2002年8月28日 恵比寿ギルティ (あいちゃんのライブハウス初ステージ)

・演奏曲目

どんなときも
ガラスの中の私
ふたつ星
飛べない鳥
天使たちのメロディー
オリビアを聴きながら(カバー)
旅立ちの日に…

・レポート(BLUESさん)

恵比須のギルティはライブハウスとしては、まぁ普通のキャパな箱だった。
ちょっと ステージが高めな位置にあることくらいで、
おおよそよくあるタイプのライブハウス、 という印象。
すでにそこそこのお客さんが入場していたが、
この当時はまだ誰も知り合いはいない ので、
ステージ向かってやや右側に陣取り、あいちゃんの登場を待った。
路上で1回会ったきり、しかも、ちゃんと曲を聴いたこともなかったのに、
サインを してくれたCDには惹き付けられて、かなり聴くようになっていた。
なので、今日は生で聴けることが嬉しかった。少し不思議な気持ちもしていた。
「自分の半分も生きてないコの曲が聴きたくて夏休み使っちゃったなぁ」と(笑)。

そんなことを考えているうちに、アカリが落ち、あいちゃんが制服姿で登場。
かなり緊張している感じだった。
それはそうかも…路上の人間を相手にするのと違っ て、
そこにいるすべての人間が自分に注目しているのだから。
PAの方からオケが流れてきた。曲名は知らない曲だった
(今考えると「どんなときも」 のピアノ・アレンジだったかも?)。
とても澄んだ声を、その時初めてちゃんと聴い たと言っても過言ではなかった。
一瞬鳥肌が立った記憶がある。。。
オケにあわせて歌い終わったあいちゃんは挨拶をして、
弾き語りの「ガラスの中の私」 を弾くために、キーボードのセッティングを始めた。
ぜいたくを言うに、1曲目がと てもいい曲だったので、
どうせならそっちも弾き語りで聴きたかった。。。

・・・このあとの曲順はよく憶えていない。。。
「未来への道」も聴いた気がするし、
「天使たちのメロディー」も聴いた気がするが、
曲順がどう、とかそういうことは半 分どうでも良くなっていたのも事実。
どんどん「川嶋あい」の楽曲の世界にハマって いたから(笑)。
「すごい16歳だ・・・」と感心してるところに、MCが入った。
お母さんが亡くなった、というとても辛い話だった。
聞くこちらも出来れば聞きたく ない話しだったが、
あいちゃんはそれを受けとめて前を向いて行く、と決心を語った。
お母さんが好きだったという「オリビアを聞きながら」を歌う。
この時の気持ちは、 ちょっと言葉には出来ない。。。

そして、このあとのMCで、
「来年の夏、渋谷公会堂でコンサートします!」とあいちゃ んは言った。
冗談だと思った私は「マジですか?」と声をかけた。
「マジです!もう、予約しました!」とかなり真面目な顔で、そう答えた。
・・・なんかすごいコと知り合ってしまった・・・と思った。
それと同時に、
「こんな前向きにがんばってる16歳がいるんだ」と、自分が恥ずかしくさえなった。
「自分が16の時って・・・」といろいろ考えさせられた。
ここ数年、そんなことす ら考えたことがなかった。


いつかきっと、あいちゃんは、遠い存在になる。そうも確信した夜。
それなら、その日まで、とりあえず「見つづけてみたい」と帰りの電車の中でそう思っ た。
あいちゃんが「大いなる一歩」を踏み出した夜、
そこにいられたことは、強烈な 印象として今でも心に残っている。

その日の夜、オフィシャルHPが落ちていて、アクセス不能だった。
アンケートを渡そ うと思ったら、
スタッフはもう誰もいなかったので、BBSに感想を書きたかったのに。
それでこのファンサイトを主宰している水無月十六夜さんのHPを見つけ、
「なにか御 存じないですか」と書き込んだ。
以来、オフィシャルBBSでお世話になり、現在に至っ ている。
妙な人の繋がりを感じだしたのも、この日だった。

・・・8月28日、あの日から、確実に何かが変わった気がしている。
そんな夜だっ た。。。

(2002/11/24掲載、改変の後、2005/12/原文復帰)