2005年9月10日 原点回帰ライブ”始まりの場所・・・”FC公演
@恵比寿ギルティ

・演奏曲目

飛べない鳥
空色のアルバム
時雨
12個の季節〜4度目の春〜
オリビアを聴きながら(カバー)
そこから始めよう
ガラスの心
If We Hold On Together(カバー)
「…ありがとう...」
10 ふたつ星

・レポートその4(BLUESさん)

恵比寿GULTY。
…そこは、川嶋あいにとっても、
55人のファンにとっても、特別な場所−。
それがどうした。ということではない。
おそらく、どんな言葉をもってしても、それは説明がつかない。
誤解を招く書き方であえて書くが、
「あの時、そこにいた人にしかわからない」からである。

…そんな「特別な場所」にあいちゃんが帰ってくるという。
あいちゃん自身の告白が済んで、すべてを吹っ切ったのか?
某番組で、「天使たちのメロディー」を「ギルティ」で弾き語る。
という粋な企画があった。
その時ですら再び「始まりの場所」で
「川嶋あい」を観る事になろうとは夢にも思っていなかった。
…でも、もしかしたら、
あの時すでにあいちゃんの頭の中には
「もう一度ここで歌いたい」と
「原点回帰」構想があったのかもしれない…。

8月20日に引き続き、抽選になった。
が、今回は「FC枠」と「一般枠」とで2公演予定されているという。
正直言って、3年前も同じ場所で観ていて、
今回外れようものなら、ファンを辞める覚悟でいた。
あいちゃんの大いなる第一歩をこの目で観て、
あれから3年一緒に歩いて来て、
「ギルティ」で観れないのならファンを続ける意味はない。
…そう思っていた。
人には笑われたが、3年前に夏休みを1日使って観に行き、
その後の自分の人生をも変えたであろう「ギルティ」という場所は、
私にとっては「特別な場所」だった。
他の方々にそういう場所があうがなかろうが、
これは私自身の極まり方だった。

3年前と同じ会場でありながら、
当時とまったく違うのは、その人の多さ…。
あの時は、自由に身動きが取れた。
ドリンク引き換えで並ばなかった(笑)
…なにより、こんなに和気藹々となんかしていなかった。
だって、誰も知り合いなんていないで、
「川嶋あい」という路上で知り合った女の子の歌を聴くためだけのために、
みんなチケット買って集まったんだから。
BBSでも何度も書いて来たけど、
テーブルを挟んで隣にいた人は、その時花束を持っていた。
それがNGCさんであることは、11月の7th Floorでのワンマン・ライブ後の
いわゆる「餃子オフ」まで分からなかったが…。
自分はあいちゃんにささやかな差し入れと、自分のバンドのCDを渡した。
今考えると、気が利いていない(^^;)
そして… そう、あの時は、会場がなんというか、
「ピン」と張り詰めていた。
もちろん、公式HPにあいちゃんから「報告」があったことを
みんな読んでギルティに来てたからだが…。

そういうことを、最後列でNGCさんとkazu_2さんと語っていた。
ただの「ロートル」と化していた(笑)
16:30、ようやくあいちゃんが登場。
しかし、人の頭でまったく見えない(笑) 
モニターすら単焦点で同じ遠まわしの画面のままで、
あいちゃんの表情なんかさっぱりわからない。
…でも、それでもよかった。
あいちゃんが1曲目の「飛べない鳥」を歌いだした時、
抽選に外れた仲間の顔が思い浮かび、泣けてきた。
「せっかく当たったんだからあいちゃんのために胸をはって観に行け!」
と送り出してくれた最高の仲間…。
そんな人たちに出逢えたのも、川嶋あいがいてこそである。
自然に起こる手拍子。
何度この曲を路上で聴いて来たんだろう…。
「はばたける日まで…」発表以降、
秋も、冬も、春も、そして渋公直前まで歌っていたこの曲。
あいちゃん自身の弾き語りで聴くのはいついらい? 
渋公前の風疹を移された「キディランド」以来か?(笑)
3年のときを経て、歌には深みが増し、
モニターの中のあいちゃんは別人のようだった。

引き続き「空色のアルバム」へ。
これも弾き語りではそうとう久しぶりだろう。
この曲を聴いていつでも思い出すのは、
まだ寒さのぬけない時の「よみうりランド」の
「ガクタツ」というイベントにあいちゃんが出た時の事だ。
LIVAMANIAにも書いた記憶があるが、
「雪に咲く花のように…」をそこで購入したため
前もって聴けなかったわけで、
いきなり曲紹介なしであいちゃんは歌いだしたので曲名がわからず(笑)、
となりにいたひろなおさんとCDを開けて歌詞カードを追いかけて確認した事を、
ホントにいつになっても思い出す…。
ななほちゃんに初めてオフラインで会ったのもこのときが初めて。
…要するに、あいちゃんの路上時代の曲には
そういう個人的な想いがイッパイ染みこんでいるのだ。
あいちゃんが「弾き語り」をすることで、
コウヘイくんがピアノを弾く時とは違った趣きの曲の表情を再確認した。
そうだ、このスタイルに、この声に、
このコの書く曲に魅了されたんだ、3年前…。
…もっとも、3年前にコノ曲はなかったけどね(^^;)

