2004年9月1日 アコースティクライブ〜はしらんか!〜
@宮崎市民文化ホール

・演奏曲目

天使たちのメロディー(1stMaxiバージョン)
マーメイド
525ページ
どんなときも
空色のアルバム
時雨
「さよなら」「ありがとう」〜たった一つの場所〜
海辺の手紙
12個の季節〜4度目の春〜
10 天使たちのメロディー(1stMaxiバージョン)

・レポート(ころりんさん)

宮崎市民イベントホールは
こぢんまりした、小さなホールです。
フラットなフローリングのフロアーに、きれいにイスを並べた会場。
イスは18×12列くらい。だいたい200席くらいでしょうか。
後ろのほうに ぽつぽつ空席はありますが、ほぼ満員です。
車イスの人も二人、最後列で川嶋の登場を待っています。

お客さんは、小中高生の2〜3人のグループか、父兄同伴、
あるいは大学生風のカップルが多いようです。
私の右前方に座っている、小〜中学生と思しき女の子3人組、
そのまん中のピンクと黒のストライプのTシャツの女の子、
会場で買ったばかりのファーストデートのCDを嬉しそうに開封して
隣の子となにやら話しています。
制服姿の高校生もいます。そういえば今日から新学期ですね。

今日 座ったのは後ろから2列目の中央ちょい左。
開場10分後にホールについたにしては、なかなか良い席に座れました。

会場のアナウンスは、いかにも素人っぽいです。(多分ハナちゃん)
そういえば、川嶋企画のステージは初めて来るかな。
オルゴールの「ガラスの中の私」が繰り返し流れているステージに
アナウンスの間にステージにうっすらとスモークがかかり、
ステージ上に4本並んだの白いスポットライトに映し出されて、
いよいよ始まりです。

会場の照明がおちて、ステージが青く照らされました。
今日のステージは、基本的に3段のバックライト、
それに左右からの照明と正面からのスポットライトです。
青い光をバックから受けて、女の子のシルエットが
ステージ中央にゆっくりと進んできます。

イントロが流れ、照明が中央をてらし、女の子が姿をあらわします。
?!?!?!?!?
私の右隣のお兄さん--「エエッ!?」
左側の女の子は、後ろを向いてキョロキョロ。
会場はあっちこっちでザワザワ。

そう、ステージ中央で歌いはじめたのはCHiYO。
オープニングアクトのことを知らなかった人がたくさんいたらしく、
CHiYOもなんの説明もなしにいきなり歌いはじめたから
会場軽いパニック状態です。
歌ってる途中もざわめきがおさまりません。

短く切った髪(肩にかかるくらい)を真中から分けたCHiYO、

1曲目はアリス道。

白いTシャツ、胸のところにキラキラの飾り。
その上から、ピンクと白と青(?)のチェックの半そでシャツをはおり
ジーンズ姿のCHiYO。元気でスポーティな印象です。
曲も半ばになると、会場のざわめきも収まり、
みんなCHiYOの歌を聴きはじめました。

会場をかわいく指差しながら歌うCHiYO。
それでもやっぱり緊張していたようで
目線が上を向いたり下を向いたり、右に行ったり左を見たり、
なかなか正面のお客さんの方を向いて歌えません。

MC
 宮崎のみんなにはじめましてのごあいさつ。
 福岡を中心に音楽活動を頑張ってること。
 宮崎はおばあちゃんちがあるので、プライベートで年に2〜3回きていること
 など、語尾をしっかり、元気いっぱいなMC。
 ファーストデートのストーリーを簡単に紹介したあと、
 ファーストデート、パズルを続けて歌います。

ファーストデートでは会場から穏やかな手拍子おこります。
宮崎だからか、ノリの良い曲だからでしょうか?
左手をおなかにあてたいつものスタイルで、
CHiYOも笑顔でステージ上で手拍子、
さっきCDあけてた子も、顔の前で手拍子です。
♪ホントの自分じゃあ〜
上段青 中段オレンジ 下段赤の3段スポットを後ろからから受けて
ファーストデートを歌い終わり、
深くおじぎをするCHiYO、会場大きな拍手です。

