵ月半前(@西区アルパーク)以来のことである。
同じ所にやって来るスパンとしては割と短い。
まだまだ自分は彼女の生歌を聞くのはこれが3度目。
広島アルパークの前は宮崎まで行った。
その時期にふと
「なぜ彼女は決して無名というわけでもないのに
 こんなにどこでも歌っちゃうのだろう?しかもお金を取らずに?」
という疑問が沸いていた。
「自分のこれまで見てきた歌手とは明らかに違うタイプだなぁ…」
と。

その疑問の答えは全て先日発売になった
著書「最後の言葉」に詰まっていた。驚いた。
こんな心境でステージを披露する歌手、
世界を見渡してもそんなにいないんじゃないか? 
他の歌手と比べてハナから唄うための理由が違っているからこそ、
場所を選ばずに歌うことができるし、訴えかけてくるものがある。
そこが、決して移動を好まないこの僕を
遠くまで動かしめる魅力ということなのかなぁ・・・・・・・?

そんなことを考えつつ、朝7:30。
博多駅・第一交通センター発広島行きのバスに乗る。

11:50、広島バスセンター着。
今回のステージはそこのすぐ隣の
基町クレド・パセーラのふれあい広場である。
HPで事前に確認した所「1F」と書いてあったので
ビルの中の広場みたいな所でやるのだろうと思って、
1Fフロア内でステージらしきものを探す。

・・・・・・・ない。

そこで半信半疑で一旦外に出てみる。

・・・・・・・あった。

・・・・・・・外かい(爆)。

この日の広島は快晴。
9月とはいえまだまだ気温は30℃くらいある。
その日光がガンガン降り注ぐ場所に
ステージだけグレーシートの屋根がついていて、
客席は横に12〜3のパイプ椅子席が置いてあり、それが2列ある。
その後ろは立ち見。
2列目の椅子はまだ空いているのでそれの真ん中あたりに座る。

ステージには既にマイクスタンド、椅子、電子ピアノがスタンバイ。
そのローランド電子ピアノには何やら
ハート型や星型のシールが貼ってあり、少しはがれかけている。
前に宮崎で見たものと違う。
昔から使い潰しているものだろうか。

13:30。
1回目のライブ開始時刻になり、
司会のおねえさんが出てきて注意事項、パセーラの宣伝、
あいちゃんプロフィールをとびきりスマイルで読み上げる。
が、自分の自己紹介をしない。アンタ誰だ…??
気が付くと観客はどっと溢れ返っている。
自分は座っていたので全く立ち見の後ろの方は見えない。
すし詰めである。
そんな中、自分の隣の席が1つだけ空いているのに誰も座ろうとしない。
1人で来ている人が少ないからだ(汗)。
なので小さな娘さん2人を連れて立っているお父様に
「空いてるのでどうぞ」と言って教えてあげた。
すごく喜んでくれて、膝に娘さんを乗せてそこに座った。

そうこうしてるうちに奥のテントからあいちゃん登場。
秋らしくグレー系のワンピースの上に、
白い毛糸で編んだのを羽織っている。
でも気温は30℃。かなり暑そうだ。
紹介に続きいきなり、

♪「絶望と希望」(カラオケ)
1発目ということからか、
オケの音の大きさの割に声量がやや小さい。
でもノープロブレム。
その時々の歌手の調子如何も全て含めて楽しむのがライブである
、と、誰かが言っていた。
本当にその通りだと思う。
曲の後簡単にMC。

「皆さんこんにちは〜川嶋あいで〜す」
「広島は先月ぶりですね。ちょくちょく来てます」
「お好み焼きがまだ食べれてないんですよ〜〜」
客<麗ちゃん!!!(お店の名前)
「麗ちゃん、あそこ美味しいですよね」

「今日は最後まで楽しんで行ってください!」

♪「525ページ」(カラオケ)
頭の1フレーズ後の間奏途中で
「あ!」と思い出したように手拍子を振るあいちゃん。
客もすぐさまこれに応える。
隣に座った小さな娘さんも元気に笑いながら手拍子。
とってもいい感じ!!

♪「もっと!」(カラオケ)
初めて「路上集1号」の曲を生で聴きました。
広島来てよかった!! (^o^)

ただ、このタイミングであいちゃんは「路上集」や
この曲が使われたCMの話を一切しなかったために周囲からは
「これ、どっかで聞いた曲やない?」
「これ、新曲なんかなぁ?」
と言った声がチラホラ。
うん〜あいちゃん、一言言ってあげればよかったかもしれない。

♪「12個の季節-4度目の春-」(弾き語り)
1回目ではこの曲のみ弾き語り。
やはり暑かったんでしょう、
ここで上着を脱いでワンピース1枚になって歌い始めます。
ステージ横に目を移すと、通りを歩く人も車に乗っている人も
みんなあいちゃんのステージに注目していきます。

最後は、もちろんあの曲。

「この曲は亡くなったお母さんの為に作った曲です」
「最後に、今日集まってくれた皆さんのために心をこめて歌います」

♪「…ありがとう…」(カラオケ)
この曲は前回・前々回も生で聞いたがやはりズシリと重い。
この曲だけはやっぱり特別なんですよね。
聞いているお客さんも先日の24時間テレビのおかげからか
急に静かになり、シーンというか、ピリッとした雰囲気さえ伝わってくる。
さっきまで飽きて少しグズっていた隣のお嬢ちゃんも、
これにはおとなしくなってしまった。