さて、MC。
「みなさんこんにちは。お待たせしてすみません(苦笑)」と。
「こんなにたくさんの人に集まっていただいて… 
 後ろの人、大丈夫ですか?」
って、大丈夫なわけねーだろって感じ(笑)
「このギルティって場所は、非常に思い入れのある場所で… 
 私が初めて歌ったライブハウスです。
 当時、歌う場所が欲しくて自分でいろんなライブハウスに
 営業に行ってお願いして…
 ようやくOKしてくれたのが、このギルティさんだったんです。
 あの時55人のお客さんが私を観に来てくれました…
 今日も観に来てくださっていると思いますが…」
のMCに、我々最後列のロートル3人は「いるよぉ!」と…(^^;)
 
その声に反応するあいちゃんは封印されたはずの、あの言葉を。。。
「BBS軍団のみなさん、元気ですかー!!!」(大笑)
「ソレ言っちゃぁダメー!!!」と大声出したのは私です(笑)

まぁ、その話は置いておいて、
「今日は変身したりしないですよ(笑)」
とそんな冗談を。。。随分成長したんだなぁ…と感動(笑)。 
3年前はカチカチで、MCだって声が上ずっていた…。
観ていて「このコは本当に大丈夫なんだろうか?」
ってみんな思ったはずだ。
でも、歌を歌い始めると、「人が変わる」のである。本当に。
当時、私はデジカメを持っていた。
その時スタッフだったマルちゃんにも「撮っていいですか?」と聞いた。
「あー。。。ライブハウスさんがOKなら、ウチは…(笑)」
そんな呑気な会話が出来たし、
実際、開演前に受付前を通ったあいちゃんをマルちゃんが引き止め、
それなりに雑談もした。
「緊張してますけど、がんばります!」
と控え室に消えたあいちゃんは普通の「女子高生」だった。
ステージに登場した時も弱々しい可憐な女の子。
って感じだったが、…カラオケで1曲目の「どんなときも」を歌う
その女子高生に圧倒されたのだ。
デジカメなんか持ってることすら忘れさせるくらいの「声」の迫力だった。
これは鮮明に覚えている。
きっと、あの時、そこで観ていた人たちは
「俺達、この子を見守っていくんだ」って、思ったに違いない。

相変わらず曲名を言わないで、
キーボードの低音をどーんと出しながら「時雨」を歌いだす(笑)
そういえば、路上で使ってたあのコーンが破れて
低音がびりびり言ってた重たいオーディオ用のスピーカーは
まだ事務局の倉庫にあるんだろうか?(笑)
そんなことを思い出しつつも、
半日路上につきあって大風邪ひいた真冬のことなんかを思い出し…。。。
引き続いて「12個」へ。
これも路上で散々… 
ってわたしらが聴いてたのは「tweleveseasons」の方だけど(笑)
まぁそれでも「路上」で歌ってきた曲を2曲並べるあたりに、
あいちゃんなりの「原点回帰」を観た気がした。
コウヘイくんのバッキングとは一味違う、
弾き語りならではなリズムとペース感。
いつぞやの横浜でのイベントと一緒で、
あいちゃんの額しか見えないが、でもまぁそれでいい(笑)
抽選に外れた仲間のことを考えれば、
ここにいることだけでもありがたい話だ。
声がどかーんと出ている。
…気持ちが乗っているんだね、あいちゃん。。。

2曲終わって、MC。
「さて、今日はみなさんのリクエストにお応えしようかと…」
とどっかで聞いたことのあるMCをしている後ろでコウヘイくんが登場。
会場は好き勝手に曲名を叫んでる(笑)
隣でNGCさんは「ふたつ星〜!」って叫んでた(笑)
しかし、結局は3年前も
「お母さんが好きだった歌で、路上1回目でも歌った曲です」と
「オリビアを聞きながら」を披露。
「今日、ここで歌いたかった」
という気持ちが、すごく良くわかる。
3年前はカラオケだったけど、今日はコウヘイくんのピアノで。
う〜ん、いいアレンジだぁ。。。(泣)

