2005年8月20日 −川嶋企画−川嶋夏祭り!!
@デックス東京ビーチ シーサイドモール6階屋上(東京)

・演奏曲目

どんなときも
マーメイド
もっと!
Just after the rain !
eighteen's days
サウスポー
福岡〜 The Rock'n Roll 〜
空、風、波、夢
打上花火
10 12個の季節〜4度目の春〜
11 ガラスの中の私
12 旅立ちの日に…
13 「…ありがとう...」

・レポートその3(良樹さん)

今年もやってきました。
あいちゃんが1年で最も大切な日である「8月20日」。
一昨年は渋谷公会堂(「旅立ちの朝」)で、
去年は東京厚生年金会館(「道の途中で…」)であいちゃんは行いました。
去年の東京厚生年金会館は僕も観に行きました。
思えば、それが僕にとって初めての遠征でした(初ライブは7月末の京都「磔磔」)。
あいちゃんの歌の魅力を十二分に感じ、涙も出るほど感動したライブでした。
このライブがきっかけで、その後も少ない貯金を何とかやりくりして、
あいちゃんのライブに多々参加、
そして今回であいちゃんのライブを観るのは、ちょうど30回目になります。

今年の8月20日は『川嶋夏祭り!!』で、
会場もお台場の「デックス東京ビーチシーサイドモール」屋上の野外。
去年までのホールライブとは大幅に違った構成だ。
しかし、今年の8月20日は不運にもバイトが入っていて、
しかも都合上、休むのは非常に難しい状況でした。
それに今回はホールライブではなく、招待制の野外ライブということもあり、
一旦は今年は諦めることも考えていました。

しかしそれが一変したのは8月2日でした。
公式HPや週刊誌「女性自身」であいちゃんが明かした衝撃の告白。
もう内容は述べるまでもないですが、非常に衝撃を受けました。
ずっとあいちゃんのことを考えていて、涙を堪えるのに必死でした。
そしてその日ほど、あいちゃんのことを考えた日はありませんでした。
それまで8月20日ライブ参加を見合わせようしていた自分は、
何て愚かだ…と思いました。
今年もあいちゃんのお母さんの命日である
「8月20日」には絶対に参加することを決意しました!
バイトにも「もう8月20日は何が何でも休みますからね!」と言って、
強引に休みにしました。

幸い、招待券も当選。
「有料でも、やはりホールでじっくり聴きたかったなぁ。」
という思いもありましたが、
逆に野外で「川嶋夏祭り!!」の通り、
それこそ夏祭り(気分?)で楽しむライブも良いかな?とも思いました。
やはりライブというのは楽しむものですからね♪後は8月20日を待つだけです。

いつものように京都8:57発の『のぞみ』で東京へ。
それにしてもお金ないのに、この殿様旅行ぐせは何とかならないのか(笑)。
11:15過ぎに東京へ到着。
とりあえずは昼食をとる。
13:00頃に僕と同じ関西の方である、いちゆきさん、こはくさんと合流。
3人で渋谷へ向かって、あいちゃんライブゆかりの地である、
ハチ公前・渋谷公会堂・NHK前などを回りました。
そして原宿駅まで歩いてJR山手線→りんかい線で
15:30頃にお台場の最寄り駅の東京テレポート駅に着きました。
asakuraさんがマクドナルドに居るとメールが来たので、マクドナルドで合流。
さらにそこで、Cショックさんやジラルデリさん、
樹朗右衛門さんとも待ち合わせして合流。
そしてデックスの6階屋上へ向かいました。

会場に着いて、知り合いの方々に挨拶しにいくが、
なにしろ沢山集まっていたので、挨拶だけでかなり時間が過ぎていきます。
前日に事務局から「できれば浴衣で着てお越しください。」
とも来たので浴衣で来ている人が多い…と思いましたが、
実際は数える程度しか居ませんでした。
僕も浴衣は用意できなかったので仕方なく私服です。
本当は浴衣着たかったのだが(爆)。
それでも少しは夏気分を…ってことで、
前回の「オオサカキング」に続いて麦藁帽子をかぶりました(笑)。
案の定、みんなから馬鹿にされましたが(笑)。
本当に僕はめちゃくちゃな人間だな(爆)。

そしてあっという間に、開場の17:00に。
屋上なので、そこから見えるレインボ−ブリッジやビルなどの景色が非常にキレイ!
今回は立ち席(ALLスタンディング)でブロック毎になっている。
縦は3列に分けられていて前列は(ステージから見て。以下も同じ)
右側からA・B・C・D・Fブロック。
中列は右側からG・H・I・J・Kブロック。
後列は右側からL・M・N・Oブロックでした。
しかしこれで分かるように、なにゆえかEブロックが欠番となっています。
それが原因でFブロック以降の方々の多くの方が
どこがどのブロックなのか、混乱していました。
どうしてEブロックを欠番にする必要があるのだろうか。
この分かりにくい配置には疑問が残りました。

ともあれ、僕が当てたのはIブロック。
ペアの相手は樹朗右衛門さんです。
中列ですが、ステージ真中央なので、なかなか良いポジションでした。
床は人工芝。
ステージには「川嶋夏祭り」と書かれた青い看板、
テントから「祭」と書かれたちょうちんが沢山ぶら下がっている。
まさしく、お祭り気分だ。
勿論フルバンド形式。
開演まではアルバム『12個の歌』が流れています。
細かいことを言うと、
なぜか『12個の季節〜4度目の春〜』だけは入っていませんでしたが(爆)。
その間に、東京のキレイな景色もしっかりと写メール(笑)。

そして間もなく開演。去年の東京厚生年金会館は
じっくりとあいちゃんライブを堪能することだけに集中していましたが、
今回は手帳とシャーペンも用意。
ジラルデリさんのライブレポに感動し、憧れ、
僕もいつの間にかライブマニアを書き始めていました。
その時から「8月20日までには最高のレポを書きたい!」と考えていました。
まさしくそれが今日だ。しかし重圧も相当なものです。
まして今回は招待制なので、抽選に外れて参加できない方々も多々居るはずなので、
その方たちのためにも良いレポを書かないと…と思うと、なおさらです。
ライブを堪能することだけに集中できる方々が本当に羨ましい。
ジラルデリさんも、いつもこういう気持ちなんだろうなぁ…
しかし、がんばってみます!

開演予定時刻18:00をやや遅れて、
赤いハッピを着て「祭」と書かれた大きなうちわを持って、
川嶋あいちゃんが登場しました。
バンドメンバーも赤や青のハッピを着ています。

「みんな元気ぃ〜?」
「ラストサマー、ドカンと盛り上がろう!」
のいきなりノリの良い掛け声とともに、
ハッピを脱ぎ捨てて、お客さんに投げました。
あいちゃんの衣装は上は赤紫っぽい毛皮風?のノースリーブ、下は黒のズボン。

そしてすぐに1曲目の『どんなときも』
「川嶋夏祭り!!」ライブが始まりました。
この曲がオープニングを飾るのはかなり久しぶりですし、
やはりこの曲がオープニングに相応しい曲だなぁ…と思います。
お客さんもすぐにスタンドアップして、最初からかなり盛り上がります!

