2005年3月10日 路上ライブ
@神戸南京町(兵庫)

・演奏曲目

天使たちのメロディー(1stMaxiバージョン)
12個の季節〜4度目の春〜

・レポートその4(たよさん)

路上1000回を前にとうとう路上を見れないまま終わってしまうのか
と最近すっかり諦めていた。
所が3月9日何気なく公式ページLIVE欄を見て我が目を疑った。
3月10日路上ライブ神戸南京街の文字。
信じられない思いがした。
路上が見れる上に地元開催とは。
あいにく当日は仕事が入っていたが夕方からなので13時開始なので問題は無かった。
早速別の仲間に連絡し当日向かう事にした。
もちろん前日は緊張のあまり眠れ無かったのは言うまでも無い。
そして当日を迎えた。

朝9時に目が覚め同11時頃三宮駅へ、他の仲間と合流し早速南京街へ向かう。
事前告知では南京街以外の詳しい事は記載されていなかったため。
とりあえずここだろうとメインストリートの中央広場でスタンバイすることにした、
そうすると12時半ごろ発電機を持った男性が表れた。
もしやと思った次の瞬間【川嶋あい】のチラシを持った男性の姿が現れ
我々はここでライブが開催される事を確信した。
その後キーボードスタンドが運ばれてきたのでそこに我々は陣取った。
今回採用されたキーボードは【ローランドX6FUNTOM】だった。

そして13時00分いよいよ川嶋さん本人登場。
今日の服装は赤のダッフルコート 黒ズボン黒靴カーキ色の靴下。
あいちゃんは本当に顔が小さく小柄な方だなと思いました。
入念にリハを行うあいちゃん、所がなかなか始まらない。
暫くしてあいちゃんが何処かに消えた、するとスタッフから機戒トラブルとの説明。
どうやらキーボードに異常があったようで
【ヤマハS80方に機種変更】されて30分遅れであいちゃん再登場でいよいよ開始。

開始前のMCで神戸での初路上であることや
1000回までの残りが10回であることなどが説明され
いよいよ天使たちのメロデイーからスタート。
2曲めは卒業の時期ということもありこの曲を選びましたと
12個の季節4度の目の春を歌いました、ここでライブは終了しました。

おそらく機戒トラブルと雨の影響でスケージュールが押してしまい
本来よりも曲数等が縮小された間は否めないが
すぐそばでキーボードの生弾き語りを見れただけでも大満足ではあった
【新潟路上がipodであったことを考えると】。
私にとって人生最大の幸せな日になったことと
決して忘れない日になったことは間違えなかった。
最後に最前列で必死にメモ書きしていた私たちを
川嶋さんが怪しい人だと思って居ないことを願ってこの辺りで失礼します。
長々と書いてしまいましたが最後まで見 てくださってありがとうございました。
(2005.03.12掲載)

・レポートその3(良樹さん)

3月9日夕方頃に知りました、
翌日の13時に神戸南京町で路上ライブが行われる…
ヤッター!路上ライブが見られる、夢にしていた路上ライブが…
僕が路上ライブを見られるチャンスは実は2回ほどありました。

1回は2004年11月7日。
その日は大阪大学で学園祭ライブがありましたが、
その前に千里中央で路上ライブをやっていました。
僕も千里中央経由で大阪大学に向かっていたら、見ることができました…
しかし運悪く、別ルートで行ってしまったために、見ることができませんでした。

もう1回はちょうど1週間後の11月14日。
この日は神奈川工科大学の学園祭ライブの日であり、
あいちゃんが路上ライブを始めて、1000日の記念日でもありました。
その時は神奈川工科大学へ向かう途中にJR山手線で渋谷を経由しました。
関東へ遠征する機会は多くないので、
渋谷で下車してあいちゃんゆかりの地を巡ろう…か迷っていましたが、
結局しませんでした。
もし、渋谷で下車していれば、
もしくは「1000日記念だから路上ライブをやるだろう。」と気付いていれば、
渋谷で下車して(勿論、時間帯にもよりますが)
GIGOであいちゃんの路上ライブを見ることができたのに…