そして☆ 
いつ聴いて以来なのかすら記憶にない「そこから始めよう」!!!
もしかして、7thのワンマン以来?
路上ではいつ聴いたのか?
目黒で歌った?
…コウヘイくんのジャズっぽい、小気味良いピアノに乗りながら、
本当にいろんなことに想いがめぐった。
しかし、この曲を選んでくる辺り、ファンサービスというか、
ロートル泣かせというか。。。
ココロにくいぞ、あいちゃん(笑)

場内が落ち着くのを待ってMCに。
「わたしにとっての『始まりの歌』です。
 初めてレコーディングした曲でもあります。
 路上でも歌ってきました。」
そう言って歌ってくれたのは「ガラスの心」…。
3年間「ガラスの中の私」として、
また「この場所から…」のオープニングナンバーとして
自分の中に確固たる存在だった曲がいきなりタイトルが変わる、
というのは… 正直別の曲になった様で複雑な気分である。。。
が、しかし、「歌」そのものが変わったわけではない。
3年前、2曲目に歌ってくれた想い出の曲は、
あいちゃんの弾き語りでこそなかったが、
「この場所で歌うべき曲」だった。
「始まりの場所…」とタイトルが付いたステージで聴きたかった曲だった。
リフレインで声が詰まったのを聴いて、
あの時、同じ場所にいたモノの気持ちが一方通行でないことを感じた…。
正直言えば、あの時と同じように、
あいちゃん自身に弾き語ってほしかったけどね。
改めて想うんだ。こんな曲を16歳で書いたあなたは、
おじさんなんかよりよっぽど大人だと…。

そして8曲目、もう1曲カバーで「If We Hold On Together」。
これ、何度かあいちゃんのライブで聴いてるけど、
「川嶋あい」の曲には想いいれがあるんだけど、
カバーにはちっとも執着がないせいか、何度聞いても曲名を覚えない(笑)
おもわずkazu_2さんに聞いてしまった。。。(^^;)
まぁ「英語の歌もちゃんと歌えますよ!」ってとこかしら…(謎)

さて。9曲目。…の前にMC。
このMCは。。。
あの時、同じ場所にいた人間には非常に重く感じられたMCだった。
「お母さんが亡くなって1週間後にこのステージに立ち、
 どれだけの人が来てくれるかわからないなか55人の方が来てくださった。
 一人じゃないんだ、って思えた場所でした。
 あの時、どれだけ勇気をもらったか…。
 みなさんにお願いがあります。
 年に1回、CDを買わなくてもいいからこうして集まって欲しい。
 3年間激動でしたけど、みなさんお陰で今前を向けてます。
 でも…また一人になるんじゃないか。って。…不安なんです。
 今回、すべてを曝け出して心配だったんです。
 でも、こうしてこの場所でこうしていられてることを幸せに感じます。
 『ありがとう』って伝えたい。心を込めて歌います」
3年前、この場所にいた人間は、
今回のあいちゃんの告白を聞くまでもなく、
お母さんが亡くなったことを公式HPの「アナウンス」で読んで知っていた。
そして今、3年を経てあいちゃんの告白がすべて終わり、
「始まりの場所」に帰って来て、新たなカタチで再び歩き始めるのだ。
「…ありがとう...」は、だから泣けた。
理由や理屈じゃぁない。
3年前に出逢った女の子が自分の運命を受け入れ、
「歌う」という天から課された使命を、お母さんによって導かれた「道」を、
自分で切り開いた場所で歌う大きな意味を持つこの日の「…ありがとう...」。
8月20日の「…ありがとう...」とはまた少し違う。
泣いた。思い切り泣いた。
オレンジのライトが自分の涙に滲んでる。
…今年はこの曲で何度泣かされたんだろう。
そしてこの先、何回、生で聴くたび泣かされていくんだろう。。。

アンコールに出てきたあいちゃんがプレゼントをくれると(笑)
じゃんけんで勝った人にポスター?
自腹で買った「チュッパ・チャプス」?
うーん、どーせ自腹を切るなら、
3年前と同じ「クールズ」か「ピンキー」にしないとねぇ、とロートル3人(^^;)

ひとしきりの賑わいのあと、あいちゃん語る。
「アンコールはいろいろ考えてイチバン歌いたい歌にしました。」
この時点で3人して
「『旅立ちの日に…』じゃなきゃぁ『ふたつ星』だね!」
と。。。迷惑な客です(汗)
「この曲を歌いたいから今日のライブを企画したと言ってもいいくらいです。
 それくらい好きな曲です」
とあいちゃんがキーボードで指慣らしをした時出した『音』で、
我々はハッとしてた。
そう。「『ふたつ星』だ!」と声をあげていた。。。

