2005年4月25日 concert tour 2005 「12個の歌」
@松山サロンキティ

・演奏曲目

絶望と希望
Just after the rain !
エンジェル
天使降臨
525ページ
手のひらを太陽に
eighteen's days
福岡〜 The Rock'n Roll 〜
空、風、波、夢
10 Never stop singing !
11 南十字星
12 「さよなら」「ありがとう」〜たった一つの場所〜
13 雪に咲く花
14 翼の折れたエンジェル(カバー)
15 この道ふらふら
16 12個の季節〜4度目の春〜
17 天使たちのメロディー(1stMaxiバージョン)

・レポート(のっちさん)

「JR駅前にバッティングセンターがある街」
それが私の松山に対するイメージであった。
しかし,それは,松山の複雑な?都市展開によるものであった。

サロンキティの公式HPからプリントアウトした地図,
行き先案内を見ながら,目的地を目指した。
路面電車を乗り換え,私鉄へ。
そこで降りた駅の周りには・・・。
川と民家と普通の道路があるだけであった。
うそやろ〜。こんなところにライブハウスあるんかいな?
そう思いながら歩いていくと,たて小屋のような小ビルと,
歩行者専用道路に半分乗り上げたツアーバスが。
そここそ,私が目指すサロンキティだった。

松山市民の名誉のために言おう。
伊予鉄松山市駅前は発展している。
商店街も,活気があった。
しかし,なぜここにライブハウスが(上階にはミニシアターも)あるんかい?
そう突っ込みたくなるような,さらに突っ込めば,
真夏だったら蚊やぶんぶん虫 (ごめんなさい,方言で)が飛んできそうで,
秋には赤トンボで一杯になりそうな所へ,ライブハウスはあった。

松山は,他の地方のあいちゃんライブとは違う特色があった。
というのは・・・
(ファンクラブを除いて)一般客は並んだ順!!
しかも,私はまさか平日に休みが取れるとは思わないで,
急遽参加した一般客枠!!

開場2〜3時間は待ちましたよ。
見知らぬ高校生も早くから待ってしたよ。
この日だけは本を持っていってて正解でした。
でも,後に公となる「最後の言葉(仮)」を含むあいちゃんのビデオを
店外の待ち客用に何十回も流すくらい,
親切で観客思いの素晴らしいライブハウス・スタッフでした。
それと,ぺたぺた張り付けられたシールを見ると,
これから竜のごとく上っていこう(大げさか)という志を持つアーティストは,
松山ではみんなここでライブをやったみたいでした。

待つこと数時間,ライブハウスにはいると・・・狭い!!
それまでに参加したのが,大阪・京都と,
元映画館の徳島だったので,特に狭く感じられた。
クイーンの曲を聴きながら,知り合いと雑談する私。
でも,この日は期待感に満ちあふれていた。なぜなら・・・
前の日にSUPER AIとあいちゃんのダブルアンコールがあって,
しかも待った甲斐があって最前列だったから。

ライブが始まる。私は感動を覚えた。
大阪・京都は前にたくさんのお客さんがいてあいちゃんがよく見えなかった。
徳島も,後ろの方だった。
でも,今日はあいちゃんが目の前で歌っている。
そして,変身の過程が(あいちゃんの演技が)手に取るように見られる!!
最前列は初めてだったので,あいちゃんの演技が,このライブにかける想いが,
それまで以上にストレートに伝わってきた。

ライブから3ヶ月たち,ファイナルも見たから言えることかもしれないが,
このころのあいちゃんの変身には,言葉で言い表せない
(照れをギャグでごまかせないくらいの)気合いを感じた。

そして,変身最後のはずの,空,風・・・が終わった後,
前日の徳島公演を見ていた私は,あいちゃんの
「『SUPER AI』は疲れたから帰るぞ」とのMCに,
「え〜〜〜〜〜〜〜」と突っ込んでいた。
この時,
その後のライブで自分がヤジ将軍になるとは予想だにしていなかったが,
自然に言葉が出た
「SUPER AI」の連続コール。
ありがたいことに,はっしーやほかのメンバーも,
あいちゃんもうまくあわせてくれた。
徳島と同じように,Neverの歌が流れたとき,
でっかい私が弾けるくらい,ジャンプしていた。

そして,最後の最後,「12個・・・」が終わった後,
私は,あいちゃんには非常に申し訳ないが,
前の日と同じようにセカンドアンコール,
しかも「天メロ」を期待していた。
それは,実現した。

DVDを観てしまった今,あいちゃんがここで,
どんな気持ちで「天メロ」を歌ったのかはわからない。
しかし,今となっては,
「自分が生で聴く最後の天メロだったかもしれない・・・」,
と思うと,言葉では言い尽くせないものがある。
それは,東京での路上ライブ活動を知らない地方在住の私に,
「川嶋あい」の存在,素晴らしさを教えてくれた曲だったからなのか,
あいちゃんのこの曲に対する思いを今では100万分の1でも
考えられるようになったからなのか,今でも何なのかわからない。

松山の街,この会を通じての友達とともに,商店街を歩いた。
もう,すごく昔の話のように思える。
でも,松山での「天メロ」は,今も私の心の中で,
静かに何かを語りかけている。
(2005.07.21掲載)