2005年9月10日 原点回帰ライブ”始まりの場所・・・”一般公演
@恵比寿ギルティ

・演奏曲目

飛べない鳥
空色のアルバム
「さよなら」「ありがとう」〜たった一つの場所〜
12個の季節〜4度目の春〜
オリビアを聴きながら(カバー)
もっと!
ガラスの心
If We Hold On Together(カバー)
「…ありがとう...」
10 ふたつ星
※ステージ上であいちゃんが秘密ですといった事については
 公開を控えさせていただいております、ご理解とご協力をお願いします。

・レポートその2(BLUESさん)

1日に2回同じ会場に入るとは(笑)
去年のクリスマス・コンサート以来か。。。
しかし、「FC枠」に外れた仲間と、
「この場所」で観るために必死で取ったチケットだ。
「FC枠」の時よりも人でごったがえしてる様な気がしている。

今回も、「FC枠」同様、最後列に陣取る。
人の多さで熱気が渦巻き、
一緒にいたみゆたんやプニさんは「暑すぎる〜」と。
確かに人がごった返してて身動きが取れない様な状況に…
そんな中でドリンク交換の列で女性を押しのけて、
そのまま1番前に割り込む輩がいて、
始まる前に非常に嫌な気分にさせられた。
…まぁいいや、分からなかったんだろうってことで大目にみよう(笑)
今日は、特別な日だ。怒っている場合じゃない。

気が付くと、隣はLIVEMANIAの大御所、ジラルデリ御大だ(笑)
小心モノの私は萎縮してしまった。。。(つД`)

さて、「FC枠」の時同様、最後列なので、
例によって例のごとく、人の頭しか見えない(笑)
人の多さ、熱気、空気。
…そのどれもが3年前とはまったく違う。
改めて「これはあいちゃん自身が自分の努力でこう変えたんだな…」
と感じた。。。

18:52、あいちゃん登場…
言うまでもなくステージのあいちゃんは「額」くらいしか見えないが、
今度は場内のモニターがズームしたり、
角度を変えてちゃんとあいちゃんを映し出してる。
…FC枠の時からやってよ。。。(^^;)

1曲目はもちろん同じ「飛べない鳥」。
一度歌ったせいか、
すっかり落ち着いたあいちゃんはその通る声で初期の名曲を歌い上げる。
間奏もきっちり弾きこなして(笑)、
FC枠のときとはまた違った新鮮さを持って我々に聴かせてくれた。
…それは、FC枠でも、一般でも、
自分を観に来てくれてる「お客」に
なんの違いもないという気持ちの現われなのだと思う
(実際、「一般枠」のお客さんも
 ほとんどが公式FCに入会してる人だとは思うけど・^^;)。
1日に2回、同じ曲を聴く−。
それは曲が路上時代の名曲だけに、一瞬、路上を錯覚させた…。
そして、引き続き「空色のアルバム」へ。
マトモにはあいちゃんが観れないから、当然モニターへ目が行く(笑)
モニターの中のあいちゃんは、曲をいとおしむ様に、
丁寧に「空色」を歌う。
3年前にはなかった曲だけど、「楽曲に対する気持ちの入り方」。
それはやっぱり3年を経ても変わることはなかった。
むしろ、渋公・厚生年金・路上1000回と、
あいちゃんが乗り越えてきた道程が一層その辺に磨きをかけている。
3年前に観た制服姿の女の子は、
とてつもなく遠い場所に来ているのだな。。。と感じた。
1日に2回、同じ楽曲と向き合ってそう思わずにはいられなかった。

さて、最初のMC。
「ここは想い出の場所です。
 3年前に55枚チケット手売りして歌ったんですが…
 あの時は『制服』姿でしたからね(笑)
 今日も制服姿で出てこようかと思ったんですが〜
 スタッフに『AVみたいだからやめておけ!』と言われまして…
 え? 制服姿見たい?
 まぁ『コスプレアーティスト』に乞うご期待、ってことで(笑)」
…3年前はMCなんか声が上ずっていたのに、
そうやって場内を盛り上げて(笑)
ホントに成長したよね。。。おじさん感動しちゃった(^^)
まぁ、余計なこと書くと「55枚手売り」ってのは実は間違いで、
私はあいちゃんからチケット買ってないんですね〜
1週間前にギルティに直接来て、
「8月28日の川嶋あいさんを見たいんですが、予約をしたいんです」
と窓口で言って予約を入れて、そこでお金も払っちゃったわけです。
「当日、受付でお名前を言っていただければ、チケットお渡ししますから」
と言われたんですが、
…当日ギルティに来て名前を言ってみれば、
「えー? お名前ないですねー」と言われて
「はぁ(^^;)?」って感じでいたら
「でも、お金、いただいてるんですよね? じゃぁいいです。
 川嶋さん側にちゃんと伝えますから」
と言われてチケットもらったわけですよ。冷や汗ものでした(笑)
今では考えられないアバウトさ。
でもそれがライブハウスでもあるんですな。
私はアンケート渡しそびれているし、
実際「55人」だったのか、は永遠の謎、というわけです(笑)