川嶋あい、として「ふたつ星」を聴く事は、もう二度とないのかと思っていた。
路上ですら数えるほどしか聴いた記憶はないが、
強烈な曲なので耳から離れて行かなかった。
細かい歌詞や構成は曖昧だが、この曲を忘れたことはない。
だから… 弾き語るあいちゃんが、
ワンコーラス目で「と〜どけ〜」を入れなかったことで
「あぁ、I WiSHのバージョンの弾き語りなのか…」
とちょっと冷めてしまった自分がいた。
せっかく「ギルティ」で歌うんだよ。
3年前と同じ「路上で歌ってた」のと同じ「ふたつ星」を、
会場のみんなに聴かせてあげてほしかったな。
でも。。。
それは3年前を観てるおじさんの我侭なんだってこともよーくわかってる(^^;)
「ふたつ星」は個人的に関わり方が他の人とは違うので、
つい、余計なことも言ってしまう。。。ごめんね、あいちゃん。
私の個人的な感情はともかく、あの場にいた人すべてが、
「川嶋あいの『弾き語り』による『ふたつ星』」
を堪能したことと思う。
思えば、路上であんな素晴らしい曲を「タダで聴いていた」んだから、
幸せなものだ。とつくづく思った。

3年前とダブった曲は4曲。
これに「どんなときも」が入っていたら、無敵だったに違いない!(笑)

「これからも見守っていてください!」
17:32、FC枠の公演はこうして幕を閉じた。。。
しかし。なんだか知らないけど、人の流れが遅い。
「チュッパチャプス」配ってるにしては。。。 もしや?

やっぱり出口であいちゃんが一人ずつ握手してたのね(笑)
「最後の言葉」のサイン会に行けなかったので、
わんちゃんに「38歳になったよ」と伝言を頼んだら
「38歳ですか、ハハハハハ」と大笑いしてましたよ〜
とわんちゃんからメールもらってたので、
「おじさん、38歳になったよ、こんちくしょう!」
と言いながら手を伸ばすと
「あ゛っ… おめでとうございますぅ(^^;)」
って苦笑いするあいちゃん(笑)
横でマネージャーの福原さんも大笑いしてたけど(笑)
握手しながら
「このあと(一般枠?)も観てくれますよね?」
と言うので
「みんなで観るよ!聴いてるよ!」と応えると、
「ずっと、観ててくださいね!」って。

…ステージのあいちゃんはすっかり
「アーティスト」然としてきて堂々としたものだけど、
こうして目の前であいちゃんを見ると…
確かにキレイになった。
でも。。。
3年前、制服姿で汗まみれで歌ってた頃と何にも変わってない…
2002年8月28日に同じ場所に仲間もいず、
でもあいちゃんの歌を聴いて「絶対あの子は大きくなる」と確信し、
それが現実となった今でも、私のココロにいる「川嶋あい」は

「とてもかわいい親戚のムスメ」

だった。間違いない(笑)

ちゃんと「自分がどこから来てどこへ行くのか。」
を忘れないでいてくれて、ありがとう。
歩き出したところを覚えていてくれて、ありがとう。
思っても、なかなか帰ってこれないアーティストも多いのに、
あなたは立派です。
(2005.09.25掲載)

・レポートその3(直樹さん)

今回のライブについては偶然と幸運が重なりFC枠での参加が実現した。
仕事で香港在住の私にとって始発の飛行機で帰国したとしても
開演に間に合うか自信がなく、あきらめかけていたところだった。
それでもめったにないチャンスなので
遅れてもいいからトライしてみようと開き直り、参加を決断。

当日は6時起床。8時30分発の始発に乗り込む。
約4時間のフライト。
成田到着後、予想以上にスムーズに移動が出来、
当初の開演予定時刻の5分前に恵比寿ギルティーに到着。
会場前の入場を待つ長い列に驚きつつ、間に合ったことを実感しほっとする。
自分の整理番号である66番の呼び込みはもう済んでおり
スタッフの誘導で90番の方の後ろに並ぶ。
私の前にはアヒルさん、後ろにはBLUESさんがいらっしゃった。
受付で本人確認を求められたのでパスポートを出したが、
不思議に思われたかもしれない。
中に入ると十六夜さん、かあみんさん、アヒルさん、
コアラのマーチさん等の一団を発見し私も加わる。
私にとって今年2回目の生ライブ。
期待が高まる。
私は皆さんのご好意でステージ左側前から2列目で待機。
予定より30分遅れであいちゃんが登場。

【飛べない鳥】
【空色のアルバム】
私にとってはどちらも懐かしのナンバー。
MCでは「お待たせしちゃってすいません。」
あいちゃんのせいじゃないよと心の中でつぶやく。

【時雨】
【12個の季節〜4度目の春〜】
路上時代の代表曲“時雨”を堪能。
“12個”を歌い終わりあいちゃんが立ち上がった際にペットボトルを倒す。
「あっ、すいませんっ。」誰にも迷惑かけてないよとほほえましく思う。
リクエスト曲ということで一応ファンの希望を聞いてくれたが
最初から決めていたオリビアを歌うことに。サービス満点!