初めてあいちゃんの路上ライブを見ることができたのは、
沖縄ツアー2日目の夕方に行われた、残波岬ビーチで行われた路上ライブでした。
陽が沈んだ後のライブでしたが、
浜辺で行われた路上ライブはとても素敵でしたし、
何より初めて僕はあいちゃんの路上ライブを見ることができた、
夢が叶ったことに感動しました。
そして『「さよなら」「ありがとう」〜たった一つの場所〜』
『天使たちのメロディー』『12個の季節〜4度目の春〜』を堪能しました。

もっとも、この残波岬ビーチの路上ライブは
沖縄ツアーの日程表を貰った時点でわかっていましたし、
現地に着いた時にはすでにキーボードなどがセットされていましたし、
純粋な路上ライブ…と言うよりはむしろFCイベントライブの感が強かったです。

そして月日は流れ、3月10日に路上ライブが行われる、
しかもいくぶん近場の神戸に
(僕は大阪に住んでいますが、ライブ遠征をよくしますので、神戸は充分に近場です)!
しかも、3月10日13:00〜と言う日時にも非常に助かりました。
前日でしたら昼は就職活動絡みがありましたので、行けませんでした。
そして、今日でも15:00以降〜だったら、
バイト(さすがに前日では休みを取ることができない)のため、
また涙を呑むしかなかったです。
しかし、3月10日13:00〜なら、昼はスケジュールは無いし、
ライブ後のバイトにも充分に間に合う…本当に運が良かったです♪

ともあれ、念願の路上ライブが見られる…となると有頂天どころか、
方針状態にまでなりかけて、正直まだまだ実感が湧かないままの中、
3月10日、10:00前に起床。
10:30過ぎに家を出て、約1時間後の11:30過ぎに神戸三ノ宮に到着。
一緒に参加される方々と合流して、12:00頃に南京町に着きました。

問題はどこで路上ライブをやるか…でした。
公式HPなどでは南京町としか書かれて無くて、詳しい場所は分からない。
南京町のHPにも一切書かれていない。
おそらく、路上ライブなので、人が集まり過ぎないようにするためであろう。
そして南京町に到着しましたが、商店街ほど広くない…と言っても、結構広い。
と言って、路上ライブがある…と言う宣伝の看板などもない。
すると、中央に比較的大きな広場がありました。
ここで路上をやるのだろうか?しかし、ここではあまりにも分かり易すぎる…
でも、他には路上をやれそうなところは無い…

そう考えていると、発電機やテレビカメラらしきもの、何よりも確信持ったのは
「川嶋あい路上ライブ」のパンフレットを持ったスタッフさんを見て、
やはりここでやるんだ!
さらに、キーボードもセットされ、まさしく「これが、路上ライブだよ!」。
しかも、弾き語りで聴けるなんて!そう思っていると、
僕の知り合い達はかなり来ている、平日の昼なのに(僕もですが)みんな来てるんだ。
それ以外のお客さんもかなりの数でした。
そして、制服姿の中高生も多くみかけます、みんな学校はどうしたの(爆)?
それにしても、平日の昼間にもかかわらず、
こんなに沢山のお客さんが来ているとは思いもしませんでした。
そして、ファンとして非常に嬉しかったです。

しかも、僕達は最前列!念願の路上ライブが見られるだけでも、
夢なのに最前列で見られるなんてもう最高です♪
ただ、メモをとるためにメモ帳を出していたため、
近くのお兄さんに奇異な目で見られて
「あなたは記者ですか?」と突っ込まれる始末でしたが(笑)。
もっとも、僕達4人も(僕、ジラルデリさん、かまやんさん、たよさん)
しかも最前列に並んで、メモ帳を出していたのだから、絡まれるのも無理はないか(爆)。

そして13:00頃、いよいよあいちゃんが登場しました。
服装は上は赤で、下は黒のズボンでした。
さぁ、いよいよ始まる…と思いきや、キーボードにトラブルがあった模様。
そして、しばらく中断
(おまけに、この最中に雨も少し降り出す始末。
 あいちゃん、お願いだから、雨だけは降らさないで! 爆)すること30分。
キーボード故障のため、故障したキーボードは撤去され、
別のキーボード(さっきより大きい)と交換されました。
そして、調節などを行って、とうとう…
13:40分、路上ライブが始まりました。

