2004年3月26日 咲く LIVE in IMS 04「川嶋あい」

・演奏曲目

3年後の都会(まち)で…
どんなときも
SKY
シャングリラ
空色のアルバム
アリスみち(歌:CHiYO)
卒業〜坂道〜(歌:CHiYO)
このままの2人なら
Never stop singing !
未来への道
夢の中へ
10 雨になる
11 525ページ
12 12個の季節〜4度目の春〜
13 ごめん
14 Ark
15 天使たちのメロディー(1stMaxiバージョン)

・レポート(ころりんさん)

今日は‘川嶋’の福岡初ワンマンライブ。

17:05に職場を脱出し、小倉駅へ向かう。

駅まで歩いているときはあまり意識しなかったけど、
ホームで立って新幹線を待っているときに気付いた。

《.・・・今日は足が痛い・・・》

おととい、酔った勢いで、家まで10キロ歩いて帰った。
約3時間、スーツに革靴で歩いて帰った。

《・・・ひざの外側と、むこうずねの筋肉が痛い・・・》

小倉から博多までは新幹線で19分。
新幹線があって良かった。
座ってもまだ足をくすぐる軽い痛みを感じながらそう思った。

地下鉄から天神地下街をとおり、イムズの地下からビルに入る。
イムズホールについたのは、開場10分前の18:20。
思ったほど入口フロアーに人があふれてないなと思いながら、
ドリンクチケットを買い、列の最後尾を目指す。
おっ!たかわんさん発見 ひろともさんもいた!

あれれ? フロアーに人はあふれてないけど、
フロアー端の非常階段から、下の階に人あふれてますよ。

あれよあれよというまに、9階ホールのフロアーから
6−7階の階段踊り場まで降りていくことになってしまいました。

《・・・階段降りると、足が痛い・・・》

また登る苦労を思いながら、開場を待ちました。

イムズホールは約400席。壁の色はほぼ黒系統で、
ホールとライブハウスの中間という感じ。
チケットはソールドアウトになってなかったので
満員になるか心配だったけれど----心配は全く無用でした。
会場後ろには臨時のパイプいすが並び、
それでも足りなくて、立ち見の人までいます。
やはり地元です。超満員でした。

音楽教室の先生らしき年配の女性もこられてます。
(昨年5月のソラリアゼファでもお見かけしました)

今日の席は、ホール最後列の中央。
会場入りが遅かったのですが、狭いホールなので最後列でも十分。
スピーカーの中央線上なので、今日もボーカルが楽しめそうです。

定刻になり、客席の照明が落ちます。
誰もいないステージに12個の季節のピアノソロが流れます。
やがてピアノの12個の季節がストリングスの天メロに移り、
バンドのメンバーがステージにゆっくり歩いて入ります。
そして、やわらかなスポットライトの導きををうけてあいちゃんの入場。

会場もまた やわらかな拍手であいちゃんを迎えます。

あいちゃんが中央に立つと、スポットライトは消えて、
ステージ後方からの光が強く‘川嶋’を照らします。
光をうけて‘川嶋’の黒いシルエットが浮かび上がる。

ストリングスはそのまま曲の導入へとつづき、
1曲目 「3年後の都会で」

真っ白な長袖の、ボタンのないシルクっぽいシャツのあいちゃん。
下は細いジーンズです。
青を基調に、紫・黄色が照らすステージの中央で
白いシャツが歌にあわせて かすかに上下に揺れています。
間奏ではギターのソロにスポットライトがあたります。

左手でマイクをもち、いつものように右の手のひらを上に向けて。
一番後ろの席からでも、ちょこんと出した耳に輝く
大きなイヤリングがキラキラ輝いて見えます。

女の子の「あいちゃーん」コールとともに1曲目が終わり MC

「みなさんこんばんは」
「はじめましての人もいるかもしれないので、念のために
 私は 福岡出身です!」
「今日は、福岡初のワンマンライブなので」
「これから 博多弁でいきます」
(会場 どよめき)
「みんな↑楽しんで↑いかん・・ば→   いきんしゃい↑」
(会場 拍手)

「では、2曲つづけて どんなときも そして スカイッ!」  

曲の初めに、今度は男性で「あいちゃーん」コール。
コールは最前列の若い人たちかな。
今日9時から会場入りしてたらしい。
あいちゃんも笑顔で歌います。

左右に少し多めにうれしそうに揺れながら、
のってきたあいちゃん、手拍子の要求。
会場も応えて手拍子。 まだまだ会場全体とはいきませんが、
あいちゃんのライブに足を運ぶたびに、確実に手拍子は増えてます。
たのしそうに歌うあいちゃんの表情、良いですね。
まるで12月のちよちゃんとのデュエットの時のよう。
ステップも軽やかなあいちゃん。
白いシャツが、光をうけて黄色に。そしてまた 白、黄色!
明るい曲にあわせ、あいちゃんの服の色もクルクルかわります。
SKYの間奏では、ノリノリの右足が、連続川嶋ストンピング!