その勢いのまま続けて『マーメイド』
ライブでこの曲を聴くのは本当に久しぶりです。
夏に相応しい本当に良い曲です。

さらに続けて『もっと…』
僕はツアーファイナルのZepp東京には行けなかったので、
初めてこの曲を聴きました。
アップテンポだけど、とてもさわやかな曲。
こういう感じの曲って好きなんです。
9月28日発売予定の『路上集1号』にも収録されるようで、
発売されるのがとても楽しみです。

「改めまして、こんにちは!川嶋あいです。」
「思い出の日の8月20日がまたやってきました。」
「もう2年も経ちました。本当に胸がいっぱいです。」
「今日は3回目の8月20日です。」
「1年で最も大切な日です。」
「今もこうして歌い続けるのは、みなさんが見守って下さったおかげです。」
「今年は『川嶋夏祭り!!』です。」
「このステージ、いかにも夏らしいでしょ?」
(残念ながらあまり良い反応がない 笑。僕は夏らしいとは思いますけどね。)
「そうでも、無いかな(笑)?」
「今日は野外でハジケます!」
「それでは『川嶋夏祭り!!』スタート!!」

『Just after the rain!』
この曲はもう盛り上げ曲の定番になりましたね!

『eighteen’s days』
この曲はコーラスのユッキーもタンバリンを持って、盛り上げる。

「次に歌うのは新曲です!『サウスポー』」

『サウスポー』
ここで新曲が出るとは!
最初、ピンクレディー同名曲のカバーかと一瞬思いましたが、全然違いました(爆)。
因みにアップテンポな曲です。

『福岡〜The Rock’n Roll〜(お台場バージョン)』
しかし歌詞は本家の福岡バージョンでした(笑)。
途中であいちゃんが水鉄砲を持って、お客さんにかけていきます!
さらにテンションがあがります!

そのままメドレーで『空、風、波、夢(高速バージョン)』
オープニングから、ここまでずっとアッポテンポの曲の連続で、
会場の盛り上がりも最高潮になりました!!本当に熱いライブです。

「みんな〜、熱くなった〜?OK?」
「熱さを満喫した後は、クールダウンでいきます。」
「皆さん、周りを見渡してみてください。」
「どうですか?夕暮れの東京は。」
「もう夕暮れじゃないけど(笑)。」
(メモに追われてたので、あまり東京の夜景を見れませんでしたから…切腹 汗)
「東京の夕暮れと私とどっちがキレイですか?」
(勿論「あいちゃん!」の声が。やはりあいちゃんの方がキレイですよ!)
「ありがとうございます!みんなもカッコイイですよ!」
(ありがとう〜)
「ところで、おまじないがあります。」
「東京湾に向かって、何かを叫ぶと、その願いが叶うようです。」
「まずは見本を見せます、ながじぃお願いします(爆)。」
「良いですか?「せーの…」で叫んでください。」
「せーの…」
ながじぃ、小さな声で「聞いていませんでした…」
「ダメですねぇ〜(笑)。
 これは悪い例なので、みなさんマネしないでくださいね(ながじぃ可哀相… 爆)」
「それではKOUHEIさん、お願いします。」
「せーの…」
KOUHEI「美味いマグロが食べたい〜!」
「みんなも考えました?」
「それでは東京湾に向いてください。きをつけ!回れ右!」
(みんな後ろを向きます)
「せーの…」
会場「○×□△◎◇…(バラバラ)」
「全然、統一されていませんねぇ〜」
(当たり前でしょ! 笑)
「それでは、みんな同じ事を言いましょう〜」
(結局、こうなるのか… 笑)
「『あいちゃん日本一』で良いかな?」
「せーの…」
会場「あいちゃん、日本一!!」
「日本一…は聞こえが悪いから、今度は『あいちゃん世界一』でいきましょう」
「せーの…」
会場「あいちゃん、世界一!!」
「これで、私は世界一になるでしょう〜」
「それでは曲にいきます」
「8月24日にリリースする『…ありがとう…』のカップリング曲です。
 まさに今の季節にピッタリの曲です。」
「綺麗な夜空に、打上花火が上っていて、
 隣に彼氏彼女が居ると思って、聴いて下さい。」

『打上花火』
タイトルを見た感じではアップな曲に思えましたが、
実際はしっとりとした曲です。
でも、花火を見ながら聴くと、ピッタリのように思えます。
因みに、この曲くらいから、バンドメンバーもハッピを脱いでいました。

続けて『12個の季節〜4度目の春〜』
いつもはこの曲はフルバンドでもギター&キーボードのみの演奏が多いですが、
今回はフルで演奏(ドラムやコーラスもあり)しました。

「それでは、ここでバンドメンバーを紹介します。」
「ギター、ながじぃ」
「ベース、オッシー」(タオル、投げます)
「ドラム、アッキー」(タオル、投げます)
「キーボード&バンマス、KOUHEI」(タオル、投げます)
「コーラス、ユッキー」(タオル、投げます)

「ボーカルのは見当たらないのですが。水鉄砲ありません。」
「あっ、小さいのがありました。」
「これも、投げます。」
「でも、危ないかな?」
(それでも会場は「投げて!」と)
「大丈夫ですか?それでは、投げます。」
小さい水鉄砲を投げました。無事にどなたかがゲットされました。

「それでは最後の曲になります。」
「この曲は8月20日にしか、歌わない曲です。」
(さて、何の曲だろう?)
「東京は、目の前が真っ暗でした。」
「誰もが、ガラスのように弱いと思います。」
「本当に壊れ易くて、もろいです。」
(そうか、あの曲だ!)
「でも、弱いガラスの心を持つのが、大事だと思います。」
「でも、そのままにしておくのではなく、
 その心と闘いながら強さと闘わないと、本当の強さは分かりません。」
「前を向いて、生きていくことが大事だと思います。」

KOUHEIさんの伴奏のみで『ガラスの中の私』
やはり歌いました。
去年の東京厚生年金会館では、オープニングでこの曲を聴いて、
そのとても重たい歌に衝撃が走りました。
今年はオープニングではなく、本編の最後に歌いましたが、
それでも本当にこの曲はぐっと胸に来てしまいます。
本当にあいちゃんの言う通りで、人生生きていくには、
いくつもある強さ(壁)と闘っていかないとならないと思いますし、
そうすることによって強くなっていくものだと思います。

「今日はどうもありがとうございました。」

あいちゃんが退場して、ここで本編は終了します。
そして、すぐにアンコールの声が。
その間にキーボードがセッティングされていく。
ということは、アンコールは弾き語りかな?