一転パズルでは、伏目がちにスローに歌い上げるCHiYO。
♪夢の〜 からの声量は、もう川嶋を上回っています。
♪二人の〜 では指を2本でピースの可愛い振り付け。
終奏は後方下から淡黄色いライトをうけて、シルエット姿でたたずんでいました。

MC
 2曲の感想をたずねるCHiYO。会場ざわめきで応えます。
 CD販売の告知につづいて、
 「オリコン44位、インディーズ3位となった 大切な曲です、卒業〜坂道〜」

CHiYOを左右から照らすスポットライトが、
ステージ左右脇の斜めになった壁にちょっと大きめにうつった
CHiYOの影を映し出します。
ステージ左には、左を向いた影絵のようなCHiYOの横顔、
ステージ右には、右を向いた影絵のようなCHiYOの横顔、
横顔の影を見ると、うたっているCHiYOの唇の動きが良く分かります。
そして、中央には、正面からのスポットをうけ、
シャツの飾りがキラキラ光る笑顔のCHiYO。
なんて幸運なライブなんでしょう。
左を向いた横顔のCHiYO、右を向いた横顔のCHiYO、
そして真中の、笑顔のCHiYO、
目の前にいる3人のCHiYOのどれもが 
まぎれもなく今、今そこにいるCHiYOなのです。

卒業〜坂道〜を歌い終わり、再び深々と頭を下げます。

MC
 宮崎のみなさんに今日のお礼
 これからも九州を中心として活動していくのでよろしくお願いします。
 最後にホームページの紹介。

緊張のためか、話し終わった後に、
「それではここで・・・」と話をつなげようとしてしまって、
話すことが無くってちょっと困った様子。
でも、うまくつないで、元気に会場に挨拶。
ちょっと口をあけて、やっちゃったって感じで笑いながら
ステージ左奥に引き上げていくCHiYOでした。

--------------------------------------------------

再び暗くなった会場にオルゴールの音色が流れ、
キーボード、ギター、コーラスがステージ上に。

少し間をおいて、上下黒のシックな服装に、キラキラ輝くストール姿の川嶋が
ステージ中央のイスにそっと座ると、キーボードが天使の序奏を奏でます。

1曲目 天使たちのメロディー

ブラウンのロングヘアーに、すこし白いメイクの川嶋。
まるで人形のようです。
緊張しているのか、表情がまったくないので、よけいそう見えるのかも。
ストールなのか、ドレスの飾りなのか、肩から腕のところにはキラキラ輝くレース。
後方から深く青い光につつまれながら、水にぬれた鱗のように
レースがキラキラ輝いて、まるで海辺で唄うマーメイドのようです。
席の位置関係で下半身が見えないので、
本当に、夜の海辺のマーメイドのように見えました。

MC
 「みなさんこんばんはーかわしまあいです」
 いつもの調子で挨拶です。
 (おっ! 川嶋 表情が戻りました)
 九州ツアーの説明(宮崎〜鹿児島〜長崎とまわること)
 宮崎は前回の島の中学校に続いて2回目であること。
 みなさんと一体になれるようにがんばるので、
 私の伝えたいメッセージを心でうけとってください

マーメイドの伝説のストーリーをちょっと紹介したあと、

2曲目 マーメイド

少しブローがかかった栗色の長い髪の先端が、
ちょうど胸元のペンダントに重なるように触れてキレイです。

そのままつづけて、3曲目 525ページ

ステージの川嶋、身振りで手拍子を要求。会場もすぐに応えて手拍子。
今日のライブはスピーカーの音量をすこし絞っているようで、とても聴きやすい。
川嶋の胸のペンダント、
ステージの色にあわせて、黄色〜青〜赤に彩りを変えます。