ま、そんな余計な話を思い出しつつ…
「今日は原点に帰る日です。同時にみなさんに感謝する日です。
 路上で歌っていた曲を中心に歌って行きたいと思います」
…そんなMCから始まった曲は…
「たった一つの場所」…。
いきなり「路上時代」の曲じゃないやん。。。(^^;)
しかし、自分はこの曲の「川嶋あい」の弾き語りというのは初めて聴いた。
実に素朴でいい。。。 これなんだなぁ…。これ。
あいちゃんの曲の魅力と言うのは、余計な音を削ぎ落として、
ピアノ一台、ギター一台、
例え一人の弾き語りでも曲の魅力が色褪せない事。
路上で歌ってたのだから、
弾き語り出来る楽曲でなければならなかったのは当たり前なんだけど、
「核」になっているモノ=メロディーが美しいから
シンプルなアレンジでこそ見えてくる曲の表情に魅せられる…。
この曲をここで歌ってくれたのはすごく良かったなぁ…
って今思う。
川嶋あいの「真髄」を見た気がする。

そしておなじみの「12個」へ。
なんか、自分の気の持ちようなんだろうけど、
「路上」の空気を勝手に感じていた。
FC枠でのノリと若干違って聴こえて来たせいなのかな?
ギルティって空間が「ハチ公前」の様な、ね…。
自分でも説明が付かないんだけど、
やっぱり「twelve seasons」にリンクしてたんだろう。
路上で1日にこの曲と「天メロ」と、何回聴いたか?
ってそんな日もあったんだから…。
今、確実にその「天メロ」に変わる
「川嶋あいの『顔』」たる曲になったよね。

2曲終わってMCに。
「3年前に初めてここに立ったことを思い出したんですが…
 3年前の8月28日ですね。
 今日は9月10日で少しずれてしまったんですが…
 もう一度ここで歌いたくてスタッフさんにお願いしました」
FC枠で語られたのとほぼ同じ内容のMC。
あいちゃんがしゃべってる間に、やはりコウヘイくんが登場した。
「あの時、一週間前に母が亡くなり、
 どう歌えばいいのかわかりませんでした。
 来てくださった55人の方が支えで… 
 みなさん、スタッフのおかげで前を向いて歌うことが出来ます。
 あのライブは忘れられません。母も来てくれると言っていました。
 その母が大好きだった歌をもう一度歌います。
 聴いてください…」
と「オリビアを聞きながら」。
この曲はモニター見なかった。
…見たくなかったと書いた方が正しいのかな。。。
3年前の制服姿のあいちゃんを、
目を閉じてまぶたの裏に思い出しながら聴いていた。
2回目はさらに気持ちが入っていたかな…。

引き続き、聞き覚えのないイントロ。…え?
これ、「もっと」じゃん(笑) 
ピアノの弾き語りだと、あの曲がこんなシックな曲調になるんだ〜
コウヘイくんのアレンジはさすがですな☆
曲の持つイメージはちゃんと残しながら違う表情を引き出す。
才能ある人が羨ましい(笑)
「あいちゃんの楽曲を愛してるんだなぁ」と感じたアレンジでした。
まぁこれも「路上時代」の曲ではないわけだが(笑)

さて、短めのMCに。
「思い出深い曲を歌いたいと思います。。。
 年に一度しか歌わない曲なんですが
 今日来てくれたみなさんのために歌いたいと思います」
と7曲目「ガラスの心」を。
気が付くとモニターがモノクロになっていた。
そうね… この曲はカラーは似合わないよね…
あいちゃんの「声」そのものが
「ガラス」の様な透明感を持って押し寄せてくる。
…やっぱり、この曲はいいなぁ…
できればタイトルも元のままであって欲しかったが…(^^;)