しばらくして、黄金(?)のようなキレイなワンピースであいちゃんが登場。

そして弾き語りで『旅立ちの日に…』を歌い始めました。
そう、I WiSH『明日への扉』の原曲で、やはり8月20日にしか歌わない曲。
去年の東京厚生年金会館でも聴きましたが、
あの時は涙で弾き語りで歌っているあいちゃんの姿が、
ほとんど見えなかったんだなぁ…
ですので今回は、泣かないで、あいちゃんの姿を目に焼き付けて、
じっくりとこの曲を聴いていました…今回は泣かないで聴けましたよ!

「アンコールありがとうございます。」
「さぁ、東京湾の夜景も綺麗になったので、
 これから仕掛けを作るので、後ろ向いてください。」
「あそこに見えます東京タワーは全長333mですが、
 東京タワーを付ける明かりは全部で何個要るのか分かりますか?」
(「100個」や「333個」の声が、しかしどれも違う)
(さらに僕が「525個」と言うと、何と同時にあいちゃんも
 「525個?」と言って、見事に声がかぶってしまいました…
 かなり恥ずかしかったです 大汗)
「実は、答えは私も知りません(笑)」
(何てオチだ 爆)

「東京湾で“ハゼ”が良く取れるようで、美味しいんです。」
「私は食べたこと無いですけど(笑)」
(やっぱり 笑)

「それでは前を向いてください。」
「これで本当に最後の曲になります。」
「すでに色んな雑誌や報道で発表されて、知っている方も多いと思いますが…」
「8月20日は私の母の命日です。」
「私の母は女手一つで、私を育ててくれました。」
「本当に、本当に貧しい中、私を歌手にするために、全てを注いでくれました。」
「15歳で私は上京しました。」
「上京したら、全てが叶うと思いました。」
「しかし、絶望に到達するまでは、短かったです。」
「路上ライブは私の唯一の手段でした。」

「私は不幸だと思っていました。」
「悲劇な子、不幸な子だと思っていました。」
「ついこないだ、私は私が育った施設でライブをしました。」
「親の居ない子供達が、『歌手になりたい』と口ぐせのように言っていました。」
「その時に思いました。」
「私の周りにはスタッフやファンが居ました。」
「私は不幸じゃない…と。」
「皆さんは大切な人が居ますか?」
「私は母との夢だった『私が歌手になる』夢を、
 見せてあげることができませんでした。」
「母が亡くなって、2ヵ月後、
 『あいのり』の主題歌『明日への扉』が流れました。」
「しかし、嬉しい気持ちを悲しい気持ちが支配していました。」

「そしてもう一つ、悔やんでも悔やみきれないことがあります。」
「それは母に『…ありがとう…』と言えなかったこと…」
「いっぱい苦労させたのに…」
「いっぱい愛してくれたのに…」
「世界一大切な曲を歌います。『…ありがとう…』」
「今日は本当にありがとうございました。」

KOUHEIさんの伴奏で『…ありがとう…』を歌いました。
もう何も言うことはありません…さすがに涙が出ました。
今でも、これを書いていて泣きそうです。
メモとるのも、すごく辛かった。でも、なんとか書きました。

そして
「今日は本当に、本当にありがとうございました。」
あいちゃん、ステージ右、左、中央で一礼。
最後はマイクなしで「ありがとうございました」
そして、あいちゃんは退場。
19:30過ぎに『川嶋夏祭り!!』は終わりました。

ハッキリ言って、疲れ果てました。
それでも、精一杯がんばったつもりです。
辛うじてレポ書けました。
それにしても、本当に盛り上がった&感動の素晴らしいライブでしたね。
本当に川嶋あいちゃんは世界一の歌手だと思えます!

最後にあいちゃん、スタッフさん、参加されたみなさん、本当にお疲れ様でした。
そしてありがとうございまいした。
(2005.08.23掲載)

・レポートその2(BLUESさん)

今年もやって来た、8月20日―。
出逢ってから4回目の夏、そして、コンサートとしては3回目の夏。
しかも今年は「完全招待制」のうえ、「屋外」で「川嶋夏祭り」という設定(笑)
…明らかに、去年までとは空気が違うことは事前に予測がついていた。。。

8月2日のあいちゃん自身からのメディアへの告白があったにも関わらず
「浴衣やハッピをお持ちのかたはぜひそのような格好でお越しくださいませ」
という告知メールが前日深夜に飛び込んできたりして、
「8月20日だけは、クリコンみたいな空気ではなく、
『歌手・川嶋あい』を100%聴きたいんだけど…」
という部分を不安にさせた。。。(笑)

当日、別な場所で、たっちゃんと、遠征をして来たNGCさんと
ライブを一本観てからお台場に乗り込んだ。
そこでtrashさんと合流。
その後、しろひげさん、ビレッジさん、けむさん、ママさんと合流。
入場待ちの列に参加。

それにしても、去年・一昨年と、
8月20日のコンサートだけはファンにとっても特別な1年に一度の日であることから、
「出陣式」をFCで催していたが、今年は招待制ということでそれもなし。
考えてみれば、一昨年、丸一年をかけて一緒に渋公までの道のりを
あいちゃんと一緒に歩いた十六夜会長の姿がなかった…。
暖かい目で、時に厳しい目であいちゃんを見つめてきたひろともさんも
北海道の空の下だった。
ストーブを差し入れしてあいちゃんを驚かせた一九さんも、
あいちゃんにタメ口きいてたこんちゃんもいない。
あいちゃんの路上観たさにバイトして渋谷までの交通費を稼いでた
イッカソくんも今年は就職活動で姿はない。
そして… あいちゃんのコンサートには常に華を添えていたCenturyのマスコット、
ツーステッパーズの二人も今年はいなかった。
…かつて「軍団」って呼ばれてた人間はママさん、NGCさん、かあみんさん、
…そして私くらいになってしまっていた。。。
来年、私もいないかもね〜(笑)

そんな事を想いながら、入場。
デックスの屋上は、素晴らしいロケーションだった。
レインボーブリッジに、東京タワー。そしてお台場の海。
これで陽が落ちたら、夜景が素晴らしいのは良く知っている(笑)。
それをあいちゃんはステージから観ながら歌うわけだ。

