2004年5月4日 MUSIC DAY 2004 『Across the Beat』
@大宮ハーツ

・演奏曲目

時雨
天使たちのメロディー(1stMaxiバージョン)
525ページ
12個の季節〜4度目の春〜

・レポート(かあみん)

川嶋あいの東京近郊におけるライブハウスへの出演は、
振りかえれば2003/8/2の六本木Y2K以来、渋公後 初になるでしょうか。

ライブハウスへの出演といえば、聴衆が耳を傾けることを拒絶するがごとき
超絶音量を発する対バンばかりで、どうにも辟易したものです。
LIVEMANIAで誰かさんから悪口を書かれている(笑) 下北沢ERA(2002/11/13)にしても、
耳をつんざくばかりの地鳴りのような轟音に堪えかねて、
やむを得ず 始まる寸前まで扉の外に待避しておりました。

今回、大宮Heartzのサイトに載っている情報を見てみると、同じ時間帯に、
私がときどき通っているアコースティックライブ「東京百歌」の常連である
坂本サトルさんや大森洋平さんの名前がありました。
めずらしく今回は やかましくない対バンに恵まれそうだと、うれしくなりました。

ただ、今回は けっこう固定ファンが多そうな出演者が何人か見受けられましたので、
入場できない事態にならないかと少し心配なところもありました。

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当日は、ちょうどゴールデンウィークのまっただなかで、
怠惰な不規則生活で睡眠不足が重なり、
2日前の美濃遠征の疲れも抜けていませんでした。
幕張で午後に行われたイベントは、BAY-FMの公開放送でもありましたので、
いさぎよくパスして、会場の雰囲気を想像しつつ 自宅でラジオに耳を傾けていました。

遠く大宮Heartzに着いたのは ちょうど18時ごろでした。
階段を降りて中に入ってみると、なかなかの盛況ではあるものの、
スペース的には余裕があり、いささか拍子抜けしました。

前方ステージ付近は、ほとんど女性客が占めているようです。
最近は、川嶋あいのライブといえば、たくさんの男性ファンが
前方につめかけているのを後ろのほうから観ていることが多かったので、
この雰囲気には正直なところ違和感がありました。

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【アキタノブオ】

たしか、この後に出演する坂本サトルさんのオープニングアクトを務めている、
といった発言があったでしょうか。
ギター一本で、勢いのある曲を展開していました。
残念なことに、スピーカーから流れ出る音量が大きすぎて、
まともに聴いていることができませんでした。
ただでさえ音響がよくないのに、どうして こんな音量で流すのでしょうか、
まったくもって理解に苦しむところです。

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【成底ゆう子】

雰囲気ある伸びやかな声で、曲調も私の好みでした。
残念ながらCDは買いそびれましたが、機会があればまた聴いてみたいものです。

前振りのとき、男性ファン数人(?)が存在をアピールしていたのですが、
この後の出演者の女性ファンに場所を奪われている感じで、思わず同情してしまいました。
なんとなく、最近の個人的な心境に通ずるところがあるのかもしれません。(なんやそれ)

途中、幕張組のジラルデリさん・ひろゆきさん・Cショックさんの
3人がお見えになりました。
Heartsに来る前に寄った大宮駅前の讃岐うどん屋さんで、
川嶋あいご一行と出くわしたとのこと。
うらやましいですね、日ごろの行いに秀でているのでしょう。

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【坂本サトル、浅田信一、森山公一(オセロケッツ)、松崎智浩(同)】

熱心な女性ファンが多数を占めるなかを
出演者が みんな楽しそうにパフォーマンスを繰りひろげ、雰囲気もよく、
なかなか楽しく聴かせていただきました。
音は大きいものの、ときどき耳をふさいで やりすごせば
なんとか我慢できる範囲のものでした。

出演者が入れかわり立ちかわりで1時間あまりに及んだ“浅森坂”が
ちょうど最後の曲にさしかかるころ、ジラルデリさんが時間切れのため
無念の撤退を余儀なくされました。