静かな曲だと、歌い終わって深々とお辞儀をするあいちゃんも
アップテンポな曲の終わりは、いつもの斜めにまっすぐ駆け上がる調子で
「ありがとうございまーす↑」
会場拍手です。

MC
「今回卒業しようと思うこと コンビニ弁当」
「4月からは頑張ります」
「では、新しい決意をした川嶋あいの次の曲を聴いてください シャングリラ」

青いステージに左後方からのスモーク。
さっきまでとはうってかわって、まぶたを伏せて歌うあいちゃん。
シャングリラは大人しい曲かとおもっていましたが、
時にたたきつけられるキーボード、
いつのまにかスモークはステージの上いっぱいに広がり、
ドラム、ギター、ベース、コーラスも重なって
厚みのある音楽が、圧倒されるような迫力で訴えてきます。
頂点に達した音の波が引いていくと
VOとキーボードだけのアコースティックな時間。
そしてふたたびびコーラスがはいり、圧倒的なサウンドの大波。
まるでオーケストラの交響詩を聴いているよう。
ステージ上にシャングリラの世界が映し出されているようです。

音のイメージはやはり夜。そして星が流れるように
キラキラとした音色が流れます。
(あの風鈴が連続したような楽器はなんていうのでしょう?)
その響きをうけながら、つづけて次の曲
「空色のアルバム」
ステージいっぱいの黄色。そのなかで真上のライトが、
ひときわ強くあいちゃんを照らします。
光をうけたあいちゃん、髪、肩が輝いています。
そして、上に向けた手のひらも、光を反射して輝いています。
ギターはアコースティック。
雲が晴れるように、あいちゃんの上のスモークが、ふわっと左右に流れ
深々と頭を下げるあいちゃん。

MC
「スペシャルゲストを呼んでます」
「福岡の音楽教室の後輩で 心にのこるような歌声だと思うので
 ゼヒゼヒ聴いてください」
「ちよちゃん どうぞ!」

おおっ! 大人っぽい!
なんとおしゃれに 髪をアップにして
白いミニブレザーの前をあけ、その下は刺繍いりのノースリーブ(?推定)
黒白チェックのミニスカートで登場です。

元気いっぱいにアリス道を歌いMC
「こんばんはっ! ちよです!」
「今日は 福岡のステージに立てるのを楽しみにしていました」
「あいちゃんのように素晴らしいアーティストになりたいとおもうので
 応援よろしくお願いします!」
(会場 拍手!)
「それでは聴いてください 卒業〜坂道」

緊張はしていたけど、元気いっぱいのMC
ちよちゃんの頑張る気持ちは、一番後ろの席までしっかり届きました。

アリス道の赤いステージと対照的に
卒業〜坂道は青いステージに、スポットを浴びたちよちゃん。
歌っている間、みんながちよちゃんを見つめているのが分かります
この一時は、ちよちゃんのためのステージのようです。
ライブの感想は---熱唱!。ちよちゃんキレイに歌うタイプかと思ってたら、
全然違ってた。一生懸命、熱唱です。熱いアーティストでした。

ホールに「このままの二人なら」のメロディーが流れます。
ステージ上であいちゃんの登場を待つちよちゃん。
白いワンピースに着替えたあいちゃんに、ちよちゃんからマイクを手渡し
ふたたびステージはあいちゃんのものに。
ワンピースの清楚な雰囲気にあわせて、耳は髪で隠しました。
イヤリングはやっぱりキラキラ輝いていてます。
右手は大きなブレスレットに飾られて、
せつないラブソングを静かに歌い上げます。
ホールにゆっくりとした時間が流れたあと、いきなりのMC

「みんなー↑ もりあがっとう?」

《・・・いやいや、今の曲でそれはないでしょ?・・・》

「次の曲は、ノリノリの曲なので、みんな立って踊ってください」
「では! いきます。 「Never stop singing」」

あいちゃん 大きく左右に揺れたかと思ったら
すかさず自分手拍子がはじまります。
もちろん会場も手拍子。
ステージ右へ移動し、ここで左右ステップ。
中央へもどって、「good chance」で川嶋ジャンプ!
左に移動し、左右ステップ。
「ひっとみをとっじって」で中央へもどり、
「true heart」のところは右手のコブシの親指たてて 
右ひざから肩へ、名づけて 川嶋グッジョブ!
そしてふたたび自分手拍子からバンドメンバー紹介。
最後は右手を上にあげて、頭の上でくるくる回して
締めに 川嶋ジャンプ!