【オリビアを聞きながら(カバー)】
【そこから始めよう】
ここまで路上時代を思い出させる充実した構成で、原点回帰ライブにぴったり。
続いて始まりの歌で初レコーディング曲でもある“ガラスの心”を歌うことに。
渋公で最初に歌われた曲であり、
私にとっては渋公が初ライブであるため、初めて聴いた生曲もコレ。
曲名だけ変わったようだ。時代遅れの私。

【ガラスの心】
【If we hold on together(カバー)】
あいちゃんの上手な英語に驚く。

「年に一回だけ私の大切な日に集まって欲しい。」
期待に応えようと決意する私。
「また一人になるんじゃないかと怖い。」
心配しなくてもずっと応援するよと言葉が出かかる。
同様に思っているファンも多いだろうな。特にCenturyには。
「心を込めて歌います。“・・・ありがとう...”」

【・・・ありがとう...】
最高。ライブならではの感動を味わう。
一時退場の際にお土産を渡すことに成功。

アンコール。
あいちゃん再登場しプレゼントを巡ってじゃんけん。
きれいに負ける。
「多分聞いたことのない方もいらっしゃると思うんですけど。」
まだ想像がつかない私。

【ふたつ星】
歌い出しと同時に会場からは“おーっ!”という驚きと喜びの声。
もちろん初めて聴く。貴重な経験。歌い終わり深くお辞儀をして退場。

お開きとなった後、私達の退場に時間がかかっていたが、
出口付近であいちゃんの声が聞こえ納得。
予想外のあいちゃんの見送りに感激。
「あいちゃん、負けちゃったよ!」と笑顔でどうでもいいことを口走る私。
ファンとの交流の際、普段は緊張気味のあいちゃんも
今日はなんだかリラックスしていたようだ。少なくとも私よりは・・・
少し言葉を交わし引きつった笑顔を作りつつフェードアウト。
ところで握手をした覚えがない私・・・もしかして忘れたかも(撃沈)!
外に出てCenturyの皆さんに挨拶。
別の予定があったため一般の部には参加せず失礼する。
このライブに参加するためだけの1泊2日のあわただしい帰国ではあったが、
ずいぶんとたくましく成長したあいちゃんの心のこもったライブに大満足。
多くのCenturyの仲間にも会えて充実した楽しいひと時を過ごせた。
ありがとうあいちゃん、そして、Centuryの仲間達!

・レポートその2(NGC)

「アンコールの曲は私が今一番歌いたい曲にしました」
「もしかしたらこの曲を歌うために
 今日のライブを企画したかもしれません。」
「聞いたこと無い方もいらっしゃると思いますが
 すごく大切な曲なので聞いてください」
このMCの後
あいちゃんの指が指慣らしのためにキーに触れた瞬間
私の体に電流が走った、私が今日一番聞きたかった曲と
あいちゃんが一番歌いたい曲が同じだと確信したからだ

『今はただ〜その瞳が〜離れてしまわないように♪』

イントロ無しにいきなり歌い出すこの歌を
二度と弾き語りで聞けないと思っていたこの歌を
今あいちゃんが歌っている
自然と涙が出てきた・・・

3年前あいちゃんが自身初のライブステージに立った場所
その場所でライブを行う
どんなライブになるんだろう?
3年前と同じセットだろうか?
『ふたつ星』聞きたいな。。。
そんな事を考えながら会場であるギルティに入った
中は3年前と同じだった
テーブルや椅子は片付けられていたが
ギルティの臭いは同じだと思った

ただ3年前は会場全体に緊張感が漂っていて
ぴーんと張り詰めた空気があった
あの時は1週間前にお母さんが亡くなったこともあり
観客もスタッフも彼女の初めてのライブが無事終わる事を
そして彼女のお母さんのご冥福を祈っていたのかもしれない

今日は3年前の5倍の人数が入り
その熱気も加わり会場全体が期待にあふれているそんな気がした
あいちゃんが成長した証なんだと嬉しくなった
私は人ごみが苦手なので一番後ろで聞く事にした
周りには同じ考えの仲間が。。。
偶然にも3年前にライブに参加した3人が集まってしまった(笑)

開演時刻を少し遅れてあいちゃん登場

『飛べない鳥』
『空色のアルバム』

いきなり弾き語りで路上時代のナンバーを歌う
さすがに3年前とは同じセットではないが
あいちゃんの路上を思い出しながら聞いた

MCが入る

「みなさんこんにちは川嶋あいです」
観客の多さを気にしながらギルティの説明
3年前は観客が55人だった事

「今日もたぶんいらしてる方が…」
ここで私たちが「ここにいるよ〜」と叫んだ(笑)