ツアーファイナルのZepp以来、となる大きなイベントということで、
あちこちで挨拶を交わすシーンが(笑)
私もあいちゃんのDVDを制作なさった方々に御挨拶。

いろんな人の、いろんな想いをこのデックスの屋上に詰め込んで、
我々の右後方に陽が沈みだした。

18:10。
10分押しで、バンドのメンバーさんが登場。お馴染みのメンバーさんだ。
全員・ハッピにねじりハチマキ(笑)
「あー、ことしは『お祭り』だから賑やかなコンサートなのかな。。。」
を予感したところ、
あいちゃんが赤いハッピと『祭』の文字が入ったデカ団扇を持って
「みんな元気ー!?」
と登場(笑) 
あいちゃんが投げたハッピにママさんが飛びついてるの見えたけど… 
ゲットしたんですか?ママさん(^^;)

さて! そんな空気の中、オープニングは意外にも、「どんなときも」!
去年のクリコンで聴いた記憶がない。。。と思ってLIVEMANIAを調べたら、
私が聴くのは実に1年前の8月20日に新宿で聴いて以来、
しかもオープニングで聴くのは2004年6月1日の『AI LOVE YOU LIVE』以来だ。
曲も増えたし、もうこの曲をオープニングナンバーとして聴くことはない。
そう思っていた…。
まさしく「キタ--------(・∀・)--------!!!!!!」な状態である(笑)
この曲で始まったことで、
去年までの「ガラスの中の私」で始まるコンサートと
空気が違うのはハッキリした。
以前と変わらない2番サビ前でのブレイクとかすごくいい。
バンドのメンバーも、左のギターながじぃ氏、
ベースのおっしー氏が赤いハッピ、
あいちゃんの後ろのドラムのアッキー、
コーラスのゆっきー、バンマス・コウヘイくんが青いハッピで、
ステージ上のメンバーのコントラストがなんかいい(笑)

「どんなときも」でスタートする、というロートル泣かせのオープニングから、
これまたステージでは久しぶり感のある
「マーメイド」に。。。
1年くらい前はシングルだったからステージでもメインなナンバーだったが、
「12個の歌」ツアーではメニューから外れていたからね。
しかし、お台場、というロケーションで歌うには最高かな?(笑)
去年の江ノ島のライブが頭を過った。。。
そんな事を回想してたからアレンジに耳が行かなかったけど、
アルバムバージョンに近かったのかなー?
個人的には、この曲からあいちゃんの「路上時代」の空気がなくなった
と思っている曲なのだけど、どんなカタチであれ生で聴くのはいいですね。
なんせ、バンドのメンバーさんが楽しそうだ(笑)
バンマスのコウヘイくんは、笑顔満面で演奏している。
観てる・聴いてるこちらも楽しくなってくる。

さて、そんな流れでさらに夏らしい曲に流れて3曲目「もっと…」。
去年はかなり「荘厳」な空気の中でライブが進行して行ったが、
ことしはさすが屋外☆
後ろのビルや、フジテレビの社屋にもそろそろアカリがつき始めた。
が、あいちゃん&バンドはさらにヒートアップ!(笑)
ちょっと風が出て来てマイクが時折ハウり出したが、
サビで例によって右手を右・左へ大きく振ると、客席もそれに釣られる。
そんな中を、風が通り抜けて行く。
髪の毛がバサバサになるのでバンダナ巻いててよかった(^^;)

3曲終わってMCになる。
「改めまして、こんばんわ、川嶋あいです。
 あの渋谷公会堂から、もう2年も経つんだよね…。
 8月20日は、私にとってイチバン大切な日です。
 こうしてライブをできるのも、みなさんのおかげです」
と感慨深げにお辞儀をするあいちゃん。
「提灯とかこんなやってぶらさげてね、夏らしく今年は野外で(笑)
 さぁ、『川嶋夏祭り』、スタートぉ!!」
のあいちゃんのかけ声で、4曲目は「Just after the rain!」

BBSで「雨男」を気になさってる方々がおられましたが、
カンペキに「晴れ」ましたね(^o^)v
ツアーでもお馴染みのナンバーであるわけですが、
「もっと…」同様、サビで手を振るところは盛り上がるねぇ〜。
で、「フー!」のところ。ここだけ「飛びたい」(笑)
しかし、ながじぃ氏のギターソロは、カッコよかったね!

「Just after the rain!」のノリは、
そのままアルバムの1曲目「eighteen's days」へ!
ドラムのアッキーのたたき出す小気味よいリズムに乗って、
「川嶋あい・現在型」炸裂(笑)
今のあいちゃんが歌いたい・前を向いて進みたい気持ちが良く出てる曲だと思う。
いわるゆる「等身大」なナンバーではなかろうか。。。って「SONGMANIA」に書けよ!
…という誰かさんの声が聞こえそうだ(^^;)

さて、シャッフルっぽいリズムに乗って、6曲目は新曲「サウスポー」。
シャッフル、というか、
アッキーのドラムが「ドカドカ」言ってるって印象のイントロから歌へ。
ユニゾンしてる? ゆっきーの方がノってる(笑)
とにかくゆっきーをはじめ、バンドのメンバーさんが楽しそうで嬉しい。
ながじぃ氏のワウの効いたギターソロが面白かった。
ドカドカサウンドながら、全体の印象としては
「あれ? ROCKしてるじゃん☆」という感じ。
これは、どーゆーカタチで世の中に発表するんでしょうね。
気になりますね(笑)

そして、この流れは、曲間なしで「オイ! オイ!」って客席への煽りにつながり、
「これ、『“お台場”The Rock'n Roll』?」
と隣のnさん、たっちゃんと言ってたら、
そのまんまだった「〜お台場〜The Rock'nRoll」(笑)
まぁ… どう考えても他にはない罠。。。(^^;)
しかし、風がちょっと強いせいか、
ステージが狭いせいかマイクがモニタの音を拾って干渉してるのか、
ハウリングが多かったかな…。
そんな中でも、あいちゃんは間奏で水鉄砲を客席に向かって「発射!」してるし、
コウヘイくんはノリノリだし、サイコーです(笑)

さらに勢いを持続したまま「空・風・波・夢」へ。
アレンジはツアーの時と同じかな? 
でも、バンドのテンションが妙に高く(笑)
今日はKAWASHIMAバンドも大ノリだ!(≧∇≦)
あいちゃんはステージ飛び下りちゃうし。。。
ってみんな立ってるから見えねーよ(^^;)
「みんな準備はいいかーイ!!」
って恒例の客席とのかけあい。アッキーがいいリズムキープをしてくる。
ちょっと初めて遠征をした長野のステージを思い出してしまったな(笑)