そのままつづけて、ステージがレインボーにかわり、
「どっこまでもつづく」 未来への道です。
会場で一番ノリノリの手拍子は、ご年配のご婦人。
あいちゃんの凱旋をいっしょに本当に楽しんでるようです。
そういえば、MCのときには、毛筆?手書きの
『川嶋あいちゃん 頑張れ』横断幕も用意されてました。
地元、あたたかいです。

そんなスタンディング2曲目を聴きながら、
私はこんなことを考えていました。

《・・・おととい10キロ歩いたから足痛い・・・》

いかん、また集中力が切れた。45分が限界!?

しかし、次曲の聴き慣れないアレンジが、
私の集中力を再び高めてくれました。
ドラムとベースの奏でる楽しそうな行進曲。
手拍子にあわせて、ステージのあいちゃんも左に向かって行進ステップです。
そして始まったのは、「夢の中へ(行進曲バージョン)」
遠くからでよく見えませんが、あいちゃんの目 輝いてるように見えます。

曲が終わって、立ったままMC開始?

《・・・あいちゃん・・ひざ痛い・・・》

「あっ 座ってください(笑)」

《・・・やったあ!・・・》

「福岡の皆さんに重大発表です」
「新しいシングルが5月25日に発売されます!」
(会場大拍手)
「525にちなんで目標を3つ作りました」

「1 525時間 起きっぱなし」
  「え〜?!」前列 お付き合いで反応?

「2 おやつは525円まで」
  ちょいウケ、会場の反応上々。

「3 525秒限定ライブ かっこいいでしょ」
  会場 感心。 拍手もおきます。かっこいい。

「ま ボチボチ 頑張ります」
「では新曲聴いてください。 まず 雨になる そして 525ページ」

雨になるは定番になりそうですね。
みんな静かに聴き入ってます。
そして525ページ 歌から入るバージョンです。
真上の黄色いスポットライトが強い光であいちゃんを照らし、
白いワンピに包まれたあいちゃんの全身が黄金色に染まります。
「525ページに」で、スポットは白に戻り、
サビの部分はコウヘイさんも歌いながらキーボード弾いてます。
そしてまた黄金色につつまれるあいちゃん。
白い服って照明でいろんな色にそまって良いですね。

次はグッズ紹介のMC
ストラップとタオルとTシャツです。

「それでは 最後の曲になります」
  「ええ〜!」
「12個の季節〜4度目の春」

暗くなったステージに、もう一度金色のあいちゃん。
キーボードとギターのアコースティックバージョン。
耳をすますと、今までバンドやスピーカーの音にかくれていた
ホールの反響音が聴こえてきました。
あいちゃんのボーカルを一瞬おくれてホールが還し
ホール全体をあいちゃんの響が包みこむ。

《・・・イムズホールってこんなに音響良かったんだ
  前に来たのが「イッセー尾形が見たい」だったから気付かなかった》

こうなるとアンコールを求める手拍子もなんとなく美しく感じます。

アンコール 1曲目は「ごめん」
会場 静かに聴きいります。

2曲目 ステージがこの日初めて紫一色になり、「Ark」
この曲をアンコールの2曲目にもってくるとは、
ちょっと背筋がピンとしました。

アンコール2曲が終わりMC
「福岡ライブができて本当に嬉しいです」
「みなさん 新しい道に向かうことがあると思いますが、
 怖がらずに 頑張って踏み出してほしいとおもいます」

「最後に聴いて下さい。天使たちのメロディー」

キーボード伴奏のみの、天使たちのメロディー
この曲は誰を見ながら歌っているのでしょう?
淡い黄色につつまれたあいちゃんが
時に遠くを見つめ、時に目を伏せて歌います。
12個の季節に続き、ホールと一緒につくる広がりのあるひびき。
イムズホールの空間を 黄色い光をまとった
白い天使のメロディーたちが充たしていきました。

会場に手をふってステージを後にするあいちゃん。
今日は本当に楽しい、そして美しいライブでした。


最後に 東京から参加された某Hろともさんから、
今日のライブの感想をいただきました。

「今日のあいちゃん マユ太かったなあ」

もちろんこれだけじゃないですよ、感想は。
一番面白かったものをいただきました。
(2004.03.29掲載)