「こんにちは、川嶋あいです。」
「神戸では初の路上ライブです。そして中華街で歌うのは初めてです。」
「それでは5年間かけて作った、私の一番大切な曲です。」

弾き語りで『天使たちのメロディー』を歌いました。
ついに夢に見ていた路上ライブが始まりました。
弾き語りの『天使たちのメロディー』はとても似合っていて素敵で、
何度も聴いてきましたが、
路上ライブの『天使たちのメロディー』はもう素敵なんてもんじゃない、
完全に別格でした!僕は興奮しすぎて、胸が熱くなりすぎて、完全に頭が変でした(爆)。

「神戸に来るのは今回で5,6回目になります。」
「初めて私、川嶋あいを見るのはどのくらいいますか〜?」(結構、いました)
「何でここに来たのかと言いますと、私は路上ライブ1000回を目指していまして…」
「これで、残り10回になります。」
「今月中に達成できればなぁ…と思っています。」
残りあと10回になったんだ…本当にあいちゃんはすごいと改めて感じました。
そして…
「次が最後の曲になりました。
 私は去年の春に高校を卒業しましたが、卒業をテーマにした歌があります。」

『12個の季節〜4度目の春〜』を歌いました。
勿論、この曲も今まで聴いた中でも別格でした!
やはり有頂天で放心状態になっていました。

「今日は立ち止まってくださって、本当にありがとうございました。」
路上ライブの時には、最後にこれを言うのですよね。
(これが路上ライブだ!)と思いました。
そして、路上ライブは終わりました。

路上ライブを聴く…僕の念願が叶いました。
それも弾き語りで聴くことができ、おまけに最前列で!
まるで夢のようで、今でも余韻がハッキリと残っています♪本当に素敵でした。
川嶋あいファンで良かったです。
これからも、ずっとあいちゃんを応援していきたいです!
3月10日は僕の記念日の一つになりました…
(2005.03.12掲載)

・レポートその2(かまやんさん)

神戸で路上がある!
前日、仕事でトラックを運転中にたよさんと良樹さんからメールが来た。
公式のライブインフォメーションで神戸の南京町で路上ライブをやると告知していた。
二人はすぐに僕に教えてくれたのだ。
「3月10日13時神戸南京町で路上ライブやります」との内容だった。
僕はこの日は17時出勤で兵庫〜岡山〜京都〜兵庫の配送ルートの仕事をしていた。
家に帰るのはこのコースの場合、翌朝5時ぐらいになる…
いつもだったら朝6時ぐらいに寝て起きるのは12時ぐらい…
「平日だし無理だなぁ〜」と思っていたが、
出勤時、何気なしに翌日の配車表を見て明日は休みだったことを思い出した。
行けるかもしれない!
これを逃したらもう二度と路上ライブ見れないかもしれない…。
あいちゃんの路上1000回ももう目前なのだ。
南京町だったら、自宅から40分ほどで行けるし、
電車で行くから多少の寝不足でも大丈夫だと一瞬考えた。
仕事も休憩返上で積み込みも製造、ピッキング待ちがなく
スムーズに行けば定刻よりも1時間半早く帰れる。
そう思い、行くことに決めた。

岡山県倉敷市の納品先である牛乳工場に到着して、
先にトラックが1台冷蔵庫のバースに着けていて荷物の降ろし待ちの間に
たよさん、良樹さんにメールで行くことを告げる返事をし、
当日は待ち合わせして行くことにした。
荷物も製造待ちなくすぐに積めて、道路も渋滞なく、
定刻よりも1時間15分ほど早く営業所に帰着。
トラックを車庫に入れて、事務所に運転日報を提出し、キーを戻して退社。
自宅に戻ったのは当日朝4時過ぎだ。
すぐに入浴して5時過ぎに寝床に着く。