「空・風・波・夢」が終わって、
「みんな熱くなった? ちょっとクールダウンです」
とMC。
「みなさん、周りを見渡してください、どーですか、この景色☆」
のあいちゃんのMCにみんな振り返ってお台場の夜景に見とれる中で、
「キレイですよね。。。あたしと夜景とどっちがきれいですか?」
と、もはや恒例とも言えるボケ倒し(笑)
「東京湾に向かって叫ぶと願いが叶うということで、
 ちょっと見本を見せてもらいましょう…」
と…やーっぱりギターのながじぃ氏のところへ。。。Zeppと同じパターンかい(^^;)
「あ、…聞いてなかった…」とながじぃ氏が答える中で笑いが(笑)
続いてバンマスのコウヘイくんは
「旨いマグロが食べたい!」と若者らしい叫びを(笑)
「さて、ではみなさんで叫んでみましょう、まわれ?!」とあいちゃんの号令。
「あいちゃん日本一!」と言わせたあと、
「聞こえが悪いから『あいちゃん世界一〜!』と言ってください!」
と言わせ直す、この展開(笑)
まぁ、おじさんも久しぶりに大声出せて、ちょっと気持ちよかったかな(^^;)
このMCの間に、バンドのメンバーさんはハッピを脱いで、次の曲の準備。

とそんな去年まででは考えられなかったMCを経て、
9曲目、今度のシングルのカップリングになる「打上花火」。
“今日はあなたと花火を見るわ…” 
という歌詞で始まる、かわいいラブソング。。。
盛んに隣でnさんが「思った通りの曲でいいねぇ」と(笑)
実際、後で花火が近場であがるのだが、
風の流れるお台場の夜景に実に曲が合っている…。
夜景に曲が溶け込んでる。って言うのかな。
…来年は、おじさんにも花火を一緒に観れる彼女がいるといいんですが…(^^;)

続いて、封印された「天使たちのメロディー」に代わるステージで必ず歌う曲、
「12個の季節」へ…。
すでに聴き慣れた感もある曲だが、こういう曲が、
お台場の夜景に吸い込まれて行く様な錯覚を覚えたのは、自分でも意外だった…。
曲がいいと、どんなロケーションでも。。。ってことなんでしょうかねぇ…。
2番の途中からフィルインしてくるドラムが邪魔にならずに、
全体を引き締めていいアレンジだな…と思ったし。
サビにかぶるゆっきーのコーラスもあいちゃんの気持ちをブーストしてる様でいて、
優しく包んでいる様で、ちょっと胸に来た…。

「12個」が終わって、メンバー紹介。
メンバーさんそれぞれが、客席に手持ちのブツを投げ込む(笑)
まぁ、何を投げたか、は端折られせていただきます(^^;)
「じゃ、みなさん、取りましたか? え?あたし? 水鉄砲ですか? あー。。。」
とスタッフに水鉄砲を持って来てもらい、
「暗いので、電気とか当ててください!」とあいちゃん。
「電気当ててください」って…(笑)
「ライトで客席を!」とか、言いましょうよー(^^;)
でも、そこがムカシから変わらない「川嶋あい」でもあるんだよね。
水鉄砲キャッチした人、おめでとうございます☆

で。とりあえず、セットメニュー最後の曲。
その前のあいちゃんのMCは胸に響いた。。。
「弱いガラスの心を持ち続けること。その心と闘いながら、
 強くなって行こうと言う事。そして前を向いて生きて行こうという決意。」
…今、私は、自分がどこにいるべきなのか、それが分からなくてすごく悩んでいた。
そこから逃げ出したいと、最近、ずっと、そればかり考えていた。
向き合う事とか、乗り越えようとかいう気持ちが起きなかった。。。
あいちゃんが言う様に「それを背負って行く」のが私は恐かった。
でも、気持ちにウソついたり、無理をすることで余計気持ちは弱くなって行くんだね。
そうする事を止めるコトで、見えなかったモノも見えたりしてくるんだね。
今年もあなたに教えられました。

11曲目、4年前の夏に、あなたによって、この曲によって、
私の人生は変わったんだと言える。
この曲から、すべて始まったのだ。
「ガラスの中の私」。
コウヘイくんのピアノは、…さすがだ。。。 
イントロだけで込み上げてきてしまった…。
この日あいちゃんの歌う「ガラス」は、
もしかすると今まで聴いた中でいちばん優しく聴こえて来たかもしれない。
どんなコトバよりも、この曲1曲を生で聴く方が説得される。
あいちゃんのココロを浄化する様な声と、
コウヘイくんのピアノとが風の中で一つになって東京湾の夜空に昇華して行く…。
今年も、「ガラスの中の私」を聴けたのだ。
現在の「川嶋あい」の声で。

すっかり陽が落ちてデックスの空は、「夜空」、
目の前のお台場はレインボーブリッジや東京タワーのネオンで彩られていた。
先ほども書いたけど今年の「8月20日」は、
去年までとまったく違うテイストであると感じて来た。
…しかし。。。 やはり「ガラス」とか路上で聴いていた曲を聴くと、
場所がどこであれ
「ああ… 今年も8月20日がやってきたんだ…」
と思う。
…ステージでは、あいちゃん用にキーボードが用意されている。。。
「ああ、今年もアレ歌うんだ」
と思いつつも「時雨かもね」などとたっちゃんと冗談を言ってみる。

ドレッシーなワンピース? でアンコールに再登場したあいちゃんが
キーボードの前に座る。
イントロ前の指ならしを聴いて、
隣のnさんと「『旅立ちの日に…』だ…」と二人でつぶやいた。。。

ああ、やっぱり、この曲は、あいちゃんの「弾き語り」でなきゃ、ダメなんだ…。
そして、やっぱり、「この日」に聴かなきゃ、イヤなんだ。。。
どうしても、「旅立ちの日に…」を聴くと、出逢った真夏を思い出す…。
汗だくでCDにサインしてくれた、あの7月20日の笑顔は今でも頭から離れないのだ。
あの日から、今日という日まで、沢山の人と出逢ってきた。
かけがえのない人々と。その中には、絶対失いたくない人間関係もある。
今の自分がココにいるのは、その人達がいてくれたからだ、
と、あいちゃんと同じことを感じてる。
そういう大切なこと全部、全て、「旅立ちの日に…」という曲が、
わたしに思い出させる…。
ふと、
「今はじまる希望の道 今日までありがとうね」というフレーズが耳に入り…
涙がこぼれた。
いや、もっと前から、…きっとイントロが鳴った時点で泣いてたに違いない。
これから先、何年経っても、あいちゃんが弾き語りで「旅立ちの日に…」を歌う限り、
自分は泣くんだと思う。
それは、他の人に分かってもらえなくてもいい。
「旅立ちの日に…」を風の舞う中で歌うあいちゃんの顔は、すごく穏やかだった。

曲が終わって、あいちゃんは本当に爽やかだった。
「みなさん、夜景がキレイですよ、夜景を観ましょう!」
と客席に後ろの夜景を観る事を勧める。
まぁ、単にキーボードを片付ける時間稼ぎなんだが(笑)
「東京タワーを光らせる電球って、どれくらいだか知ってますかぁ?」と質問。
客席から「525コ!」とか声が飛ぶ中、
「すみません、わたしも知りません(笑)」というベタな落ちで(笑)
キーボードが片付き、あいちゃんもひと呼吸入れて、MCに入る。