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【世界のDJこと、山本昇さんからの前振り】

次の出番は大森洋平さんか川嶋あいさんか…
「川嶋あいさんです」
最初の位置どりから前方への移動を試みたところ、
前方を占めていた女性の一群が一斉に場所を空けたので、
自然に 最前列(!)にまで たどり着いてしまいました。
周りは次の出演者である大森洋平ファンとおぼしき女性が多くを占めています。
いつもと雰囲気が全然ちがうので、どうにも違和感をいだいてしまうのですが、
これはなかなか貴重な機会かもしれません。

進行役の山本昇さんは、以前あいさんが出演した、
NACK5の月9ライブの司会を担当された方ですね。
あのハイテンションで ひたすら場の盛りあげにかかります。

ステージ上では、某CHiYOちゃんのサポートに広島へ出かけておられるとばかり思っていた
スタッフの某フクちゃん氏が現れて、キーボードのセッティングをなさっています。
キーボード台の支点(脚)の固定については 若干 不慣れな印象を与えていました^^;;

川嶋あいさんが現れました。
当日のステージ・ファッションとしては、
トップが、襟刳りが大きく開いたピンク系×グレー系のボーダー柄のカットソー
(裾にホースマークの刺繍がついていたので、バーバリー・ブランドのものかと)に、
ボトムが、黒系のパンツでした。

山本さんが、事前に楽屋で聴きとり調査を行った内容を紹介しつつ、叫びに叫びます。
今、一番欲しいものは冷蔵庫。
常温に出しっぱなしにしていた乳酸菌飲料を飲んだら体調を崩してしまった。

好きなものは、半蔵門線(東京メトロ)、渋谷から大手町の区間だけが好き。
空いているし、車内の雰囲気がいい。
有楽町線も好き。
半蔵門線が空いているとは、なかなか興味深い発言ですね。
やはりここは平日の朝8時5分に2番目の車両に乗ってみていただきたいものです…。
プリクラ帳にプリクラを貼る瞬間が幸せ
山本さんは、何故それに喜びを感じるのか分からないと言っていましたが、
Century少女部隊の方々であれば深い理解を示されるのではなかろうかと思われます。

山本さんの 煽りに煽りまくる盛りあげかたを楽しんでいるのでしょうか、
あいさんは、ずっと笑顔でセッティングをしています。
隣で、川嶋あい登場とともに「I WiSH」「あいのり」といった言葉を発しあっていた
大森洋平さんのファンとおぼしき女性づれでしょうか、
「まさにアイドルって感じよね」という言葉を発しました。
発言の意図は計りかねますが、たしかに その楽しそうな ふるまいが
おしゃれな格好と相まって、存在自体が とても輝いて見えます。
なんだか…別人を見ているような気さえしてきます^^;;

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【MC】
「こんばんはー、川嶋あいです」
前のバンドを観ていたのでしょうか、こんな前振りから始まりました。
「今日は遅くまであるそうですが、最後まで観ていかれる方はいますか?」
「頑張ってください。私の歌で休憩(?)していってください。」
「ライブハウスっていうと“盛り上がれる曲”っていう感じですが、
 私には盛り上がれる曲がありません(笑)」
「しっとり聴いてください」
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【時雨】(1曲目)

やっぱり時雨からですか…最近ことに多いですね。
これまで、「blessing〜祈り」や「Long and Deep Christmas」そして「時雨」などが、
一種のマイブームのように、頻繁に歌われてきたような記憶があります。
そして「時雨」といえば、川嶋あい“しっとり”系楽曲のなかでも、
その最たるものと申せましょう。
「時雨」が発表された4th発売記念告知@渋谷ライトオン前(2003/3/14)のMCでは、
“4thで一番好き”“古きよき歌謡曲っぽい”
“とても高校生が歌っているようには思えないでしょうが…”
といったことが述べられていました。