当日は9時に起床して朝食を済ませ、準備をして10時過ぎに自宅を出る。
3月上旬にしては暖かく、天気も現時点では晴れている。
10時50分過ぎの電車に乗って11時25分に三ノ宮駅に到着。
待ち合わせ場所のJR三ノ宮駅西口改札で待つ。
そしてすぐに良樹さん、たよさんが到着。
二人の話によるとジラルデリさんも来るようだ。
そして、ジラルデリさんと合流し、4人で会場である南京町へ向かう。
ただ、公式HPでは場所が「神戸南京町」しか書いておらず、
詳しいことが書いてなかったので我々で探索する必要がある。
三宮の「センタープラザ」のアーケード街を元町方面に歩いて、
会場であろう南京町に到着。

南京町はJR・阪神元町駅の南側に位置する中華街だ。
中華料理の店が多く、おいしそうなにおいが漂っている。
路上ライブはいったい何処でやるのだろうか?
4人でそんな話をしながら周囲を見渡していた。
南京町の中央に広場があって、僕は恐らくここでやるのでは??と、思った。
前日、会社でドライバー仲間と話をしているときに、その人が、
「南京町やったら真ん中に広場があるからそこでやるんちゃう?」
と言っていたのを思い出した。
他に路上できそうなところはない…

平日にも関わらず南京町は人で賑わっていた。
しばらくすると、大きなビデオカメラを持った人や、
発電機を台車で押してきて広場中央に置いてきた。
その人たちの会話が少し聞こえて、
「13時からここで…」
という会話が聞こえた。
もう間違いない。あいちゃんはここで路上ライブをするのだと…。
そして、キーボードのスタンド、マイクのスタンド、アンプなどのセッティングを始めた。
そして、キーボード、マイクが置かれ、スタッフの人がマイクのテストをする。
そして…
「マイクテスト マイクテスト これより13時から川嶋あい路上ライブを行います」
もうここでやるのは間違いない。思ったとおりだ。

僕たち4人は少し右寄りの前のほうに陣取ることにした。
僕の左に良樹さん、あきさん、深雪さん。右がたよさん、ジラルデリさん。
少し遅れてkusuさんも到着。あいちゃんの登場を待つ。

13時、いよいよあいちゃん登場。
キーボードに座りそれぞれの音色を確かめる。
キーボードはローランドの]6ファントムという機種だ。
あいちゃんは赤のコートに黒のズボンで右手に指輪をしている。
落ち着いた雰囲気の服装だ。

13時10分、雨が降り出した。
さっきまで晴れていたのに…
去年参加した三重の亀山ライブの記憶が蘇る…。
やっぱり彼女は雨女なのか…。
いや、あいちゃんは雨女なんかじゃない!
そして、何と機材のトラブルがあったらしく待って欲しいとの事である。
30分で上げるという話だ。
あいちゃん一度立ち去る。

13時30分、キーボードをチェンジする。
ヤマハのS−80という機種だ。
先程までのローランドより一回り大きい。
ふと周囲を見渡すと、かなりの人がいた。
平日にもかかわらずよくこんなにも集まったのには正直驚いた。

13時40分、再びあいちゃん登場。
会場は大きな拍手であいちゃんを迎える。
(MCのところは曖昧な部分があると思いますが、
 ひとつの参考として読んで頂けたらと、思います)

「今日は神戸の路上ライブということで中華街は初めてなんです」
「是非最後まで聴いてくださいね」

【天使たちのメロディー】

また雨が降り出した。
午前中は晴天で暖かかったのに正午になってから曇りだしていた。
あいちゃんはこの度神戸に来るのは5〜6回目だという。

「初めての人はどのぐらいですか〜?」
「雨が降って来ましたね…」
「路上1000回に向けてやっています」
「1000回の目標まであと10回です」
あいちゃんは全国各地を回ってて3年越しの目標で、
今月中に達成できればいいなと思ってるということを話してくれた。