MC
 宮崎の名物を尋ねる川嶋
 会場からは「ピーマン」との声がかかります。
 「ホントですか」とうたがってる川嶋に、コウヘイさんがフォロー
 ホントにピーマンが名物だと知って、川嶋ビックリです。
 ほかに会場からでたのは、「チキン南蛮」と「マンゴー」
 つづけて川嶋、巨人の宮崎キャンプの話から、ホークスの話につなげます。
 会場で巨人ファンとホークスファンにそれぞれ手をあげてもらうと、
 ホークスファンの方が多かったですよ。
 巨人ファンで手をあげた人、川嶋から「ダメですよ」って注意されてました。

続いて路上時代の曲を3曲
 どんなときも
 空色のアルバム
 時雨

空色〜時雨はアコースティックの見せ場です。
哭きのギターが一瞬会場をくぎづけにします。

MC
 『スペシャルプレゼント』として、11月予定の新曲をうたいます。
 九州では宮崎が1番です!(会場 大拍手!)

曲の内容を紹介したあと、「たった一つの場所」。

今度の新曲は切ない失恋のスローバラードです。
♪大空に〜 では濃い青の光がステージをみたし、大空を表現します。

つづけて、コーラスが奏でる小さなマラカスの音が、波の音?砂の音?
ステージと会場を海辺へと誘います。

8曲目 海辺の手紙

(終わるとシュッとノドスプレー 今回スプレー多用してます)

MCで宮崎のみんな(特に学生さん)にあいちゃんのメッセージを伝えます。
 路上をはじめたときの話。
 踏み出したから今ここにいること。
 本当の勇気とは あきらめないこと。
 たどりつくのに時間はかかるかもしれないけど
 世の中に無駄なことは1つもないから
 私もずっと1歩1歩進んでいきたいです。

川嶋がずっと伝え続けているメッセージ 宮崎のみんなにもきっと届いたでしょう。

最後の曲は 12個の季節〜4度目の春

ステージの川嶋が少し立ち位置をかえたため、
CHiYOの時と同じように、ステージの左右に少し大きく映る
川嶋のシルエットが浮かびあがります。
影絵になった横顔が、中央の強い緑のライトにかき消され、
映っては消え、消えては浮かぶ。
そして再び影が強い光にかき消されたとき、
ステージには強い光を後ろから受けて、真っ黒なシルエットになった
川嶋あいが立っていました。

会場あたたかい拍手です。ライブをたたえる拍手がしばらく続いたあと、
穏やかな、でも会場が一体となったアンコールの拍手へとつながりました。

アンコール 原点のスタイル・弾き語りで 天使たちのメロディーです。
あいちゃん キーボードに向かったので、今日の下は黒っぽいパンツだとわかりました。

はじめは深く青いステージで歌い始めるあいちゃん。
弾き語りだと、いつもよりゆっくりに感じます。
そして、曲の途中からステージの光は
川嶋を左後ろの1点から、斜めに上に向かって扇のように照らす
まぶしい淡黄色にかわり、光に抱かれたシルエットになった川嶋が
天使のメロディーを弾き語ります。

ステージからの強い光が、まるで映写機のように川嶋をうしろから照らしています。
ふっと 後ろを見てみました。
目に入ったものは、
ホールの天井から後ろの壁にかけて大きく映った川嶋のシルエット。
広すぎない会場の天井と壁が、偶然大きなスクリーンとなって川嶋の姿を映します。
何人の人がこのシルエットに気付いたでしょう?

ステージには美しいシルエットの川嶋。
そして後ろには、スクリーンに映された大きな川嶋の影。
きれいな対比です。
今日のライブは、偶然かもしれませんが、
影がとても効果的に映されて視覚的にも楽しめました。

帰りに会場を出たところで、中学生と思しき女の子が2人。
たぶん、1人が川嶋を知ってて、もう一人を誘ったのでしょう。
川嶋のマイストーリーを友達に話しながら歩いていました。
あいちゃんのメッセージはここ宮崎でも確実に伝わっています。
今回の宮崎ライブも とてもよいライブでした。