2003年5月11日 照姫まつり
@石神井公園

・演奏曲目

long & deep X'mas
時雨
空色のアルバム
天使たちのメロディー

・レポート(BLUESさん)

石神井公園に行くのは、タブン30年振りくらいだった。行ったことを覚えているだけ
(笑)。
心配された天気もなんとか持った。時々陽が差したりしていた。
しかし、お祭りで家族連れ、とりわけ「○○レンジャーショー」目当てのお子さまを
お連れになった御家族が多く、なかなか目的の野外ステージに辿り付けない(笑)。
それにめっちゃホコリっぽいし。
肝心のあいちゃんのステージにはまだまだ時間があったとはいえ、なぜにそんな焦っ
ていたのか?
「ショー」目当ての家族が場所取りをしていて、座る所が確保出来ないかもしれない!
 …などという、まことしやかなメールが仲間から来ていたからだった(笑)。

そんな中、なんとか座る席を確保し、あいちゃんの出番を待つ…。
「照姫祭り」のメインイベント「太鼓演奏 → 照姫行列出陣式 → 太鼓演奏」と約1
時間のイベントの後、あいちゃんの登場。
賑やかな仮装行列を送り出し、和太鼓が鼓舞したリズムの余韻が残るその後での制服
姿の女子高生の登場に、そこに居合わせた人たちは「この女の子はどんな歌を歌うの
だろう?」という好奇の視線を集めてた。
セッティングをしながら、マイクの位置を入念にチェック。その間に司会の女性から
あいちゃんの紹介が。
久しぶりに観るあいちゃんのステージに、紹介のコメントは上の空だったので、略
(笑)。

指ならしから、そのまま「long & deep X'mas」へ。
子供が多くてざわざわしていた場内が、あいちゃんの歌声で次第に静かになっていく
(笑)。
時期的にそろそろ違う選曲の方がよくないかな? …と一瞬思ったのだが、その耳に
残るメロディーは客席の耳をステージに惹き付けるのには充分だった(お子さまは別)

しかし、こういうイベントで改めて思うのは、プロの音響屋さんが手掛けると路上と
違って音がクリア、あいちゃんのボーカルにも心地良いリバーブがかけられ、野外と
いうこともあってサウンドが非常に広がって行く。遠く近くに寄せてくるざわめきも
別のモノの様な錯覚さえ起こさせる(でも、お子さまは別)。
「ピチピチの、現役女子高生ですよ〜!」という、いつもながらの「御挨拶」で会場
をつかむあいちゃん(笑)。
「こんなに沢山の人が集まってるとは思いませんでした」と言いながら、客席を見渡
す。
そして、静かに「時雨」を歌い出したのだった。。。
最近のあいちゃんのライブには欠かせない曲になったとはいえ、新鮮味は失われずそ
の澄んだ声が野外ステジのその場所だけを違う場所に変えている様だった。声に迫
力が増して、福岡行きで得るモノが多かったことを伺わせる。
おそらく、この日この場所にいて「CDを買ってもいいなぁ」とか「CDを買いたいな」
と思った方々はこの「時雨」を耳にして購入を決めた、と勝手に感じているが(笑)、
イベントならではの雰囲気にのまれることなく、あいちゃんは歌った。
引き続き「お母さんとの想い出を歌った曲なんです」というMCと共に「空色のアルバ
ム」を歌う。
前の2曲で客席の気持ちを惹き付けたあいちゃんは、かなりリラックスして来たよう
でいい感じで歌っていたが、目の前のお子さまが「パパー!パパー!」と大きな声で
親を呼ぶ。しばし我慢をするが大人げなくキレてしまい、
「うっさい、こら!」と小声で叱る(笑)。が、お子さまにはまったく通じず、今度
は「ママー!ママー!」と再び絶叫。
遠くだったらまだよかったのだが、目の前でやられて、つい切れた(^^;)
子供だけを通路に並ばせて、親はどっか行ってていないわけですね。係りの人も演奏
中とあって、なにもしなかった。
次のショーの為の場所取りなのはわかるけど、しかしまあ…。われわれのいた列にも
老婆が孫を二人連れで無理矢理入り込んで来たけど、最近は大人の方の常識を疑う事
も多い。
…と、せっかくあいちゃんの歌を聴いているというのに、少しばかり不愉快な気分に
(子供相手に本気で怒ってる…笑)。
「空色のアルバム」が終わってちょっと長めのMCが入る。
「故里の、博多どんたくのイベントに出させてもらえまして、CDの売り上げ総数がつ
いに5000枚、達成しました!」
という驚きの報告が。 不愉快な気分、ふっとぶ!(笑)
近いうちに越えるだろう、とは思っていたけど、地元福岡で達成とは… 
なんかそういう風に出来てるんだなァ、世の中って。…と思った瞬間だった。
MCで、ステージ袖でCDと渋谷公会堂のチケットの販売をしていることを告げたため、
演奏中にもかかわらずCDを求める方が列を作っている…、そんな中での「CD売り上
げ5000枚」の報告でもあった。。。
歓喜の報告をしてる中、主催者側から時間が押してるので…というサインが出てたの
だが、前に出てた出演者はかなり時間をオーバーしても演りつづけてたし、多分、こ
こで止められたら場内からブーイングでも出ていたのではないか、と思う(笑)。
そういう雰囲気の中で、優しく場内を包み込む様に「天使たちのメロディー」を歌う
あいちゃん。
1stからの曲なので、最近はこの曲に対してのあいちゃんの気持ち、というか、歌い
慣れているだけに気持ちが詩とメロディーにしっかり乗って来てる、というか常に違
う曲の様に聴こえてくる。。。17歳にしてすごい表現力だな、と今また感心したのだっ
た。

渋谷公会堂まで、あと約3ヶ月。まだまだ先だなァ、…と思っていたらもうすぐそこ
まで来ていた。
5月に入って、ようやく実感として「渋谷公会堂」という言葉が身近に迫って来た。
3ヶ月後、あいちゃんはどんなステージを魅せてくれるのだろう。
終演後、「○○ショー」を尻目に、CDを買った人達にサインを求められて人だかりを
築いていたあいちゃんを横で見ながらそんな事を考えてた「照姫祭り」だった。