…そして会場に来ている人全員が静かに微動だにせず、
歌声に聞き入っていました。
広島の中心部の雑踏の中、
ここだけまるで別世界になったような雰囲気です。

「えっと、この後3時半ですかね?
 また唄いますから2回目も来てくださいね。
 もう皆さんの顔覚えちゃいましたからね〜?
 (客を指さすあいちゃん)」

ピリッとした雰囲気を上手くほぐすように、
会場の笑いを取りつつ笑顔でハケるあいちゃん。
MCもいい感じだ。

1回目終了後、席を譲ったお父様からお礼の言葉をもらった。
娘さんもあいちゃんの生歌聞けてよかったね〜〜!(^o^)

2回目まではあと90分弱ある。
座っていた席を取ったまま、プチ広島観光に出かける。
すぐ近くの広島市民球場や原爆ドームの写真をとりまくる。
球場ではちょうど広島-中日のデーゲーム真っ最中。
「かっとばせ〜!タクヤ!タクヤ!タクヤ!」
(木村拓也選手の応援)という元気な声が漏れてくる。
会場に戻り、時間がくるまでRCCラジオで野球中継を聞く。
1-0で中日リード。

2回目のお客さんを見回すと、
だいたい椅子席のメンバーは変わらないな…
って!えええ!? さっきのお父さんと娘さん、
一番前の席におるやん!そんなぁ〜(苦笑)
お客さんの層を見るとさっきよりも奥様グループがたくさんいる。
おそらくデパートに買い物に来て、
噂を聞きつけ2回目にやって来たんだろう。

15:30。
またさっきの名無しねえさんがステージで、
目がなくなりそうな勢いのとびきりスマイルで色々喋ってる。
相変わらず自己紹介はしてくれない。
すごい気になる。
さすがに周囲からも「この人知っとる?」「知らぁ〜ん」みたいな会話が。

そして再びあいちゃん登場。
今度は上着は着ておらずワンピーズだけで出てきた。
そのまま椅子に座り弾き語りに入ります。

♪「「さよなら」「ありがとう」-たった一つの場所-」
(弾き語り)
♪「12個の季節-4度目の春-」(弾き語り)
この途中で声が裏返りそうになり、
若干控えめに歌っている部分もありましたが、
すぐに復活。

「改めましてこんにちは、川嶋あいです」
「ここで私も広島通になるべく、さっきパソコン見てたら
 「広島県民度テスト」というのがあったのでメモってきました。
 皆さんも、どれに当てはまるか、手をあげてみてください」

翌日の岡山でも「岡山県民度テスト」やったみたいですね(笑)。
ホント、歌うだけじゃなくてトークのネタ作りだって大変です!

「コンビニは、ポプラだ」
2〜3人だけ手が上がる(^^;

「…あれ?」

「広島駅前の噴水をギンケツと呼ぶ」
これもビミョーな感じで手が上がるw

「…ちょっと、このテスト大丈夫ですかねぇ〜?」
軽く笑いが起こる。

「カープが勝った時よりも、巨人が負けた時の方が嬉しい」
これはほとんどの人が手をあげる(爆)。

「そういえば、すぐそこで野球やってるんですよね!広島と…中日?」
「さっき見たら、1-0で中日リードでした」
やっぱりな・・・という雰囲気の失笑が起こる(笑)。

「大丈夫ですかね?広島今最下位ですよ?
 皆さんカープファンなんですよね?」

僕はちゃいますよ〜(^^;
この時僕は後悔しました。
家から自前のソフトバンクのユニフォームを持ってくればよかったって…。
家を出るまで迷って結局持ってきませんでした。
ちょっと怖いけどここでソフトバンクのを着てたら
相当あいちゃんに印象付けられたんじゃないかな、と思ってます。
よし、今度の遠征での服装は決定ですね(笑)。

でも結局あいちゃんの“最下位”発言が効いたのか、
その後広島は逆転勝ちしました!!

広島県民度テストも無事?終わり、
椅子から立ち上がるあいちゃん。

♪「絶望と希望」(カラオケ)
1回目よりも声量がある。ノッてきました。

♪「僕たちは…」(カラオケ)
キタ!!!!!!! 1stアルバム曲の生歌を聞くのは初めてです。
そんな僕の興奮とは裏腹に、周囲はポカーンとご存知ない様子。

やはり、2回目の最後も、

♪「・・・ありがとう…」(カラオケ)です。
ついさっき生で聴いたんですけど、
やっぱり何度聴いてもドンと胸を突くあいちゃんのコトノハと歌声。
2回目から来た奥様の中には号泣しながら聞いている方も。
ヤバイ、僕ももらい泣きしそうだ。
ぐっとこらえる。

歌い終わると、割れんばかりの拍手が沸き起こる。
そして、また満面の笑みでそれに応え、帰って行くあいちゃん。

本当にお疲れ様でした!!

そして全て終了後、
僕はもう一つの目的であったあいちゃんお勧めのお好み屋さん、
「麗ちゃん」に初めて潜入。
ソバ入り肉・卵を堪能しました。ちかっぱウマイ!!
食べてたらデューク更家が来てビックリ!
やっぱ有名人も御用達のお店なんですね! 
(2005.09.25掲載)