で、FC枠と同様、ここでカバーの「If We Hold On Together」を。
個人的にはね、
ここでは「サンセット」か「なごり雪」にして欲しかったのだよ!(笑)
ファンの目論見通りメニューが進行してたら
ちっとも面白くないんだけど(笑)

9曲目に入る前に、MC。
「今日はありがとうございました。最後に大切な曲を聴いてください」
「…ありがとう...」
…バカみたいな話である。  また、泣いた。
どこぞにも「涙もろくなった、と相棒に言われた」とか書いた
けど、そうなのかもしれない…
CDで聴く分にはこんなに泣いたりしない。
「生」で聴いてあいちゃんの気持ちが伝わってくるから…
2度聴いて、2度とも泣くとは自分でも思わなかった。
「あいちゃん、そのもの」な曲なんですな。。。

そうしてあいちゃんは引っ込んだ。
…が、すぐにアンコールに出てきた(笑)
じゃんけん大会で、またなんかくれると(^^;)
ママさんはポスターもらったんでしたっけ?
オルゴールに続いて二つ目のお宝ですね☆
…ということでこのコーナーはジラルデリ御大が詳しく?
お書きになってるので割愛(笑)

そしてー。
「私が大好きな曲を歌います」
と紹介して歌ったのが、「ふたつ星」。。。
1日に2回も「ふたつ星」を聴けるなんて、
なんとまぁ素晴らしい日だろう…。
路上時代ですらあいちゃんの気分次第でしか聴けなかったというのに(笑)
16歳ですでにこんな曲を書いていたんだもんね。
こんな美しい曲を…。
「旅立ちの日に…」や「ふたつ星」を聴けば、
16歳の光り輝く才能に惹かれるよね(笑)
…大袈裟な言い方かもしれないけど、
やっぱりあいちゃんは選ばれてこの世にやってきたんだって。
最後に「ふたつ星」弾き語る姿を観てそう思った。
そして、その爽やかな顔を見て、
8月20日のデックスの時にも感じた
「ああ、もう吹っ切れたんだね…」
という印象を受けた。。。

あいちゃん、あなたは「はじめの一歩」を踏み出した場所で、
次の階段を昇り始めたのですね。
「始まりの場所…」で歌うことで、
原点に帰ることで、自分の道を改めて踏みなおしたのですね。

古いファンなんて、
たまたまあいちゃんに出逢ったのが早かっただけじゃん、
という声もあるように、実際それだけの事である。
でも、その「たまたま」という必然に、
私は感謝しているし、誇りを持っている。
3年前「始まりの場所…」にいたことも、
今でもただのファンであることも。

ありがとう、あいちゃん。
また、ココに、帰ってきてね。
(2005.09.25掲載)

・レポートその1(ジラルデリさん)

FC枠に続いての入場です。
今度は整理番号がチケットに打たれているので入場はさっきよりスムーズです。
でも、FC枠が押したので30分押しです。
今度は整理番号151番で真ん中くらいの整理番号なんですけど、
また一番後ろを目指しました。
今度は、ひろゆきさんを差し置いてミキシング室のステップに私が陣取りました。
ばっちり見えます。
しかし、頭がぶつかる(笑)。
お隣にはBLUESさんです。
思わず、緊張しちゃいます。

24分押しであい様登場しました。
今度は白のスパンコールをちりばめたドレス。

【飛べない鳥】
【空色のアルバム】

「皆さん、こんにちは、川嶋あいです。」
「こんにちは、今日はギルティーにようこそ。」
「お越しくださいました。」
「えーっと、この場所は私の思い出の場所です。」
「手売りで55枚チケットを売ってライブをしたんですけども。」
「あれから、3年。」
「今日はね、ちょっと制服でも着て出てこようかなと思ったんですけど。」
「それはAVみたいだからやめとけとスタッフに言われました。」
爆笑。
「ちょっと、今後に備えて聞いときたいんですけど。」
「制服を見たいって言う人は?」
観客から「見たーい!」
「大人気ですね、もう。」
「わかりました。」
「じゃあ、いつか、制服を着ます。」
「コスプレアーティストに。」
「いやですねえ、やっぱり。」
「まあ、こうご期待と言うことで。」
「エー、そんな思い入れたっぷりの場所でライブと言うことで。」
「今日は、私の原点に帰る日です。」
「それと同時に、皆さんに感謝する日です。」
「心を込めて歌います。」
「最後まで、是非よろしくお願いします。」
「それでは、今日は路上で歌っていた曲をメインに歌いたいと思いますけど。」
「次の曲、2曲続けて聞いてください。」