「BBS軍団のみなさん元気ですか!」
これには参りました嬉しいやら困るやら。。。
「それは言わないでいいから」
すかさず某BLUESさんが切り替えしていたが私も同じ思いだった(^^ゞ

『時雨』
『12個の季節〜4度目の春〜』

路上時代の曲が続く
今日は声がよく出ていて場所も場所なので
気の入り方も違っているようだ

MCでリクエストを聞く
私はダメもとで「ふたつ星〜」
結局3年前にもここで歌い最初の路上で歌った曲になった

『オリビアを聴きながら』
3年前はMCでお母さんの事を報告した後だった
今日もあの時と同じ思いで歌ったのだろう
あいちゃんの思いが伝わってきた
思わず会場全体を見回した(謎)

続けて
『そこから始めよう』
懐かしいナンバーだ
去年確か3度ほど歌ってるが私は参加していない
2002年の目黒でのクリコン以来だった
2ndミニアルバムの曲はいい曲ばかりだ
是非『永遠と呼べる道』も歌って欲しい。。。

「初まりの曲を歌います」

『ガラスの心』
曲名が変わったが中身が同じなので安心した
オリビアからコウヘイさんの伴奏に変わったが
特にこの曲の伴奏がすごかった
弾き語りと違う壮大さを感じた
これで3年前のセット7曲のうち3曲歌った事になる

続いて
『If We Hold On Together』
ダイアナ・ロスのカバー私の知る限り
今までに3度歌っている
私は今日初めて聞くが英語もなかなかいいな。。。

MCが入る
お母さんの事
3年前のライブの事
CDは買わなくてもいいから1年に一回は見に来て欲しい

聞いていて涙が出てきた
あいちゃんに出会って3年
ほぼ最初から彼女を見ていられて本当によかった(/ ;)

『「…ありがとう...」』
最近は歌う度に泣かされる。。。
今日はより感情が入っていてよかった

そしてアンコール
「アンコールの曲は私が今一番歌いたい曲にしました」
「もしかしたらこの曲を歌うために
 今日のライブを企画したかもしれません。」
「聞いたこと無い方もいらっしゃると思いますが
 すごく大切な曲なので聞いてください」

『ふたつ星』
冒頭でも書いたが本当に聞きたかった曲だ
指慣らしで何の曲かわかる曲が何曲かある
その中の1つ、そして思い出が詰まった曲でもある
最初のギルティで歌ってくれた
路上で観客が2人(私と十六夜さん)の中歌ってくれた
・・・その他、思い出しながら聞いた
IWISHバージョンとか関係なかった
この曲はやっぱりあいちゃんの曲だ
今日はこの曲を聞けただけで幸せだった

終演の後あいちゃんが自腹で買った飴を受け取り
あいちゃんと握手。。。
「3年前も同じだね飴じゃなかったけど」
簡単に一言言って会場を後にした

FC枠に外れた人に本当に申し訳なかったが
心温まるライブだった
あいちゃん本当に素敵なプレゼントありがとう!
(2005.09.15掲載)

・レポートその1(ジラルデリさん)

原点回帰ライブ、恵比寿ギルティー。
今年のカレンダーの9月10日に打たれた○の回答、それがこのライブだ。
このライブにはどうしても行きたかった。
3年前に55人を集めて行われたそのとき、
まだ自分はファンでも何でもなかったので。

9月1日、夕方にすでに当選メールが来たという知らせが他の人から入る。
自分には来ない。
諦めていたら20時半頃メールが来た。
嬉しい。
行けるんだ。
何人だかわからないが少人数定員の記念すべきライブに選ばれた。

当日。
例によってのぞみで東京へ向かった。
恵比寿駅の喫茶店でアヒルさんと待ち合わせた。
お茶を飲んでしばしお話しした後、会場の恵比寿ギルティーへ向かった。
近づくにつれ整理番号の整列位置が電柱に貼ってあるので、場所はよくわかった。
明治通りから路地を右に入るとそこが恵比寿ギルティー。
見知った人、何人かにお会いしてそこでご挨拶。
そうしているうちに列を作れと指示が出て列に並ぶ。
入場に手間取る。
一人一人当選メールを見せてチェックしているので時間がかかるのだ。
結局、30分ほど押した。

入り口から階段を下りてはいるとそこがギルティーの中。
会場の中は人でいっぱい。
自分は233番で入ったのだが、もうかなりの入り。
これで定員300人も入るのか。
人いきれが苦手なので一番後ろへ行った。
そこにはBLUESさん、NGCさん、トリエさん、ひろゆきさんたち。
前を見渡すと前がさっぱり見えない。
中央付近に背の高い集団がいる。
私も背は高い方なのだが、まるでだめ。
そうしているうちにフクちゃんが出てきて何かしゃべった。
押しちゃってすいませんとか言ったのかな。