…ここで語られたのは、8月2日にメディアを通して語られた、
あいちゃんの亡くなったお母さんのお話し…。
改めて私が書く事もないので割愛させていただく。。。
が、やっぱりここでもあいちゃんの口から出た
「私は、母を失った悲しみを背負って生きて行きます。
 それは消えることはありません」
このコトバに胸が熱くなった。。。
嫌な事から逃げることばかり考えていた38歳になろうという自分。
辛いのは自分だけだとか、
自分のコトしか考えてない笑っちゃう様なコト考えてた自分。
…19歳の女の子が、自分の身の周りの出来事に正面から向き合っているのに、
自分は…と思うと、改めて恥ずかしい気持ちで胸がイッパイになってしまった。

「母に、『ありがとう』と言えなかった事を後悔しながら…」
と今回シングルとして再録された、8月20日、3回目の「…ありがとう...」。
ツアーファイナルのZeppでも期せずしてアンコールで聴けてしまったわけだが…
「ガラス」「旅立ちの日に…」「ありがとう」
この3曲は、場所がどこであれ、あいちゃんのノドがどうであれ、
琴線を揺らさずにはいられない…。
気持ちが入っている。
…いや、「入っている」ではない、
「川嶋あい」そのものがこの曲なのだ、…きっと。。。
亡くなったお母さんに、
そしてファンである我々に、
その気持ち全部を乗っけてあいちゃんが歌う「…ありがとう...」だから、
涙が出る。それは、自然なことだと思う。
あいちゃんの声で、その場が包まれている。
時折あいちゃんのライブで感じる
「あいちゃんの声に包まれてる」感覚… あれだ。。。
何気なく、頭の上の夜空と、後ろの夜景を観た。。。
あいちゃんも、この空とあの夜景のネオンの向こうに、
お母さんの優しい笑顔を想い描いて歌っていたのだろうか。

…きっと、野外だし、空の上から、御両親そろってあいちゃんの歌を聴いていたね。

歌い終わったあいちゃんの顔はすがすがしい様に感じた。
深いお辞儀をくり返し、
「ありがとうございます」とコトバを残し、
3回目の「8月20日」は、風の中で終わりを告げた。

19:30終了、御招待で聴かせてもらって1時間20分、全13曲。
あいちゃん、バンドのメンバーのみなさん、
福原さん他事務局の方々、DVD制作スタッフの方々、
今年も素晴らしいステージを観させてもらって、ありがとうございました。
感謝しています。

毎年、8月20日のあいちゃんのステージを観る度、
いろいろ考えさせられることが多いけど、
…今年もまた、
あいちゃんからいろいろ教えられた感満載のデックス屋上ライブでした。
それと。。。
やっぱり、自分達で創った“Century”って場所が自分は好きなんだな…
そう感じた3回目の夏でした。。。
(2005.08.23掲載)

・レポートその1(ジラルデリさん)

私にはメモリアルTシャツというのがあります。
8月20日にしか着ないんです。
なんの変哲もないEDWINのTシャツなんですけど。
一昨年の渋谷公会堂に行くとき、その年に新調したTシャツを着ていったんですね。
そこで感動してそれを封印したんです。
そして、去年の8月20日に再び着ました。
今年は、もう着ることがないと思いましたけど、着ることになりました。
今年は川嶋夏祭り。

8月20日昼過ぎ、のぞみで名古屋駅を出発しました。
ホテルへ荷物を置き16時少し過ぎにお台場に到着しました。
Centuryを始め多くの仲間とお会いして挨拶。

17時少し過ぎ、列を作って入場です。
屋上、人工芝の敷いてあるところがロープで仕切ってありそれが5つずつ3列。
長方形の長い変の中央にステージ。
これだと、前列でも端の方は見にくい。
私は前列ABCDFとあるDブロック。
アヒルさんのをもらいました。
周りにはTIAREさん、ヤハギさん、マッキーさん、トラ吉さん。
みんな、自然に座りました。
天気はいいです。
何と言っても私を含めて名うての雨男がそろっているので
心配していましたが大丈夫なようです。
日差しは強いですけど、海からの風が心地よいです。
ユーミン・サーフ&スノーin逗子マリーナがそうなんですけど、
夏の夕暮れの野外ライブは本当に乙なもの。
特に6階なので東京湾が見渡せて本当に景色がいい。
今日は浴衣姿も多いし。
tunebassさんは浴衣姿。
ステージにも提灯がつるされ、お面が飾られ、
氷とか焼きそばという垂れ幕が下がり何とも言えない気分。
そうしているうちに日が傾き日差しも和らぎました。

18時少し過ぎ、法被を着たバンドメンバーが登場。
続いて法被を着て大きな団扇を持ったあい様が登場。

「イエーイ!」
団扇、すぐにスタッフが持ってっちゃった。
あい様、いきなり法被を脱ぎ客席に投げ込んだ。
ママさんの手に触ったけど、結局とれなかったみたい。
衣装は臙脂系のグラデーションのあるキャミソール。
黒いデニムのジーンズ。
黒い革靴。
ネックレス。
右中指にいつもの指輪。
髪は額を上げておでこを出してます。
バンド前奏開始。

【どんなときも】
バンドバージョンです。
ツアーではやらなかったけど、
バンド付きの場合はこの曲がオープニングになることが多い。
みんな立ち上がって手拍子。

【マーメイド】
これ聞くの久しぶり。
アレンジはアルバムのでなくシングルのバージョン。

【もっと・・・】
この曲ZeppTokyoで一回しか聞いたこと無いのに不思議に前奏でわかった。
ハウリング起こしてる。

「改めまして、こんにちは、川嶋あいです。」
「思い出の渋谷公会堂に立ったのが2年前の8月20日」
「もう、2年もたつんだよね。」
「なんだか胸がいっぱいです。」
「今日は、3回目の8月20日」
「8月20日は私にとって一番大切な日です。」
「そんな日に、またこうして歌うことができるのは
 皆さんがずっとずっと見守ってくださってたおかげです。」
「ありがとうございます。」
「3回目の8月20日。」
「今年は川嶋夏祭りです。」
「見ての通り、ハッピとかも着用して」
「この何か提灯とかもぶら下げて、いかにも夏らしく」
「そうでもないか。」
自分で落としました。

「ちょっと、いまいちですね。」
「ま、でもね、気分は夏っぽく」
「何か、浴衣の方も結構いらっしゃるので」
「もう今日は野外で暑くどっかんと盛り上がっていきたいと思います。」
「皆さんも大いにはじけて騒いでください。」
「それでは川嶋夏祭りスタート!」