ちょっと話を戻して…、
先月の(きわめて居ごこちが悪かった)Junie春祭り@ラフォーレ原宿においても、
1曲目は「時雨」でした。
さすがにこのときは、女の子雑誌のイベントで のっけから時雨かよっ!
とツッコミを入れたくなりました…。

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【MC】
「今日は久しぶりのライブハウスです」
「初めてライブハウスで歌ったのは、2年前の8月28日、
 恵比寿のギルティというところでした」
えぇっ、いきなり初ライブの話題とわっ!
…不意うちを喰らった感じです。

別のライブでギルティに出かけたことがあるらしい観客から、静かな反応が上がります。
ギルティーに自分で申し込みに行って、オーディションがあって、
CDを持って行って…。それで歌わせてもらえた。
ライブハウスはお客さんと距離が近くていい、路上もそう。
…私は、そのギルティの6日後にハチ公裏で出会いました。

それまで、路上アーティストを見かける機会自体がほとんどなく、
そういった存在を気にとめたことすらなかったのですが、
この日は、たまたま降りたった渋谷の雑踏を通り抜けて聞こえてきたその歌声と、
ずっと下を向いたまま弾き語りしている姿(とくに印象的なオデコ)が
気になってしかたがなくなりました。
青で統一された素朴なデザインのCDを、最低価格の300円で買ってみることにしました。
帰宅して、さっそくCDをセットしつつ、もらったチラシに書いてある公式サイトを
覗いてみると、そこは、これまた青で統一された、素敵なサイトでした。

Diaryコーナーの「2002/08/28:初ライブ終了!!」には、
「ほんとに緊張しちゃってピアノも間違いだらけでしたが、精一杯がんばりました」
との感想が書いてありました。
BBSを覗いてみると、「BLUES」だとか「水無月十六夜」だとか名乗る
個性的な文体をもった人たちが それぞれ感想を書いていて、
「川嶋あい」という人からお礼のレスと それに対するレスが
ひとつずつ並んでいたように思います。
たしか、ただひとつ、ライブの数日前に「受験生のママ」というハンドルの人が
ギルティの行きかたが分かりませんっと書きこんだスレッドには、
「川嶋あい」という人が、なんと進行方向と逆の道順を書きこんでいて、
それを見かねた「BLUES」という人ほか数人が正しい道順やら何やら書きこんで、
それに対するお礼、といった感じで、いくつかレスがつけられていたでしょうか。

…この場所に参加しはじめたのが、運の尽きでありました。

こういった話を聴くと、ついつい懐古のひとときを過ごしてしまいます。
しかし、どうしてこんなときに、路上を見まもってきた仲間が一人もいないのでしょう。
とくに、今回は財政難のためパスするとのメールを前日にもらっていたBLUESさんが惜しい…。
届いたメールを見たときは、住まいも近いんだから多少無理してでも来ればいいのに、
といった程度の思いしか持ちませんでしたが、
今回のようなMCが待っているのだったら…なんとしてでも来させるべきでした(笑)

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路上で一番多く歌った曲
【天使たちのメロディー】(2曲目)

たしかに、この曲を歌わない路上は稀でした。
1日の路上のうち1回も歌わなかったことは、皆無に近いのかもしれません。

いつもいつもいつもいつも歌われていた この曲には、正直なところ
食傷気味だった時期がありました。
ところが、2003年も夏を迎えるころだったでしょうか、
なんとなく惹かれるものを感じはじめて、この曲を選んで聴くことが多くなりました。
そうしたところに、渋公翌日発売の"7th"として天メロが選ばれることを知り、
なんとも言えない感慨を抱いたことが思いだされます。

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「5/26発売にサードマキシシングル、“525ページ”が発売になります」(拍手)
「今日はその“525ページ”を歌います」
ぇぇっ、弾けるんですか?
「弾けます。練習してきました!」
すっすばらしい…
「発売日の前日の5/25には渋谷でイベントもやります」
「ぜひ買って聴いてください」
予約したよっ(某Hろゆき氏)
「ありがとうございます」
…すみません、わたくし予約しておりません(でした)^^;;
「この曲は今までの川嶋あいのとはちょっと違うノリのいい感じの曲なので
 皆さん手拍子をお願いします」
【525ページ】(3曲目)