その後、拍手がわき起こったと思ったら、あい様が登場した。
さっぱり見えない。
横にモニターテレビがあるのだが、これも映像がロングで何が何だかわからない。
私の後ろのミキシング室のステップにたっているひろゆきさんに聞くと
黒いドレスを着ているとのこと。
いきなり、弾き語り。

【飛べない鳥】
手拍子が所々から起こる。
弾き語りで手拍子って微妙だな。
実は久々に聞くんで歌い出しでこの曲わからなかった。

【空色のアルバム】
これも、前奏ではわからない。
歌い出しではわかる。

「どうも、こんにちはー、川嶋あいです。」
「お待たせしてすいません。エー。」
「皆さん、ギルティーへようこそお越しいただきました。」
「イヤー、すごい人ですね。」
「大丈夫ですか、後ろの方結構ぎゅうぎゅうだと思うんですけど。」
「大丈夫ですか。」
観客「大丈夫じゃなーい。」
「見えないですか。」
観客「全然見えなーい!」
観客「立って!」
弾き語りのままでしゃべってるので見えないのだ。
「いやです。」とこそっと言った。
「大丈夫ですか。」
「エーと、今日はですね。」
「ギルティー、すごく思い出の場所で。」
「私にとっては。」
「忘れられない場所です。」
「私が初めてライブを行った場所です。」
「確か、お客さんは55人だったんですけど。」
「今日も多分いらしてると思うんですけど。」
「BBS軍団の皆さん元気ですか。」
「いるよー!」とBLUESさんたち。
ここで言えるのってうらやましいな。
「うれしいですねー。」
「エーと、今日は昔を思い出して昔のスタイルでやっていこうと思います。」
「今日は、変身したりとかしないので大丈夫です。」
「安心してリラックスして楽しんでください。」
「それでは次の曲、2曲続けて聞いてください。」

【時雨】
この曲って最初の和音だけでわかるんだよな。
弾き語りで聞く時雨って最高。
思わず、体が動いてしまう。

【12個の季節〜4度目の春〜】
この曲の弾き語りも最高。
この日のピアノ演奏はいつもよりすばらしい気がする。
歌い終わって、マイクをはずして立ち上がった。

「すいません。」
「さて、皆さん今日ですねー。」
「ちょっと、皆さんのリクエストを聞きたいなと思うんですけど。」
「一応。」
「今日、聴きたい歌はありますか。」
「流れ星」とか「オリビア」とか「ふたつ星」とかてんでんばらばら。
「全然、バラバラですね。」
「統一性がないですけども。」
「ちょっと、皆さん、合わせてくれません。」
「心の中でこれを言うだろなという曲を連想してどんと言ってみてください。」
「行きますよ、考えました?行きます。」
「絶望と希望」という声が。
「まだ、早い。」
「せーのって言ってから行きますよ。」
「せーの!」
また、みんな言いたい放題、「ふたつ星」という声が多かったかな。
「はいわかりました。」
「オリビアを聞きながらですね。」
爆笑。
こそっと「決まってたんですけどね。」
「エーとこの曲はですね。」
「初めて、このギルティーでライブをやったとき歌いました。」
「本当に忘れられない思い出の曲で。」
「路上ライブ第1回目の時もこの曲を歌ってて。」
「ずーっと、この曲が大好きで歌ってたんですよね。」
「なので、もう一度、このステージで歌いたいと思います。」
「オリビアを聞きながら。」

【オリビアを聞きながら】
これが四谷での最初の路上ライブで一曲だけ歌った曲か。
滅多に聞けないし、生歌で聞くのはもちろん初めて。
私は杏里のファンで何回かライブに行ってるし、
尾崎亜美のファンでもあるので感慨もひとしおです。

【そこから始めよう】

「ありがとうございます。」
「エー、それでは。」
「始まりの歌を歌いますね。」
「これは初めてレコーディングした曲でもありますし。」
「路上ライブでもずっと歌っていました。」
「聞いてください、ガラスの心。」

【ガラスの心】
「ガラスの中の私」だった曲。
アヒルさんとも話していたけど、この歌が初めて聞いたあい様の生歌なんだ。
二人とも初ライブが一昨年の渋谷公会堂なので。
何とも言えぬ感慨。
これも聴いていると体が自然に動く。

【If we hold on together】
この歌、何だったっけ。
どこかで聞いたことあるけど。
思わず、後ろのひろゆきさんに聞いてわかった。
ダイアナ・ロスの歌ね。
ひろゆきさんはシュープリームスとか言ってたけど。