【Just after the rain!】
この曲も恒例だ。

【eighteen’s days】
この曲は余り聞き込んでないのにすぐ曲名がわかる。
水を飲む。
「新曲、サウスポー!」

【サウスポー】
拳を突き上げる振り。
観客も。
歌い終わり水を飲む。

「まだまだお祭り行くよー!」
「まだまだ!」

【福岡ザ・ロックンロール】(お台場バージョン)
お台場バージョンだ。
この歌、歌詞が聴き取りにくいんだよね。

【空・風・波・夢】(高速バージョン)
得意の高速バージョン。
この歌のスローバージョン聞いたのいつのことだろう。
「みんな、盛り上がってるかー!」
「この調子で、ますます熱くなるよー!」
「みんな、準備はいいかー!」
「それじゃ、目一杯叫ぶぞー!」
「そら、そら、そらー!」
「かぜ、かぜ、かぜー!」
「なみ、なみ、なみー!」
「ゆめ、ゆめ、ゆめー!」
「もういっちょう!」
「そら、そら、そらー!」
「かぜ、かぜ、かぜー!」
「なみ、なみ、なみー!」
「ゆめ、ゆめ、ゆめー!」
ジャンプして終了。
水を飲む。

「みんな、熱くなったー?」
「オッケー!」
「それじゃー、熱さを満喫した後には。」
「ちょっと、クールダウンということで。」
「エー、皆さん、ちょっと周りを見渡してみてください。」
「特に後ろのほう!」
「どうですか、この夕暮れ時の東京湾。」
「もう、夕暮れじゃないですけど、いつの間にか暮れちゃって。」
「でも、きれいですねー。」
「いやー。」
「どうですかねー。」
「あのー、東京の夕焼けと私どっちがきれいですかねー。」

観客「あいちゃん!」
「ありがとうございます。」
「みんなも負けじとかっこいいです。かわいいです。」
「それじゃ−ね、ちょっとねー。」
「ここで、お台場のあるおまじないをかけたいと思います。」
「エーと、そのおまじないとはですね。」
「あの東京湾に向かって、何か思ってることを叫ぶと願いが叶うと噂されています。」
「なので、日頃の鬱憤とかはらすように」
「どーんと叫んでみたいと思います。」
「じゃ、まず見本を見せます。」
「ながじぃさん。」
爆笑。
ながじぃさん、口下手なので反応がおもしろいんだ。
「見本をちょっとお願いしますね。」
「どーんと叫んでください。」
「いいですかあ。」
「ああ、大丈夫ですかね。」
「はい、一発ね。」
「じゃ、せーのって言ったら」
「どーんと叫んでくださいね。」
「いいですか。」
「はい、これ向けます。」
マイクをながじぃさんに向けた。
「はい、せーの!」

ながじぃ「今、聞いてなかったんで。」
ほら、おもしろかった。
「何考えてるんですかね、あの。」
「すいません、これ、全然悪い例なので。」
「決して、まねしないように。」

観客「宗さん!」
「宗さん言ってみます。」
「じゃ、KOUHEIさん、叫んでくださいね、どんと。」
「願い、願いなんでもいいです、夢とか目標で。」
「じゃ、行きましょう、せーの!」

KOUHEI「うまいマグロが食べたい!」
食べることしかないのか。
「うーん、まあまあいいですかね。」
「それじゃ、みなさん。」
「考えました?」
「やってみますね。」
「じゃあ、後ろなんで、私の号令にあわせて後ろ向いてください。」
「じゃあ、まず。」
「気をつけ!」
「回れ、右!」
「振り向いてくださいね。」
「はい、じゃあ、皆さん、どーんと叫んでみましょう。」
「せーの!!」
みんな、口々に訳のわからないことを叫ぶ。

「あいちゃんとデートしたい!」と叫んでるのがいる。
「ちょっとなんか何言ってるかよくわからないんで。」
「もう一回いいですかね。」
「もう、どかんと。」
「本当に下のお客さんとかびっくりするくらいの勢いで。」
「歯切れよくお願いしますね。」
「じゃ、もう一回行きましょう。」
「せーの!!」
これもてんでばらばら。

「エーと、全然統一性がないですね。」
「じゃあ、ちょっと、同じことを言いましょうか。」
「皆さんね、その方が多分まとまりあっていいと思うんで。」
「じゃあ、どうしようかな。」
「あいちゃん、日本一はどうですかね。」

観客「願い事じゃない。」
「そう思ってない人も、ここはちょっとそう思いこんで。」
「叫んでみましょう。」
「いいですか?」

観客「世界一。」
「世界一は後でやるんで。」
「日本一、まず行きましょう。」
「せーの!!」

みんな叫ぶ。
「わー、うれしい。」
「じゃ、ちょっと日本一は聞こえが悪いと思うんで世界一。」
「どうか、どーんと今までで一番大きな声でお願いしますね。」
「せーの!!」

ひときわ大きな声でみんな。
「はい。」
「これで多分私は世界一になるでしょう。」
「ありがとうございます。」
「皆さん、向き直っていただいて。」
「イヤー、また意味のないことをやってしまいましたね。」
「すいません、本当にご協力いただいて。」
「それじゃ、曲に行きましょうか。」
「エー、続いての曲は24日、リリースする新曲の
 『・・・ありがとう...』のカップリング曲です。」
「まさに、今の季節にぴったりの曲なんですけど。」
「今見たきれいな空から打上花火が上がって。」
「皆さんそれぞれすぐそばにとなりに暖かい彼氏、彼女がいるのを
 イメージしながら聞いてほしいと思います。」
「打上花火。」

【打上花火】
バックバンド、はっぴを脱いでいる。
風をマイクが拾っているのか音響悪い。

【12個の季節〜4度目の春〜】
この歌が出るともう終わりが近い。

「エー、それでは今日ここで一緒に演奏してくれた
 バンドメンバーを紹介したいと思います。」
「ギター!ながじぃ!」
「ベース、オッシー!」
「ドラム!アッキー!」
「キーボード&バンマス、KOUHEI!」
「そして、コーラス、ユキ!」
それぞれ、呼ばれるたびに手に持ってる手ぬぐいを客席に投げ込む。

「はい、じゃ、皆さん、取りましたかね。」

観客「ボーカルは。」
「ボーカルはちょっと見あたらないですね。」
「水鉄砲はないですよ。」
「あっ、ここにありましたね、何か小さいのが。」
小さい水鉄砲を取り出した。
「あっ、これはちょっと危ないですね。」
少し水を出す。
「もう、これやるときじゃないですよね。」
「いります?でも、危ないですよね。」
「皆さんがちゃんとキャッチしてくれたら。」
「いいですか?投げて。」
「いります?じゃちょっと後ろの方に。」
「キャッチできますかね。」
「下からですよね。」
「危ないと思うんで。」
「ちょっと、大丈夫かな、本当に。」
「電気あった方がいいんじゃないですかね。」
「電気無いよね。」
「大丈夫ですか?」
「行きますよ!」
「けがしないように。」
「じゃ、いきます!」
「はい!」
水鉄砲を客席真ん中付近に投げ込んだ。