もちろんスローテンポではあるものの、前奏から なんとか弾きこなしてるようです。
強行スケジュールのなかを、いつ練習したのでしょう。
ライブハウスのための とっておきだったのでしょうか。

2番に入るころ、だんだん気になってきたことがありました。
曲が進むにつれて その傾向が激しくなってきます。

ぁゎゎ、右肩がぁぁぁ〜っ!
嗚呼、見ちゃおれんっっっ

…なんとか弾きおわりました。
大変よくできました。立派でした。
右肩も、何ごともなかったように元に戻りました…。

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「この曲は聴いたことがある方が多いと思います」
【12個の季節〜4度目の春〜】(4曲目)

またもや全然関係ない話ですが、いまは全く聴いていないものの
数年間 毎日欠かさず聴いていた「ラジオ界の昼の王者」の番組に、
3月ごろ「12個の季節」のリクエストメールをしたところ、運よく採用されました。
3分半ほど曲がかかり、大成功ではあったのですが…
なんと、2人のパーソナリティが揃って「川嶋あい」のことを知りませんでした。
まだまだ川嶋あいの認知度には伸びる余地が大いにありそうです。

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【山本昇さん再登場、インタビュー】
福島(郡山)に行った帰りに東京で買い物をしたとき、
身の回りのものや525Tシャツ川嶋バージョン(赤)が入ったバッグを
置いてきてしまった。
忘れ物に気づいたのは お風呂に入ってるとき。

右手小指が内出血で青くなっている。
今日は大宮に着いたのが早すぎたので、ゲームセンターに寄って
マネージャーとエアホッケーをやったときに ぶつけたもの。
出番前の打ちあわせのときに その話題になり、
原因がしばらく思い出せなかった。
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拍手に送られて、奥に姿を消していきました。
このあとに出演する大森洋平さんを観ていくかどうか少し迷いましたが、
今回は余韻を大切にすべく、そのまま会場から出ることにしました。

なお、どの時点かは定かではありませんが、以下のような発言がありました。
最近 習い事をやっていて、体力をつけようと思ってジムに通うようになった。
バレエ・書道も習ってみたい。
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【おわりに】

これまで、ライブには それなりに参加してきたつもりではありましたが、
いつも、旧公式BBSやaibbsに ちょっとした感想を書きこむ程度でした。
今回は、ひろゆきさんとCショックさんに多大なるご助力をいただきまして、
はじめてLIVEMANIAに投稿させていただくことができました。
MCの詳細や、当日の格好の描写は、私だけでは とうてい文章化できませんでした。
お二人には、心より感謝申しあげます。

お二人にMCの補足をお願いしつつ、思いついたことを少しずつ書き足していたところ、
肝心の“大宮Heartsにおける川嶋あいの挙動”とは関係のない話を入れすぎました。
しばらくしたら 余計な部分を削ぎおとした改訂版にこっそり入れ替えてしまおうかしら^^;;

なお、次に書かせていただく機会がありましたら、この教訓を生かし、
簡にして要を得た形で公開できるよう努める所存でございます。

最後に、とくに女性のファッションに明るい ひろゆきさんからの感想を
付記させていただきます。

≪ひろゆき補足≫

ギルティに関するMCは、何か感動的なことをあいさんが言ったというわけではなく、
あいさんがMCで2002.08.28ギルティのライブについて触れたという事に、私は感動しました。
最近のあいさんは多忙すぎるスケジュールの為、今が何回目の路上ライブかとか、
AI LOVE YOU LIVE がいつ何処でやるかとかが、スラっと口から出てこなかったりしますが、
「2年前の8月28日」「恵比寿ギルティ」は口から自然に出てきました。
それだけあいさんにとっても思い入れがあるライブだったんだなぁと思います。
(2004.07.03掲載)