「エー、今日はどうもありがとうございました。」
「最後に私から皆さんに伝えたいことと言うかお願いしたいことがあります。」
「私にとって、この場所は本当に大切な場所です。」
「母が亡くなって一週間後にこの場所に立って。」
「来てくれるかわからない中、55人もの人が来てくれて。」
「あのとき、どれだけ支えられたことか。」
「どれだけ、勇気づけられたことか。」
「一人じゃないとそう思えた場所です。」
「お願いしたいことと言うのは。」
「ここにいる皆さんは年に一回だけでいいから。」
「私の大切な日に集まってほしい。」
「CDを買わなくてもいいから。」
「何をしなくてもいいから。」
「一回だけ、集まってほしい。」
「それだけでいいです。」
「私にとって、この3年間は本当に激動だったんですけども。」
「沢山の人に支えられて今前を向いて歌うことができています。」
「今も、でも本当は怖いんですよね。」
「また、一人になるんじゃないかなって。」
「また、独りぼっちになるんじゃないかなって。」
「だから、みんながいなくなるのがすごく怖いんです。」
「今回、自分のすべてをさらけ出して、すごく不安でした。」
「でも、こうしてこの場所この空間にいる自分がすごくうれしい。」
「軽い気持ちでもなんでもなくて。」
「心からありがとうって伝えたい。」
「本当に感謝の気持ちでいっぱいです。」
「今日、最後に皆さんへ送りたいと思います。」
「心を込めて歌います。」
「ありがとう。」

このメッセージってむちゃくちゃ、心を打ちます。
「最後の言葉」の中にもありますけど、
あい様は売れなくなること、
ひとりぼっちになることへのすごい恐怖があるんですね。
確かに歌手には浮き沈みがあるから、
全く売れなくなってしまう可能性は無いとは言えないでしょう。
まだ、スタンダードといえる曲もないし、そういう地位でもない。
ずっと、応援すると言っているファンも
ほかに誰も応援する人がいなくなったとき、その気持ちでいられるのか。
一人だけファンがいても、CDはリリースできないですね。
歌手活動もできない。
でも、自分は言いますよ。
あり得ない仮定ですけど、
もしあい様が歌手として全くだめになってスタッフからも見放され、
伴侶を見つけることもできなかったとき。
しつこく言いますけど、あり得ない仮定ですから。
そのときは私、あい様の面倒を見ます。
彼女一人くらい養えます。
年だから、結婚したいなんて気は毛頭ありません。
もっとも、もしこのような事態が起こったら
ママさんはじめCenturyの皆さんが私と同じ気概で行動するでしょうけどね。
わっ、とんでもないこと書いてしまった。

【・・・ありがとう...】

「今日はどうもありがとうございました。」
下手へ手を振りながら退場しました。
で、当然のことながらアンコールの拍手が起きます。
時間が押しているので、あい様すぐ再登場しました。

「エー、アンコールありがとうございます。」
「えーそれで今日来てくださった
 大好き大好きな大好きな皆さんにプレゼントがあります。」
「でもね、先着50人くらいしかないんですよ。」
「それでは皆さんにプレゼントもお渡しすると言うことで。」

で、あい様とじゃんけんしてポスターがもらえるという話です。
サインはないそうです。
私は例によってしっかり負けました。

「はい、大丈夫ですか。」
「エー、アンコールはですね、ちょっといろいろ考えまして。」
「なんの曲にしようかなと思ったんですけど。」
「私が一番歌いたい曲をチョイスしました。」
「もしかしたらこの曲を歌うために今日のライブを企画したかもしれません。」
「それぐらい思い入れも強くてすごく大好きな曲です。」
「エーと、多分聞いたこと無い方もいらっしゃると思うんですけど。」
「すごく大切な曲なので最後に聞いてください。」

【ふたつ星】
とうとう、I WiSHの曲を歌うんだ。
もちろん、川嶋あいで聞くのは初めて。
弾き語りです。

「今日は本当にどうもありがとうございました。」
「これからがんばっていくので。」
「今日はどうもありがとうございました。」

最敬礼して、手を振りながら下手へ下がっていった。
照明がつき、退場するのだが、なかなか列が進まず、
次の一般枠のこともあるのでいらついていたら、
なんと出口に待っていたのは。
あい様だ。
「当たりましたか?」
と聞かれて「しっかり負けました。」
と答えてあい様自腹の飴を受け取った。
後「しつこく、やってきました。」
とか訳のわからないことを言って握手した。
手の感触は・・・。
覚えてない。
例によって、頭が真っ白。
この後、次の一般枠に臨むために会場を出た。
(2005.09.15掲載)