「去年の3月に高校を卒業しました」
「次の曲は3年間をテーマとした曲です」
「今年卒業していく人たちに是非聴いてもらいたいと思います」

【12個の季節〜4度目の春〜】

「今日は寒い中ありがとうございました!」
「これからもよろしくおねがいします」

14時過ぎにライブは無事終了。
ライブ中に雨が降ったりやんだりしたが、
1月の神戸長田に続いてまたも神戸で路上が見れたことを誇りに思う。
何度も言うが、僕はあいちゃんは雨女などと思っていない!!
たまたま雨が降っただけだ!
しかも今は季節の変わり目だし。

ライブ終了後は数人の方々で近くのファーストフード店で、
食事をしてトークしたりと楽しい時間を過ごした。
これからもいつまでもあいちゃんを応援したい。
本当にあいちゃんには感謝の気持ちでいっぱいだ!
(2005.03.12掲載)

・レポートその1(ジラルデリさん)

その知らせは突然入った。
前日の3月9日、
名古屋のLACHIKのZIP−FMサテライトスタジオの前にいた。
路上があるかと思って張っていてすかされたので、
ちょっとがっかりしながらあい様の番組登場を待っていた。
良樹さんとメールをやりとりしていると、
なんと翌日の10日に神戸での路上ライブという知らせ。
ソースは公式サイト。
びっくりした。
そんなのありか。
行きたい。
しかし、翌日10日は仕事が忙しい。
番組の中でも、「明日路上ライブ行く人」の声に手を挙げなかった。
でも、家へ帰って考えた。
このチャンスを逃すと、この次見ることができる保証はない。
1000回ライブも必ず立ち会えるという保証はないし。
残り11回の中、少しでも見ておきたい。
迷った末、行くことにした。

当日10日、いつもより早く勤め先に行き、
今日どうしてもやらなければならない仕事を片づけた。
そしてすぐに名古屋駅に。
新幹線のぞみの中は平日なのでスーツ姿のビジネスマンばかり。
私もスーツ姿で、でかい鞄持っているので、誰が見ても出張のビジネスマンだ。
まさか、歌手の追っかけだとは誰も思わないだろう。

のぞみから新神戸で地下鉄に乗り継ぎ11時40分くらいにJR三宮駅に着いた。
西口に行く。
良樹さん、かまやんさん、たよさんがいた。
3人とも私の顔見てあきれかえっている。

早速、南京町へ向かった。
徒歩で10分くらい。
南京町へはいると平日だというのにかなりの人出。
中央の広場で待つ。
ここでいいんだろうか。
かまやんさんによるとここくらいしか場所はないという話。
人出が多くて見通し聞かないし、他でやられたらわかりようがない。

2004年ゴールデンウィークの美濃町家を思い出す。
あのときは手分けして探した。
「あいちゃんを捜せ」状態だった。
にしさん、ありさん、てつじさんたちも見えた。
結局、この辺から動かない。
あきさん、みゆきさんという女の子が私たちに加わった。
さらにkusuさんからメール。
おっ、kusuさん来るぞ。
岡山からすごい。
私も人のことはいえぬが。

不安げに待っていると、来た。
発電機が。
さらに川嶋あいと書いた書類を持ったスーツ姿の人が。
やっぱり、ここだ。
キーボードのスタンドも来た。
完全にここだ。
みんなそれなのに遠巻きにして近づかない。
私は接近して、ここが一番前であろうという場所に移動した。
それにつられてみんなも来た。
キーボードが来た。
ローランドのX6Fantomという白い今までに見たことのないモデル。
マイクも椅子も。
スピーカーはローランドの小さい黒いやつ。
前にはかなりの人の壁ができた。

私はポジション先取りの成果があって最前列中央、目の前。
その隣のかまやんさん、良樹さん、あきさん、後ろにたよさん。
前の人座ってくれと言うことで座った。
4人がメモを出した。
異様だ。
最前列の4人がメモを取るなんて。
でも、これ私の習性なのでどうしようもない。
定刻に始めるというスタッフのアナウンス。

13時、あい様現れた。
赤いダッフルコート。
下に赤いセーター。
黒いズボン。
黒いプレーントゥ。
カーキのソックス。
近くなので靴下までわかってしまう。
右中指にパールが3個ほどついた指輪。