【「さよなら」「ありがとう」〜たった一つの場所〜】
これ、FC枠と違いますね。

【12個の季節〜4度目の春〜】

「はい、エーと、そうですね、今、何か3年前の、
 このギルティーに初めて立ったときのことを思い出してしまったんですけど。」
「3年前の8月の28日ですね。」
「初めてこのギルティーのステージに立ちました。」
「今日は9月の10日でちょっとずれてしまったんですけど。」
「もう一度このステージで歌いたくてスタッフにお願いしました。」
「実はこれは当時の秘話なんですけど。」
「あのー、このギルティーで歌うために私ギルティーさんに営業に来て。」
「歌わせてくださいと頼み込んだんですね。」
「で、あのー、そのときは全くの素人で。」
「路上ライブ以外に、とにかく歌う場所がほしくて。」
「もう、何軒もいろんなライブハウスを回ったんですけど。」
「ことごとくだめで。」
「唯一OKしてくれたのが、このギルティーさんだったんですよね。」
「もう、その日が待ち遠しくてわくわくしてて。」
「でも、そのライブの一週間前に大切な母が他界しました。」
「私はすごく悩みました。」
「一週間後には初のライブがあるけど。」
「こんな状態でどうやって歌えばいいんだろうって。」
「結局、ライブはやることにしました。」
「力の限り歌ってやろうって。」
「でも、全然だめだったんですよね。」
「もう、ぼろぼろで。」
「ステージに立つだけで精一杯でした。」
「ただ、あのとき来てくれた55人のお客さんが本当に支えで。」
「でも、私は今、ここにいる皆さんやスタッフのおかげで」
「本当に前を向いて歌うことができています。」
「だから、それがすごくうれしいです。」
「あのライブは忘れられないんですよね。」
「あのとき、母の話をして」
「母が大好きだった歌を歌いました。」
「本当はあのライブにも母は来るって言ってて」
「そのためにがんばってこの曲を練習しました。」
「もう一度歌いたいと思います。」
「聞いてください。」
「オリビアを聞きながら。」

【オリビアを聞きながら】

【もっと!】
この曲もFC枠と違います。
不思議に親しみがあるんですね。
ピアノ伴奏で聞くのは初めてです。

「ありがとうございます。」
「それでは次の曲は、また思い出深い曲を歌いたいと思います。」
「この曲も年に一度しか歌わない曲なんですけども。」
「今日、特別に今日来てくださった皆さんに贈りたいと思います。」
「聞いてください。」

【ガラスの心】
【If we hold on together】

「今日は、本当にどうもありがとうございました。」
「最後に大切な大切な大切な曲を聴いてください。」
「ありがとう。」

【・・・ありがとう...】
BLUESさんがまた泣いてしまったと言ってました。

「どうもありがとうございました。」

また、すぐアンコール出てきました。
「ここで抽選会をしたいと思います。」
で、またじゃんけん大会です。
今度は賞品は5名様。
しかし、9名勝ち残ったので賞品追加。
「最後の言葉」が2名、ポスターが5名。
後、2名分をあい様、客を放って楽屋に探しに行った。
持ってきたのは、なんと弁当とバナナ。
仕出し屋さんのふつうの弁当と食べる本物のバナナ。
これにサインを書いてという話です。
弁当というのもすごいが、バナナというのは・・・。
すぐ真っ黒になっちゃうでしょ。
でも、一番人気がなかったのは弁当でした。

「それでは、アンコール、ラストの曲になりますけど。」
「特別な曲を歌いたいと思います。」
「これは解散したI WiSHの曲で。」
「今、私がすごくすごく大好きで。」
「実はデビューする前からあった曲で、路上ライブでもずっと歌ってました。」
「今日は路上ライブ以来になりますので約3年ぶりにこの曲を歌います。」
「最後に心込めて歌いますので聞いてください。」
「ふたつ星。」

【ふたつ星】

「今日は本当に本当にどうもありがとうございました。」
こちらこそ、ありがとうございました。
こんなすばらしいライブが2回続けて見られて最高です。
しかし、ライブハウスは照明が暗いのでメモ取りにくい。
それにスタンディング2発はきつかった。
この後、Centuryのみんなは飲みに行かれたようだけど、
私は早く帰りたかったので失礼した。
五反田駅で手を振って見送ってくれたtrashさんのお嬢さん、ありがとう。
(2005.09.15掲載)