「オー、ナイスキャッチです。」
「はい、ありがとうございます。」
「さあ、プレゼントも終わったところで」
「エー、最後の曲になりました。」
「最後の曲はこの曲を聴いてほしいんです。」
「この曲も1年に1回この8月20日にしか歌わない曲です。」
「東京に上京してきたばかりの頃」
「目の前がものすごく真っ暗だったときに作りました。」
「人って言うのは誰もが」
「弱い心を持っています。」
「それはガラスのようにもろくて」
「壊れやすいものです。」
「でも、最近思うのが」
「その弱いガラスの心を持ちながら生きていくこと」
「それって人間らしいのかもしれません。」
「でも、そのままにしておくんじゃなくて」
「その心と戦いながら」
「強く探して行かないといけないんだと思います。」
「本当の強さというのは」
「私にはわかりません。」
「でも、前を見て生きていくこと」
「そこから始まると思います。」
「これからの決意を込めて」
「最後に歌います。」
「ガラスの中の私。」
拍手。

【ガラスの中の私】
伴奏はKOUHEIさんのキーボードのみ。
ほかのバンドメンバーはすべて下がっている。
この曲を聴くと一昨年の渋谷公会堂を思い出す。
あのときのオープニングナンバー。
この曲がなかったら川嶋あいファンじゃなかったかもしれない。

「今日はー、どうもありがとうございました。」
一礼して手を振りながら下がっていった。
アンコールのコール。
しばらくしてスタッフがキーボードをステージ上に運び込んだ。
ローランドのJUNO−D。
弾き語りだな。

あい様、ステージに現れた。
「・・・ありがとう...」のPVの衣装。
足下はサンダル。
キーボードに座った。
キーボードの調子を確かめた。
前奏が始まるや、この曲はあの曲。
拍手がわき起こる。

【旅立ちの日に・・・】
この曲も8月20日しか聴けない。
本当にこの曲がなかったら私は今、この場所にいない。
歌い終わり、マイクをスタンドからはずして立ち上がった。

「アンコールありがとうございます。」
「サー、それでは東京湾の夜景もきれいになってきて」
「ちょっとね、この後の準備もありますので」
「皆さん、後ろを向いてもらっていいでしょうか。」
「一緒に夜景を見てましょう。」
「すっごい、きれいですね。」
「いやー。」
「後ろですよ、後ろ。」
「エーと、あの、なんですかね、真正面に見えるのが東京タワーでございます。」
「エー、最長333メートルですね。」
「皆さんねー、この東京タワーを光らせるのに何個電球がいると思います?」
「何個だと思います?」
観客「1万個。」
「1万個。」
「他にありますか?」
観客「333個。」
「333個。」
観客「525個。」
「525個。」
「いろいろとありますね。」
「12個。」という声は無視された。
「答えは、私も知りません。」
こけた。
「すいません。」
「そして、まあ東京湾、海がざーっと広がってますけども」
「エーと、なんでしたっけ」
「この海は、聞くところによると」
「ハゼでしたっけ、ハゼがよく捕れると聞きますね。」
「そのハゼがまたおいしいんですよ。」
「私は食べたこと無いんですけどね。」
「ま、いいですかねそんな感じで。」
「セッティングは終了。」
「じゃ、もういいですかね。」
「向き直ってください。」
キーボードが片づけられてます。
「イヤー、もうすっかり夜になりましたけども」
「それでは、本当に今日最後の曲になりました。」
「エー、もう皆さんも知ってるとは思うんですけど」
「いろんな雑誌とか報道で発表しました。」
「でも、皆さんの前で直接この話をするのは初めてですよね。」
「よろしければ、聞いてください。」
「8月20日、この日は私の母の命日です。」
「もう3年になります。」
「母は女手一つで私を育ててくれました。」
「貧しい、本当に貧しい中、私の歌手になる夢のためにすべてを注いでくれました。」
「私は15歳の時、東京に一人で上京しました。」
「東京に来ればすべてが変わる、そう思っていました」
「でも、それは違いました。」
「東京での日々はむなしく絶望に到達するまでにそんなに時間はかかりませんでした。」
「路上ライブはそんな中で見つけた唯一の希望でした。」
「ここにも、路上時代から支えてくださってる方がいらっしゃています。」
「すごくうれしいです。」
「私はずっと思ってました。」
「私は悲劇の女の子だって」
「不幸な子だって」
「ずっとずっと思い苦しんでいました。」
「ついこないだのことです。」
「私は自分が育った施設でライブをしました。」
「親のいない子たちが私の周りに集まって」
「みんな、歌手になりたいと口々に言ってました。」
「そのとき思ったんです。」
「すべて話そうって。」
「見渡せば私の周りには暖かいスタッフがいました。」
「世界一暖かいファンの皆さんもいました。」
「私は決して不幸なんかじゃないって。」
「皆さんにとって大切な人はいますか。」
「今、思います。」
「私は母との夢だった私が歌手になる姿を」
「見せてあげることができなかった。」
「悔やんでも悔やみきれません。」
「母が亡くなって約2ヶ月。」
「あいのりの主題歌として明日への扉が流れました。」
「1位もとることができました。」
「うれしい気持ちを超えた悲しみは今も体を支配しています。」
「一生、この悲しみを背負って」
「一生、生きていくと思います。」
「もう一つ、悔やんでも悔やみきれないことがあります。」
「それは母にちゃんとありがとうって言えなかったこと。」
「いっぱい、苦労させたのに」
「いっぱい、私を愛してくれたのに」
「世界一、大切な曲を歌います。」
「ありがとう」
ううっ、きついMCだ。
これは涙なしでは聞けない。
「今日はどうもありがとうございました。」

【・・・ありがとう...】
KOUHEIさんのキーボード伴奏。
残念だ、音響が悪い。

「今日は、本当に本当にどうもありがとうございました。」
上手で一礼。
下手で一礼。
そして中央で
マイク無しで「どうもありがとうございました。」
深々と一礼した。
そしてステージを降りていった。

東京湾の夜景がきれい。
今年も終わった。
去りがたく、みんな会場から去らない。
最終的には追い出されたけど。
今年は「川嶋夏祭り」というタイトルだったので
どんなのか心配したけど終わってみたらいいライブだった。
やっぱり8月20日だ。
すいません、大一番なのにこの程度しか書けませんでした。
このくらいでご容赦ください。
(2005.08.23掲載)