あい様、キーボードを試す。
なんか調子悪いらしい。
ちっとも終わらない。
どんどん、時間がたつ。
すると、自分の頭にひとしずく。
雨だ。
予報では雨なんだ。
それで、傘持ってきて新幹線の中にしっかり忘れた。
頼む早く始めて。
機材のトラブルとのアナウンス、ちょっと待って。

30分経過。
あい様一旦下がった。
新しいキーボードを持ってきた。
こんどはYAMAHAのS80という黒い一回り以上大きいモデル。
こんどはいいようだ。

あい様再び現れた。
13時35分頃、ついに開始。
拍手。

「すいません、おまたせしました。」
「川嶋あいです。」
「神戸では初めての路上ライブです。」
「こんな中華街で歌うのは初めてなので。」
「しかも、こんなにたくさんの人に集まってもらえて、
 最後まで聞いていただけたらうれしいです。」
「1曲目は5年間かけて作った私にとって大切な曲です。」
「天使たちのメロディー。」

【天使たちのメロディー】
弾き語りだ。
やはり、この歌はほとんどの場合歌われるな。
よほど、あい様この歌に思い入れがあるんだ。
歌い終わって、マイクの位置を直した。

「えーと、神戸に来るのは5,6回目です。」
「今日初めて川嶋あいを見るって人、この中にいますかね。」
結構、手が挙がった。
あい様、ちょっとがっかりした様子で。
「へー、結構たくさん。」
「みなさん、初めまして。」
思わず、自分72回目ですと言いそうになってしまった。
「今日は路上なんですけど。」
「何で来たかと言いますと。」
このとき雨がぽつぽつ来た。
「雨が降ってきましたね。」
「私、雨女なんですよ。」
拍手。
「土砂降りにはならないと思いますけど。」
観客から「気にするな。」
「はい、気にしません。」
「皆さん、知ってらっしゃる方もいると思いますけど。」
「路上ライブ、あと1000回まで今日のを入れてあと10回なんですよ。」
拍手。
「残り10回までのライブを全国いろんなところでやっていこうと思います。」
「思えば3年越しで。」
「今月中に達成できると思います。」
そうか、1000回ライブは今月中にあるということなのね。
3月末は自分にとって一番忙しい時期、果たしてそのときに立ち会えるのだろうか。
「路上でも、よく歌っていた歌を最後に歌いたいと思います。」
「私、去年3月に高校を卒業したんですけど。」
「その3年間をテーマにして作った曲です。」
「この中に今年卒業する人、
 卒業した人がいたら自分に引き写して聞いて欲しいと思います。」
「12個の季節〜4度目の春〜。」

【12個の季節〜4度目の春〜】
この曲っていつ聞いてもいいな。
しかし、私はここで不届きにも携帯で速報打っていた。

「ありがとうございました。」
ここで、あい様マイクスタンドからマイクをはずした。
雨が少し強くなった。
「エー、今日は寒い中、立ち止まって聞いてくださってありがとうございますした。」
全然寒くなくて、暑いくらいでしたけど。
私、ベスト脱いじゃったし。
「残りわずかの1000回ライブ、がんばりますので皆さん応援よろしくお願いします。」
「今年の4月6日にニューシングルがリリースされますのでよろしくお願いします。」
「今日は雨の中お待たせしてすいませんでした。」
「ありがとうございました。」

あい様退場。
すかさず立ち上がって追ったが、すぐ目の前の建物の階段に消えた。
終わった。

路上ライブ、自分的には2004年2月19日の
NHK前の路上ライブに比べるとかなり落ちるイメージ。
でも良樹さん、かまやんさん、たよさん、あきさんは喜んでいた。
結局、出待ちした。
一応、挨拶ができた。
かまやんさん、良樹さんは握手もできたようだ。
さらにそれに加えてあきさん、みゆきさんもサインを頼めたようだ。
しかし、そのサインをしたものを後で送るという話だが、
どうやって送ってくれるんだろう。

後、1000回までわずか。
いつ、どこで1000回は行われるんだろう。
そのときに立ち会えることを祈るばかりだ。
エー、中華料理は食べませんでした。
昼食を取ったのはファーストキッチンです(笑)。
(2005.03.12掲載)